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愛しの彼女は地味で大人しいのに  作者: バネ屋
4章 何も無いけど楽しい日常
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#71 ワラシとバッキーの友情



 リビングで女子グループが食事していたテーブルを片付けると、バッキーが「ケンピくんとフミコちゃんは先にお部屋に戻ってて。私たち、ちょっと話があるから」と、真面目なトーンで言い出した。


 ん?

 まだ何かすることあったっけ?と思い、バッキーに言われた八田さんと花岡さんを見ると、二人も何故残るように言われたのかを理解してないのか、俺と同じように「ん?」って顔してる。


 俺と八田さん&花岡さんがお互い首をかしげながら頭の上にクエッションマークを浮かべて見つめ合っていると、ワラシが「ケンピくん、先に行ってよ」と言って、いつまでも八田&花岡と謎の見つめ合いを続けて居る俺の背中を押して部屋に行くように促してきた。



 石垣の差し入れのコーラとグラスをワラシと運んで部屋に戻ると、石垣と鈴木君は相変わらずTVの前に座って格ゲーの対戦を続けて居た。


 テーブルで4人分のコーラを注いで石垣と鈴木くんに声を掛けてから自分の分のグラスを持ってベッドの淵に腰掛けると、ワラシもグラスを持って俺の右隣に腰掛ける。



「バッキー、二人になんの用事なんだろ?」


「気になるの?ケンピくん」


「んー、バッキーがちょっと怒ってたから、モメてなきゃいいけどって、ちょっと心配」


「バッキーに任せておけば大丈夫だと思う」


「ん?ワラシはあっちでなんの話してるのか分かるの?」


「多分。 バッキーはケンピくんを困らせるようなことは絶対にもうしない。シズカちゃんと花岡さんが少し調子に乗ってケンピくんを困らせてたから二人に言い聞かせてるんだと思う」


「確かに二人のこと持て余してるというか、ちょっと困ってたな。ワラシはよく分かるんだな」


「シズカちゃんはケンピくんが優しいことよく分かってるから、いくらケンピくんが口で拒絶してもシズカちゃんは甘えようとしてくるし、花岡さんは陽キャのノリで遠慮知らずでグイグイくるから。でもバッキーは自分がケンピくんに沢山迷惑かけたことキチンと自覚してわきまえてて根っこのところではケンピくんに遠慮してる。二人とバッキーの違いはソコ。さっきシズカちゃんと花岡さんが暴走してたの見てバッキーは自分がストッパーになろうとしてくれてるんだと思う」


 ワラシはコーラのグラスを膝の上に両手で持って、それを見つめながら言い聞かせるように説明してくれた。


「なんていうか、ブサイクな俺のことでみんな大げさというか、どっちかと言うとそういう理性的で常識的なこと言う役目って八田さんの方かと思ってたけど、違うんだな。 まぁ女子同士って仲良さそうに見えても色々あるんだろうな」


「シズカちゃんは普段は真面目でしっかり者だけどあくまで猫被ってる時だけだし、最近はその猫被ることもほとんど無いから。 それに、私は元々そういう女子同士のしがらみとか苦手だから。 だからバッキーに任せるのが一番いい」


「確かにそうかも」


「でも、今のバッキーは何があってもケンピくんの味方だと思うけど、腹黒い性格は健在。今頃シズカちゃんたちはバッキーにどんな話を聞かされてるのやら。ぐふふふ」


「へー・・・」


 そう言うワラシも、中々腹黒そうに薄い笑みを浮かべた表情をしている。


「それに、バッキーはケンピくんだけじゃなくて、私たちみんなのことも友達として大切にしようとしてる。きっとこの中で一番その想いが強いから、今の関係を壊すようなことはしないはず」


 なんだかんだとワラシとバッキーって、ハンドおちんちんネタとかさっきの電気アンマでもそうだし、息ぴったりというか、よく理解しあってて良いコンビだと思う。


「ワラシはバッキーのこと、よく分かってるんだな。ワラシの話聞いてると、バッキーだけじゃなくてワラシもバッキーのこと大切な友達として信頼してるのがよく分かるるよ」


「わ、わわわワタシは別にそんなんじゃ! バッキー落ち着いてるのに意外とノリ良くて面白い子だし、私にも合わせてくれて話しやすいから」


「でも、そういう友達が居てくれるのは良い事なんじゃない?」


「うん」


 ワラシは一言返事をすると、グラスのコーラを一気にゴクゴク飲み干して、遠慮のないゲップを放った。 俺もコーラを一気飲みして後に続く様にゲップを放つと、ワラシが俺の空になったグラスを受け取ってくれて、自分のグラスと一緒にテーブルに置いた。


 ワラシはテーブルでコーラのペットボトルを持ち、2つのグラスにコーラのお代わりを注ぎながら「残してあるケーキとかプリンとクッキー、鈴木君の分だから遠慮なく食べてね」と、ゲームに夢中になっている鈴木君にも声を掛けて、石垣にも「石垣くんもケーキならまだ沢山余ってるから食べちゃってね」と声を掛けていた。


 普段ワラシとほとんど交流が無かった鈴木君や女子に距離置かれてしまっている石垣に気遣う様子を見ていると、この部屋で真中や石垣たちに俺とワラシが付き合い始めたことを初めて告白した時のことを思い出して、あの頃に比べて随分とワラシも社交的で対応が柔らかくなったなと、感慨深い想いが湧いてきた。


 俺がワラシと付き合うようになって、女の子との接し方を学び、交友関係が広がった様に、ワラシも少しづつ社交的になり、以前じゃ考えられないようなリレーの代表を引き受けたり、友達やクラスメイトを気遣ったり出来るようになってるんだよな。

 付き合い始めの頃なんて、女子ってだけで普通に「糞ビッチ」って呼んでたし、あの頃に比べれば丸くなったのは間違いないな。





 俺とワラシが部屋に戻ってから30分ほどでバッキーたち3人も部屋に戻って来た。

 3人とも妙にテンションが高くて、花岡さんは冷凍庫に閉まっておいた鈴木君の差し入れのアイスを袋ごと持ってきてて、「このアイス、鈴木君の差し入れなんでしょ? 食後のデザートにみんなで頂こう!」と元気よく言うと、一人一人に袋の中を見せる様に「好きなの選んでね」と言って配って回った。 八田さんも花岡さんほどテンション高くは無いけど、石垣に「余らせるくらいなら石垣君、食べちゃって」とクッキーの残りを渡していた。


 そしてバッキーはベッドに座る俺の左隣に座り、その様子を満足そうに眺めていた。


「八田さんが自分から石垣に話しかけるとか、バッキー、いったいどんな話をしたの?」


「うふふふ、ケンピくんには内緒♪ フミコちゃんにはまた後で話すね」


「いぇすマァム」


 そう言うと、二人は相変わらず息ぴったりのハンドおちんちんを勃起させた。







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