一話 ほっこりにっこりそんなお話。
私はソナ!小学3年生。学校からの帰り道。風が気持ちよくて暖かい、3月の午後。背中にはランドセル。体操服の袋がゆらゆらゆら。隣のハピちゃんはきょろきょろ。「ねえねえねえ!あのワンちゃん可愛いね!」彼女のお話はいつもわくわくだ。「ほんとだ!可愛い!」気が付けば私は笑顔になっている。
後ろの二人がわちゃわちゃ。「あっ、また鼻水垂らして。」ティッシュでチーンしているのは姉のハウちゃん。頼れるしっかり者だ。ぼーっとしたところがある私は彼女を尊敬している。「えへへ、お姉ちゃんありがとう。」にこにこが愛らしいのは妹のオリちゃん。みんな彼女を好きになってしまう。ピカピカの一年生だ。
4人で歩く通学路。この時間が好きだ。ぽかぽかあったかいし、気分はるんるんだ。「ねえねえ!今度の土曜うちで遊ばない?」いつも誘ってくれるのはハピちゃん。「やったー!ゲームやりたい!」「それじゃあ今日中に宿題やっちゃおうね」「げ」ハウちゃんはオリちゃんにちょっと厳しい...「ソナは何したい?」ハウちゃんが私に聞いてくれる。「うーん、やりたいこといっぱいあるなー」「じゃあさじゃあさ、みんなでお菓子作ろうよ!」「こらハピ!まだソナが考えてるでしょ」ハウちゃんがしっかり注意。「え!?ごめんねソナ!」「ううん、私もお菓子作りたい!」
私はぽやぽやしているのでいつもこんな感じです。みんなと一緒なら何をしても楽しいんだよね。大の仲良し。いっつも一緒。わくわく、どきどき、るんるん、この気持ちはなんていうんだろう......うんうん考えていると、「おーい!ソナ!置いて行っちゃうよ!」「待って~」私は急いで走り出しました。4人の学校生活は、これからも続きます。