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走立 続く(はしり つづく)は止まらない

作者: ヴァニラ

素人のクソ小説です。期待せずに読んでね。アドバイスくだされ

「遂に時速100キロを突破しました!スピードは下がることを知らず、上がるばかりです!」

ピッ

「車を避け、飛び越え、まだまだ止まりません!」

ピッ

「いやーまるで映画やアニメを見ているようで私は未だに信じられません」


午後3時、とある老夫婦はいつものようにお昼を食べ終え、ソファに座り、猫を膝に座らせテレビを見始めたたところだ。ところがどのチャンネルを見ても訳の分からない事ばかり言っていて困惑し始めた。


「なぁ婆さんや、わしゃとうとう頭がいかれたのかもしれん。それとももう死んでしまったのか…」

「あら、そしたらあたしも死んでしまったのかね〜。あなたと一緒に死ねたならあたしはとても幸せですよ。あら!ミャー子も膝に座ってるわ!あたしたち最後まで仲良しね」

「ニャ〜」

「にしてもこの町どこかで…そうか…この町じゃ!婆さんここなんてもうすぐそこの角…

びゅっと音がし土煙を舞わせ高速の何かが家の前の道路を通り過ぎていった。

「「「!?」」」」

「あ、あわわ、や、やっぱり死んだのね」

お婆さんは泡を吹きながら気絶した。

「 ば、婆さんや!しっかりせい!」



夫婦を困惑させた映像はこれだ、上空からヘリで映される町の中を高速で駆け抜ける物体、いや少年の様子だ。

「くそ、いい加減止まってくれ!俺が何をしたって言うんだ!」

「いいわよ!楽しいわ!もっともっと!」

少年の肩に乗った狸は狐の耳をした少女が言う。

話は前日に戻る_____





「走立君!何度言えば分かるの!待ちなさい!」

「走立!待て!今日こそは逃さんぞ!」

「うぉい!走立!まちやがれ!」

「ひぃぃ…ごめんなさい!ごめんなさい!」

朝、HRの時間。少年は担任、生活指導の教師、同級生から追いかけられ校舎を走り回り逃げていた。教室の生徒たちは最早驚きはしなかった。むしろ苛だちを感じるほどだった。

「全く、朝からよくやるよ」

「3年目になると朝のルーティンのように感じ始めるな、はは!」

「笑い事じゃねぇよ、こっちは受験勉強でイライラするっちゅーの、行ってあげなよおねーちゃん」ニヤニヤ

「弟くんは危ないですよー」ケラケラ

少女はそんな話をしているクラスメイト達を睨みつけ立ち上がり教室を出て行った。

少年は階段を降り角を曲がると先ほどの少女が待ち構えていた。

「こら!続!」

「うわぁぁぁ!赤音(あかね)!」

少年は止まれずそのまま壁に突っ込んだ。少年が立ち上がろうとする間に後続の3人が少年を囲んだ。

「走立君、何度行ったら分かるの!進路表を出しなさい」

「貴様また遅刻したな!それに加えて裏から入ってくるとは…けしからん!」

「走立!てめー昨日はよくも…」

「○☆!*♪¥$!…

怒涛の声に少年は何も言えない

「うぁ…しょ………そ、そ、その…」


「みなさん!すいません!続には私がよく行って聞かせますので!」

少女はそう言って少年を立たせ頭を下げさせ、自分も頭を下げた。


「姉崎さんが言うなら…でも走立君、必ず後で進路表を出すのよ!」

「うーん姉崎君に面じるか…しかし次は許さんぞ」

「ちっ…」

3人がそう言って戻っていくと少年は頭を上げ息をついた

「う…た、助かったよ、おねぇ…赤音」

少女は少年の方を向き鋭い顔つきになった。

「あんた何してるの!?毎朝毎朝馬鹿みたいにおんなじ事繰り返してとばっちり食うあたしの身にもなって!あといい加減おねーちゃんとか言うな!やめろ!」

「う…ごめん…」うるっ

「泣くな馬鹿!」


朝のこの騒動だけでないく、少年はいつだろうと容赦なく逃げる。授業中の発表、板書、体育、呼び出し、小テスト、掃除、はっきり言ってクズである。今に始まったことではない。子供の頃からそうだ。勉強から逃げ、運動から逃げ、友達から、親から、人生から、全てから。そうこうして逃げて逃げて今日も1日は終わり、少年は下足箱に向かっていると朝追いかけていた中の同級生に肩を掴まれた。この同級生を同級生A、いやそれではモブ感がひどいので同級生Zと呼ぼう。

「おい走立…帰れると思ってんのか?」

「ひぃ…な、なんだよ」

「てめー昨日話があるから屋上に来いって言ったよな…何すっぽかして帰ってんだよ」

「う、そ、その…き、気持ちはう、う、嬉しいんだけどさ…僕たち男同士だし…い、いや!ダメって言ってるんじゃないんだ、ただ僕はそっちじゃないって言うか」

「あ!?何勘違いしてんだ!おめーなんか女だろうが男だろうが好きになる訳ねーだろうが!俺が話してーのは姉崎のことだよ!」

「え、え、え、あ、赤音のこ、こと?」

「そーだよ!2つ聞きたいことがある!まず一つ目だ!」

「な、なに…?」

同級生Zは真剣な眼差しで少年を見つめ、息を吸い問う。

「その、なんだ…お、おめーらよ…つ、つ、つ、」

「?…つ?」

「付き合ってんのかよ!!?」

「え…い、いや赤音はそんなんじゃないよ」

「そ、そうなのか」

同級生Zは安堵した。

「な、なら2つ目だ!俺は…俺は明日姉崎に告白する!」

「!?」

少年は動揺した。理解が追いつかない。先ほどまでが自分に告白してくると思っていた男が自分と同じ女性を好きだからだ。

「だがもし…お前もあいつを好きだって言うんなら抜け駆けはしない!どうする、お前はどうするんだ!?」

(そうだ…僕も赤音が好きだ…幼稚園で1人の僕に手を差し伸べてくれたあの時から…けど告白なんて…)

少年の悪い癖がでた。少年は逃げた。

「!?おい、明日の放課後4時だ!4時だぞ!待ってるぞ!」


少年は1人下を向きながら帰路を歩く。

「はぁ…また逃げてしまった…いつもそうだ…少しでも怖いと感じたら逃げてしまう…いついつもいつも…はは、いっそこの世からも逃げちゃおうかな…」

そんなことをぼやいていると強い風が吹いた。風の強さに目をつぶってしまい目を開けると左に見覚えのない神社があった。

「うわっ!…あれ?こんなところに神社が?」

不思議と恐怖を感じず少年は中に進んでいった。

祭壇に張り紙が貼られている

〜どんな願いも叶えます成就率十割!〜

「……馬鹿らしい……けど……」

「神様!お願いです!この先逃げ続けたっていい!明日だけは逃げないように勇気をください!お願いします!どうか!」

そう言って5円玉を投げ入れ手を叩いた。そして少年は覚悟を決め神社を後にし帰った。神社の祭壇の奥から狐が少年を見つめる。

家に着くと眠気がひどくなり、少年は寝室に行き寝始めた。(明日こそは…逃げ…な…い)

ジリリリリリリ!

目を覚ますと時計の針は12時20分を指している。

「え!??なんで!?おかあさ…いやそんなこと言ってる場合じゃない!」

制服を着たままの幸となり、少年はそのまま家を出て、学校に向かう。

校門の前で生活指導の教師が竹刀を持って構えている。

「走立!!午後から登校とはいい度肝だな!今日こそは許さんぞ!」

「うわぁぁ!おしまいだ…」

どのみち間に合わないと思いスピードを緩めようとした、その時異変は起きた。足は減速する意思とは反対にどんどん速くなっていく。

「え、え、えわわわ」

そのスピードはまるで陸上部エース。教師をぶち抜き、学校を通り過ぎていく。

「な、なんで止まってくれない!しかも異常なくらい速い!なんで!」

「そりぁわしが魔法をかけたからの」

「え!?次は声も聞こえてきた!?おしまいだ…俺おかしくなっちゃんだ…」

「おかしいとはなんじゃ!肩をみるんじゃ!」

肩を見ると狐の耳をした少女が乗っている。

「え?女の子!?」

「そうじゃ!可愛いじゃろ」

「え、こ、こわいぃぃ!」

恐怖に比例するようスピードも上がっていく。少女は怒って頬をつねる。

「わしを見て恐怖するとは無礼な!わしは神じゃぞ!お前さんの願いを叶えに来てやったというのに…」

「か、神!!??も、もしかして昨日の神社の…!」

理解し難いが理解するしかないと少年は無理やり頭を理解した気にさせた。

「に、にしてもなんでこんな速く走れるように…」

「ん??逃げ続けたいんじゃろ?これだけ速くすれば止まれず逃げ放題じゃ」

「あーなるほどー…ち、違う!願いはそのあと!の方だ!」

「え…」

「え!??ふ、ふざけるな

「それより前ちゃんと見なくて大丈夫かの」

学校付近の車通りの少ない地帯から大通りに出て車がたくさん走っている。流石に少年は速いと言っても人間のレベルだ。車が後ろから迫ってくる。

「う、うわぁぁ!ひかれる!おわりだ!!」

恐怖が高まる。車が当たると思った瞬間、スピードが上がり、なんとか回避した。

「いいぞいいぞ!車と同じくらいスピードが出ると気持ち良くて楽しーのー♪」

「じぇ、じぇんじぇんよくなぁいー!」

スピードが上がるにつれ恐怖も上がる永久機関が完成していた。そして冒頭に繋がる。

「は、はぁ、にゃ、にゃんでこんな目に」

「いいじゃないか、今まで逃げ続けたんだ、これからも逃げ続けるんじゃ、そうじゃろ?」

「……!」

少年は言い返せなかった。そうだこのまま死ぬまで逃げ続けてしまえばいい。このまま…少年は昨日のことをふと思い出した。

「そうだ俺はこのまま逃げ続けるんだ。けど……」

「けど?」

「最後に!俺の想いだけは伝えるんだ!今まで逃げ続けた俺のことを守ってきてくれた赤音に…俺は姉崎赤音が好きだとつたえるんだ!」

「……好きにしたらいい…間に合うんならな…今は15時30分だぞ、こんなスピードで間に合うかな?」

「余裕さ!逃げ足だけが取り柄なんだ!タイムリミットからも逃げ切ってやる!」

少年は来た方向に引き返し始めた。


3時55分、学校。屋上ではZが姉崎を呼び出していた。多くの生徒がグラウンドからその様子を見つめる。

「ぴゅー熱いね!」「早く告れよ!」「ちゅーしろちゅー!」

声が飛び交う。しかしそんなムードとは裏腹にZは少年が来ないこと考えていた。

(結局いつもどおり逃げたな、いいさこれでおしまいだ。姉崎はもらう)

「…なんなのよ早くしてよ」

「あ、あぁ…あ、姉崎、俺は!」

校庭が困惑し始めてる。

「な、何かがこっちに向かってきてる」「めちゃくちゃはえぇぞ!?」「おい!あいつってもしかしていつもの朝の…」

少年はどんどん加速して学校に近づく。

「どんどんスピードアップするのーそんなにこの速度が怖いか?」

「違う…俺は思いを伝えられないことが怖いんだ!今は、他の何も怖くない!」

校庭に入った、校舎の時計は59分55秒を指している。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

両足を揃えて溜めて少年は屋上に向かってジャンプした。空中で少年は叫ぶ。

「赤音、僕は…俺は、お前が好きだぁぁぁ!!」

勢いよくフェンスにぶつかって屋上に突っ込んだ。

「いてて…!やった足が!」

嬉々としていると少女が近づいてくる。

「続、私は…


「続!夜ご飯よ!」

母の声で目を覚ます。

「もしかして…ていうかふつうに…ゆ、ゆめ…」

時計の針は18時20分を指している。

「そうだよな‥あんなことあるはずない…でも」


夜は明け朝になる


ジリリリリ

ガチャ

いつものように二度寝せずに少年は体を起こし準備は始める。鞄を開けると進路調査表がでてきた。少年は一瞬間をおき、紙を手に取り記入をした。


1番に学校行き職員室に向かった。

「あら、走立君こんなに早くから来て熱でも出たの?」

「先生これを…」

進路調査表を取り出し担任に渡し頭を下げた。

「今まで散々逃げてすいませんでした!」

「本当にどうしたの走立君!?もしかして転校!?それとも大きな病気!?借金!?あぁぁ」

「違います!逃げずに立ち向かう気持ちよさを知ったから!これからは逃げないから!ご指導お願いします!」

「走立君…嬉しいわ!進路を実現できるよう頑張りましょう!」

少年は今まで迷惑をかけた方々に謝罪して回った。

放課後、少女が来る前にZが来るなり少年は頭を下げた。

「ごめん!君に最低なことをした!謝る!」

「?お、おいどうしたんだよ」

「君は真剣に思いをぶつけてくれたのに俺は逃げた!俺もぶつけるよ!俺は赤音が好きだ!逃げずに告白する!」

「…!なんだよかっこいいじゃねぇか前言撤回かな…」

タッ

少女が来た。

「!赤音!俺は…!」









もしも走り続ける呪いがあったら…そんなこと考えてシナリオ全部考えました。下手ですね。いろいろできてませんがまずはシナリオとキャラ作り、読みたくなる文章を書けるようにしたいです。

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