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元事務職員、仲間と共に測定される

 詳細は割愛するが、この世界では大雑把ではあるがステータスを測定することができる。その機器は冒険者ギルド各支部に設置され、冒険者ライセンスを持つ者は年に1回の測定を推奨される。


 測定にあたっては前回測定時の等級が比較対象として表示される。等級は上がることはあっても下がることはそうそう無いとされていて、黄金郷での経験値により全員が全員ステータスが向上していることは間違いない。それをある程度、見える化する良い機会ではある。


 よって、絶滅危惧種(レッドリスト)はギルドの半ば強制的な測定勧告に従い、測定した。その結果、測定前後の動き、および所感を簡潔に技術する。


 なお等級はE〜Aとなっており、+と-が付与されることがある。また、法力は僧侶職経験者にのみ測定結果が表示され、魔力とはまた違った不思議パワーである。



<アーク>


筋力:B+→A+

体力:B+→A

魔力:D-→B-

法力:-

速力:B+→A+


 軒並み向上。彼女のステータスは元々高いため、驚異的な平均値だがある意味では既定路線とも言える。

 剣士であり魔法を使わない筈の彼女の魔力が大きく上がっているのは,単純にステータス向上の影響というより、女神様に一時的に憑依されていたことが一因となっていそうな気がする。



<エルリィ>


筋力:C→C

体力:B→A+

魔力:B→B+

法力:-

速力:A→A++


 シーカーで素早さに特化したエルリィは、筋力こそ上がっていないが、その他の数値が向上している。

 また+が付くこと自体は珍しいことではないが、A++というのは滅多に出ない例とのこと。アークの平均値の高さもさることながら、飛び抜けた特化ステータスに測定器の横にいる受付嬢が目を丸くしていた。



<アンドリュー>


筋力:D→B+

体力:C→C+

魔力:B-→B

法力:B+→A

速力:C→B-


 アンドリューは僧侶職に就いているため「法力」も測定対象となる。

 本人はオーク族の中で力が弱いと言っていたものの、意外にも筋力がダブルランクアップしていた。+がついているのでそれ以上か。

 さすがにアークには及ばないものの、力自慢の冒険者に匹敵する数値になっており、本人が一番驚いていた。

 また、僧侶であるため法力が測定対象となるが、Aは大司祭級。広範囲回復魔法を使えるようになったそうだ。



<ゴロー>


筋力:D→D

体力:C-→C-

魔力:A→error

法力:-→E+

速力:D+→C


 既存のステータスは速力のみ向上。

 法力は黄金郷で浄化魔法を使った影響で測定対象となった模様。とはいえ駆け出しに毛が生えた程度の等級ではあるが。アンドリューは目を丸くしていた。


 魔力は測定不能となっていた。

 聖王国興の時代から綿々と改良が加えられ続けた測定器だが、ギルド職員が確認したところ機器の不良ではなく正しくエラー表示となった模様。

 恐らくは魔力量が測定可能な等級を逸脱したのだろう。自分のことなのに他人事なのは、等級がどうあろうと初級魔法しか使えない縛りが未だあることを自覚しているからであり、少なくとも戦いにおける基本戦術を変えるには至らないと目しているからだ。


 測定不能となることは前代未聞の事態だが、想定していない事態ではないらしい。こうした表示になる場合は聖王国にある中央ギルド案件になるらしく、急遽調整が行われた結果、俺は聖王国へ向かうことになった。

 奇しくも聖王国では首脳国サミットが行われる時期だ。


 絶滅危惧種(レッドリスト)の同行者はアークだけだ。

 エルリィはエルフの里と決別して冒険者になったとのことだが、黄金郷を踏破したことで一度里に戻ることにしたらしい。

 アンドリューは黄金郷踏破が悲願だった中央教会に召喚され、既に俺たちとは別枠で既に聖王国に向かっていた。


 四者三様の動きをすることになった絶滅危惧種(レッドリスト)だが、聖王国で再結集し、しかとある意味で黄金郷に匹敵する極めて危険な事態に遭遇することになるのだが、そんなことに巻き込まれるとはこの時は全く思いもよらなかった。

〜伏線〜


・魔王との邂逅

・中央教会のアンドリュー人事

・エルリィとエルフの里の因縁

・首脳国サミット

・黄金郷に匹敵する危機的事態

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