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友情
「そうだったんだね…こんな重大な話をしてくれてありがとう」
しかし、萌花の顔はとても晴々としていた。
「今話した事もほとんど周りの人達から聴いたことなんだよ。さっき話してる最中、どんな反応されるか少し心配だった」
「こんな重大な話をしてもらってるのに、変な反応なんて出来ないよ」
「それを聞いて安心した。実はこの話、誰かに打ち明けたのって愛莉ちゃんが初めてなんだよ。出会って数日しか経ってないのに、打ち明けられるなんて凄いことだよね。やっぱり愛莉ちゃんは信頼がおけるなぁ」
これを聴いて、愛莉は大いに照れてしまった。
「それで、このガーゼと包帯は車に跳ねられた時の怪我が完治してないから付けてるの」
「そうだったんだね。あ、だから体育の授業の時はいつも見学してるの?」
「うん、病院からは怪我が完治するまでは激しい運動は禁止されてるから」
「早く治って運動もできるようになるといいね。」