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詩になりたかった何か。

狐の嫁入り

作者: amago.T/

 見上げた空が眩しくなくて、のっぺりどこまでも広がる灰雲が疎ましかった。

 伸ばした指先は湿った空気がまとわりついて霞む。


 見下ろすアスファルトにくっきりとした境界を描くのは、僕を焼きあげようとする陽光とそれを遮る僕の身体(からだ)だった。

 髪が加熱されて首にへばりつく。むしり取ってしまいたくても痛みを厭って我慢する。


 見上げた空は眩しくて、太陽にかかった雲を睨んでも額を焼く熱はまやかしにはならない。

 夢か現か、むこうに天気雨が見えた気がした。

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