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愛しの彼女は地味で大人しいのに  作者: バネ屋
2章 仲間に助けられて過去に決着
23/79

#23 買い出しのデート パート1



 木曜と金曜に中間試験が行われ、テストが終わったこの週末土曜日に、ワラシと買い物に出かけた。


 月曜日の家庭科の調理実習で使う材料を買うためだ。

 材料の買い出しは、班のメンバーで分担されていたが、どうせ休みの日も一緒に遊ぶなら一緒に買いに行こうと約束していた。


 今まで二人で遊ぶ時って、ワラシの家か俺の家とかばかりで、こうして二人で出かけるのって、付き合い始めた最初の日にファーストフードに行った時だけだった。 今日は地元のショッピングモールのスーパーへ行こうってことになり、10時頃に自転車でワラシの家まで迎えに行って、そこから自転車でショッピングモールまで買い物に行くことにしていた。


 ワラシの家に行くと、この日のワラシはデニムのスカートと水色のTシャツにスニーカーを履いてて、オシャレというよりも動き易い恰好という感じ。


 因みに、俺はスポーツ用のハーフパンツとTシャツにランニングシューズで遊びに行くときに良く使うリュックを背負ってて、いつでもジョギングが出来る格好だ。 

 ジョギングなんかしないけど。





 ショッピングモールまでの田舎道を自転車で並んでのんびりお喋りしながら走った。



「ワラシって服とか自分で選んで買ったりしてるの?」


「ううん。 お姉ちゃんのお下がりとかママが買って来たのとかだよ」


「へぇそうなんだ。まぁ俺も下着とかそんな感じだけど」


「変かな?」


「特に気にしないよ。俺オシャレとか詳しく無いし。それにワラシに似合ってて可愛いと思うし」


「そうかな?ぐふふふ。 そういえば、今日ケンピくんとお買い物って言ったら、ママがお昼二人で食べておいでってお金余分にくれたの」


「あーウチも同じ。母さんがワラシの分のお昼代も出してくれた。 じゃぁ買い出しとお昼の他にも色々見て周るか」


「うん。私文房具とか見たい」


「りょーかい」



 ショッピングモールに着くとスーパーの駐輪場に自転車を停めて、調理実習の材料の買い出しから始めた。




 俺がショッピングカートを押す係で、ワラシがメモを見ながらそれぞれの食材を選ぶ係。


 やっぱりワラシは料理が得意なのか、野菜とかの選び方も色々知っていた。


「ジャガイモは芽が出てるのはダメで、あと凹凸が少ない方が皮が剥きやすいよ」


「なるほど」


「品種も煮た時に崩れやすいのと崩れにくいのがあって、家庭科の授業だと時間限られてるから崩れやすい方のが味が染み込みやすくて良いと思うの」


「へぇー、どれが崩れやすい品種とかワラシ分かるの?」


「えーっとね、男爵っていうのが崩れやすいからコレだね」


「肉じゃがとポテトサラダ、両方ともその男爵っていうので良いの?」


「肉じゃがは男爵が良いと思うよ。ポテトサラダはどっちでも良いと思うけど、私はメークインの方が好きかも」


「そのメークインっていうのが崩れにくい品種なんだ」


「うん。でも使い分けるの面倒だし両方男爵にしよっか」


「おっけ、任せる」


「次の人参は――」



 流石飲食店の娘と言うべきか、1つ1つの食材のことを色々知ってて、普段と少し違うワラシの話を聞いているのは面白かった。

 ワラシが色々物知りなのは知ってるけど、普段聞くワラシのウンチクって、ウンチの話とか呪いの話とかが多いしな。



 一通り食材をカートに入れて、お菓子コーナーやパン屋とかもお喋りしながら見て周り、会計を済ませると既に11時半になっていた。



「お店混む前に早めにお昼食べに行こうか」と食材を俺のリュックに急いで詰め込み、ショッピングモール内の飲食店エリアに移動した。


 買い物中は手を繋いだりしなかったが、この時は手を繋いで歩いた。


 少し急いでいたのとか人が多かったからはぐれない様にとかそんなことを考えてのことだったけど、俺もワラシもこういう場でも意外と恥ずかしいとかは無く自然と手を繋いで歩いてたと思う。 こういう風に人目を気にしなくなってエスカレートすると、バカップルと呼ばれるんだろうな。


 イチャイチャ具合は人前ではそこまで酷くは無いと思うけど、家の中とかで二人っきりの時は既にバカップルだと思うし。


 でも、やっぱり俺の様なブサイクが人前でカノジョとイチャイチャするのは、自意識過剰の痛い人に見える様な気がしてならないので、俺にはせいぜい手を繋ぐ程度が精一杯で、バカップルみたいにはならないと思う。






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