第76話。満月の夜の連戦。
ブートキャンプ後。
名前…サイラス
種族…【オーガ】
性別…男性
年齢…15歳
職種…【戦士】
魔法…【闘気】、【収納】、【鑑定】、【マッピング】
特性…【才能…無痛】
レベル…18
夕刻。
私とソフィア、ファミリアーレ、マリオネッタ工房のメンバー、月虹、銀行ギルドの頭取ビルテさん、冒険者ギルドのギルマスのエミリアーノさん、冒険者ギルドの世話役ドナテッロさんは、ホテル・ドラゴニーアで、大宴会を催していました。
家族がいる者は、家族同伴。
ホテル・ドラゴニーアは、マリオネッタ工房発足の決起集会を行った場所でもあります。
大宴会と銘打つだけあって、料理は豪華。
私とソフィアの要望で、スモーガスボード(バイキング形式)です。
剣聖一行も誘ったのですが、彼らは、上司でもある【アトランティーデ海洋国】のゴトフリード王と共に、一足先に、国に帰還して行きました。
ゴトフリード王には、頼み事を一つ。
転移座標の代わりとなる【ビーコン】を、【アトランティーデ海洋国】の王城に設置しておいて欲しい、という、お願いです。
ゴトフリード王は、私の依頼を快く受諾してくれました。
剣聖には、フルスペックのスマホを一台プレゼント。
何かあれば、連絡があるでしょう。
おそらく、ソフィアの全開飛行なら、数時間でサウス大陸まで行けると思いますが、【転移】なら、一瞬で着きますので。
時間の有効活用です。
「ソフィア様、ノヒト様、あたしらは、しばらくは、【ドラゴニーア】で休暇にする事にしたよ。賞金もガッポリもらったし、サウス大陸で、稼ぐ必要がなくなっちゃったからな。まさか、武道大会に優勝出来るなんて思ってなかったからさ」
ペネロペさんが言いました。
「そうね。今回は、組み合わせ的に、与し易い対戦相手に恵まれたわよね」
ルフィナさんが言います。
「まあ、サウス大陸の奪還作戦を手伝えないのは、ちょっと、心苦しいけどね」
ペネロペさんは、申し訳なさそうに、言いました。
冒険者は、一党一派に属さず無頼が基本。
功名心や報酬の為に動く事はあっても、正義感や奉仕や慈善などで、ワザワザ危険を冒す事はしません。
それは、国家や公から守られず、あらゆる事が自己責任である替わりに、冒険者に与えられている不可侵で正当な権利なのです。
それを咎める権利は誰にもありません。
「我とノヒトが、暴れ回るのじゃ。サウス大陸は、しばらくは魔物が薄くなり、冒険者にとっては稼ぎ辛くもなろう。それは、賢い選択、というものじゃ」
ソフィアが言いました。
「ペネロペさん、私とソフィアがセントラル大陸を離れている間、少し弟子達の様子を気にかけて下さるとありがたいのですが」
「もちろん、構わないよ。元から、そのつもりだったし」
ペネロペさんが快諾してくれました。
私とソフィアは、ファミリアーレが、まだ修行の途中なので、【ドラゴニーア】の外に連れ出したりしないように要請します。
ペネロペさんも、ファミリアーレの師である私が不在の時に、そんな危険に付き合わせるつもりはない、と言いました。
ならば、安心です。
弟子達は、しばらくの間、午前中は【ドラゴニーア】軍や竜騎士団の訓練に参加させてもらい、午後は、自由時間、夜は月虹の皆さんと稽古を……というスケジュールになりました。
まあ、食事時と夜になれば、私とソフィアは、毎日、【ドラゴニーア】に戻って、通いで、サウス大陸での戦闘をするつもりですので、ずっと会えなくなる訳ではありません。
宴もたけなわ。
私とソフィアは、大宴会を早めに切り上げて、やるべき事をする為、腰を上げました。
他の面々は、夜中まで、宴会を続けてもらいます。
「さて、行くのじゃ」
「ソフィア、現地に着いたら連絡を下さいね」
「うむ、腕が鳴るのじゃ」
今夜の、お仕事。
私は、まず東の【センチュリオン】から【青の淵】に向かい、モルガーナの騎竜とする【青竜】を生け捕りにします。
次に、現在、南の【アルバロンガ】に全速航行中の【ドラゴニーア】艦隊旗艦【グレート・ディバイン・ドラゴン】に【転移】して、特定スポーン・エリアである【サルバトーレ火山】の【炎竜】を打倒。
ソフィアは、北の【ルガー二】に全開高速飛行で向かい、【ピアルス山脈】の【氷竜】を倒します。
今晩は満月。
日が変わって、明日の午前0時になると、大陸の四つの特定スポーン・エリアには、エリア・ボスが出現します。
これを、私とソフィアで手分けして狩る算段。
これは、半完成状態で保留になっている【自動人形】・シグニチャー・エディションの残り3体を完成させる為に【超級コア】を入手する目的でした。
【調伏】が1体……討伐が2体……。
【調伏】する【青竜】は、生かしておかなければならないので、つまり、確保出来るコアが一つ足りません。
これは、私が【収納】に保管している【青竜】の死体を放出する事で、【超級コア】の最後の一つを賄う事にしました。
あの【青竜】の死体は、無傷の完全成体。
コレクター癖のある私にとっては、サンプルとして、大切にしまっていただけに、苦渋の決断、でした。
しかし、弟子達の為に造ってあげる約束の方が重要です。
【自動人形】・シグニチャー・エディションを持っていないロルフとリスベットを、いつまでも待たせておくのも可哀想ですしね。
弟子達は、私に、お願いなどを全くしないだけに、かえって甘やかしたくなります。
【ドラゴニーア】には、【古代竜】がスポーンする特定スポーン・エリアがもう一つありました。
最後の一つは、【静かの森】です。
ここに、急いで飛べば、【翠竜】がスポーンしているので、私の【青竜】を使わなくても【超級コア】は、数が揃う計算でした。
しかし、これは、愚策。
特定スポーン・エリア4箇所のボスは、午前0時きっかりに同時にスポーンします。
【ドラゴニーア】は、広い国なので、時差がありました。
しかし、セントラル大陸の4つの特定スポーン・エリアのエリア・ボスは大陸の中心にある竜城の時間を基準にして同時スポーンするのです。
大陸の中心にある都市時間を基準に同時スポーンする、という設定は、他の各大陸でも同様でした。
午前0時を前に、私は【青の淵】で待ち構え、ソフィアは【ピアルス山脈】で待ち構えます。
私は、【青竜】を無力化してから、【サルバトーレ火山】に急行して、【炎竜】を討伐。
ここまでで、おそらくはタイムラグの猶予は、いっぱいになる計算でした。
その後、【静かの森】に向かって、となると、【翠竜】を殺さずに、戦線を維持しなければいけません。
これをするのは、【ドラゴニーア】軍。
殺さずに維持するなんて、至難の技なのです。
なので、【静かの森】方面は、スポーンと同時に【ドラゴニーア】軍の飽和攻撃で、さっさと倒してしまう方法を取らざるを得ませんでした。
私の都合で、【ドラゴニーア】軍に、これ以上の負担をかける事は、荷が勝ち過ぎています。
今回、私とソフィアの計画に協力してくれる【ドラゴニーア】軍には、私がコアを取り出した後の、【炎竜】、【氷竜】、そして【青竜】のコア抜きの死体を丸っと譲渡する事で、対価としていました。
本来なら、4箇所の特定スポーン・エリアのエリア・ボスの猟果は、コアも含めて、全て軍や竜騎士団の物となります。
私は、成体を1体、コアを2つ確保して、【青竜】のコア抜き死体を、軍に譲渡します。
差し引きで、軍や竜騎士団は、コア3つ分、損をするように思えますが……。
それが、案外、そうでもないのです。
満月・新月の周期スポーン時には、軍も竜騎士団も、大量の備蓄アイテムを使い、また、かなりの兵士に犠牲も出していました。
多い時には、百人近くの殉職者を出し、また、数千人単位の負傷者も出してしまうのです。
今回、私とソフィアが3箇所のエリア・ボスを無力化する為、軍と竜騎士団は、戦力を【静かの森】に集中投入する事が出来ました。
損耗率の予測は、今までの10分の1にまで減少するようです。
つまり、私にコア3つ分の猟果を奪われても、軍や竜騎士団は、利益が大きい、という訳でした。
【神竜】形態に【現身】したソフィアが、超音速で北方に飛び去るのを見届け、私は、東の【センチュリオン】の神竜神殿に向けて【転移】します。
・・・
【センチュリオン】神竜神殿。
私は、【センチュリオン】の神殿長であるオフィーリアさんに挨拶をします。
今晩、【センチュリオン】は、通常通りの緊急体制を敷いてもらいました。
まず、問題はないと思いますが、為政者とは、万が一にも備えておく義務があるのです。
私は、早速、【青の淵】に飛びました。
・・・
【青の淵】。
私は、午前0時の1時間前から、上空で待っています。
その時、スマホが震えました。
南方に展開する【ドラゴニーア】艦隊のフィオレンティーナさんです。
「ノヒト様、予定通り、【サルバトーレ火山】上空に到達しました」
フィオレンティーナさんは、キビキビした口調で報告しました。
「わかりました。時刻まで、スマホを起動させたまま待機して下さい」
「了解」
・・・
午前0時の30分前。
ノヒトよ、着いたのじゃ……吹雪で、視界が悪く、予定より時間がかかってしまったのじゃ。
ソフィアから、【念話】が入りました。
ふー……間に合ったか。
少し焦りましたよ。
ソフィア、抜かりなくやって下さい……コアを取るのですから、【神竜の咆哮】で、消滅させないで下さいね。
私は、【念話】で伝えます。
任せておくのじゃ……我は至高の叡智を持つ天空の支配者なのじゃ。
ソフィアが【念話】で言いました。
あ、そう。
ならば、よし。
【念話】越しでも、フンスッ、と胸を張る、ソフィアの様子が見えるようです。
よし、戦闘配備は、整いましたね。
・・・
午前0時まで、あと5分。
私の周りには、万が一に備え、【センチュリオン】の竜騎士団ゼイビア部隊長の部隊が旋回していました。
そろそろ、時間です。
5……4……3……2……1……今!
途端。
私の【魔力探知】に強大な魔力反応が生まれ、【マップ】にも、赤々とした適性反応が出現しました。
vs【青竜】。
来るな……。
【マップ】のマーカーが高速で、接近して来ます。
私は、お馴染み【アルタ・キアラ】と、【神の遺物】の竜封じの槍【アスカロン】を構えました。
【神剣】などで、攻撃すると、その傷は【治癒】などでは治りません。
生け捕りにして【調伏】するつもりなら、必殺の【神の装備】は使えないのです。
出て来る!
ブワッサーーッ!
凶々しいヘイトを撒き散らしながら、生まれたばかりの【青竜】が谷底から地上に飛び出して来ました。
私は、超音速で突撃し、刹那の早技で、【青竜】の両翼を斬り飛ばします。
【青竜】は、何が起きたのか理解出来ない内に、錐揉みしながら、地面に落下しました。
「【超重力】」
私は、【超位闇魔法】の【超重力】で、【青竜】を地上に押し潰します。
すかさず、竜封じの槍【アスカロン】を【青竜】の背中に突き刺して、地面に縫い付けました。
これで、よし。
「これで、【青竜】は、動けませんし、魔法もブレスも封じられています。無力化されました。ですが、一応、現状を確保して、人種も魔物も、近付けないようにしておいて下さい。それから、絶対に槍を抜かないように」
「了解しました」
ゼイビアさんが敬礼しました。
私は、その場に転移座標を設置します。
次だ。
・・・
私は、南の都市【アルバロンガ】郊外南の【サルバトーレ火山】上空に待機している【グレート・ディバイン・ドラゴン】に【転移】しました。
vs【炎竜】。
ドカーーンッ!
ズガーーンッ!
バコーーンッ!
凄まじい轟音と、振動が【グレート・ディバイン・ドラゴン】を襲っていました。
「ノヒト様、ブレスを撃たれています。そろそろ、【防御】と【魔法障壁】が限界です」
スマホから、フィオレンティーナさんの声が聞こえます。
危機的な状況にも関わらず、フィオレンティーナさんは、焦った様子ではなく、事務的な口調。
さすがは、艦隊提督、肝が座っています。
私は、スマホで到着を告げ、そのまま艦外に飛び出しました。
【炎竜】は、【サルバトーレ火山】の火口上を悠然と飛びながら、次々にブレスを吐いています。
私は、ブレスの射角に身体を入れて、【グレート・ディバイン・ドラゴン】を防御。
その隙に【グレート・ディバイン・ドラゴン】は、戦闘空域から、離脱します。
お役御免。
後は、私の、お仕事です。
フィオレンティーナさんと、【グレート・ディバイン・ドラゴン】のクルー達は、【炎竜】をスポーン・エリアに釘付けにしておく任務を見事果たしてくれました。
熱に強い【炎竜】にとって、火口の上は、絶対優位地点。
超高温のマグマが吹き上がる火口には、【グレート・ディバイン・ドラゴン】とはいえ、簡単には接近出来ません。
また、火口のマグマの熱エネルギーが【炎竜】を強化する作用もありました。
火口上からブレスを吐き続けていれば、【炎竜】は、通常の相手なら無双出来る訳です。
私のように、不死身の身体を持っていない限り、火口の上から動かない【炎竜】と戦うのは、極めて厄介ですね。
実際、セントラル大陸の特定スポーン・エリアでは、この【サルバトーレ火山】の攻略難易度が最も高いのです。
私は、【サルバトーレ火山】上空に滞空していました。
別に【炎竜】を恐れて、近付かない訳ではありません。
火口付近は、特定スポーン・エリアである為に、私が近接すると【バトル・フィールド】が展開され、ボスの【炎竜】以外にも眷属がスポーンしてしまい、色々と面倒なので近付かないだけです。
さてと、どうしますかね?
このまま遠隔攻撃で、【炎竜】を倒してしまうと、【炎竜】が、そのまま火口に落ちて死体が焼けコアが回収出来なくなりますしね。
私は【収納】から、【神弓】を取り出しました。
【神剣】は、この世に斬れぬ物なし。
【神槍】は、この世に貫けぬ物なし。
【神弓】は、この世に射貫けぬ物なし。
バフッ!バフッ!
私は、【神弓】を2射続けて、速射します。
【神弓】から放たれた【神矢】は、【炎竜】の両腕を貫通しました。
【炎竜】は、痛声の咆哮を上げます。
不利を悟った【炎竜】は、一目散に逃げ出しました。
私から、逃げきれると思っているところが、浅はかです。
私は【神剣】を引っさげ、超音速に加速。
【炎竜】に追い付いて、すれ違いざまに、首をスパッと……。
素早く、死体を【収納】にしまいました。
「フィオレンティーナさん。任務完了です。ありがとうございました」
「ノヒト様、見事な武威でございました」
フィオレンティーナさんが言います。
私は、外装に傷を負った【グレート・ディバイン・ドラゴン】を【修復】で直し、剥がれかけていた、【防御】と【魔法障壁】を【永続バフ】してあげました。
原状回復。
これは、私の為に負った傷なので、当然の措置ですね。
ソフィア、首尾はどうだい?
私は【念話】で、訊ねました。
やって、やったのじゃ……消滅させてはならぬ故、多少、手こずったのじゃ。
ソフィアは、【念話】で言います。
私は、ソフィアが携行している【ビーコン】に向かって【転移】しました。
・・・
【ピアルス山脈】山頂付近。
うわーー……。
「ソフィア……これは、どういう状況?」
深い雪に覆われた地面には、【氷竜】だったと思われる肉塊が散乱していました。
「うむ。ちょっと嚙ったのじゃ」
ソフィアは、事もなげに言います。
【氷竜】は、頭と胴体の大部分がなくなっていました。
残った死体には、【神竜】形態のソフィアの歯型がくっきり。
凄惨な状況です。
ソフィア曰く……ブレスや【神位魔法】が使えないなら、噛み付きが最も効率の良い殺し方なのじゃ……との事。
噛み付き……というか、これ半分以上、食べちゃってますよね?
コアが無事なら、まあ、良いですよ。
しかし、生きたまま丸噛りの踊り食いですか?
え、エグい……。
私とソフィアは、【グレート・ディバイン・ドラゴン】の転移座標に【転移】しました。
・・・
「ソフィア様、ノヒト様、たった今、【静かの森】も作戦終了したとの報告がありました。おかげ様で犠牲者は0。快挙です」
フィオレンティーナさんが報告してくれます。
「うむ、イルデブランドは、良くやったのじゃ。労ってやらねばの」
ソフィアは言いました。
「そうですか。それは良かった」
私は、言います。
私は、【グレート・ディバイン・ドラゴン】の艦内ドックを借りて、今しがた倒した【炎竜】と、ソフィアが食い散らかした【氷竜】……そして、私のコレクションの【青竜】から、【超級コア】を回収しました。
残りの死体は、このままフィオレンティーナさんに譲渡し、【グレート・ディバイン・ドラゴン】の冷蔵倉庫に保管し、【ドラゴニーア】軍の所有物として売却する運びとなります。
私とソフィアは、フィオレンティーナさんと挨拶して、【グレート・ディバイン・ドラゴン】を後にしました。
これから【グレート・ディバイン・ドラゴン】は、竜都【ドラゴニーア】に帰還します。
・・・
竜城。
「ソフィア様、ノヒト様、お疲れ様でした」
アルフォンシーナさんに迎えられました。
今晩は、満月の周期スポーンである為、【ドラゴニーア】軍最高司令官のアルフォンシーナさんは、竜城から、全方面の指揮を執っていたそうです。
「アルフォンシーナさんも、ご苦労様でした」
「いいえ。今夜は、ソフィア様、ノヒト様のおかげで、犠牲者はなし。素晴らしい戦果でした。ありがとうございました」
アルフォンシーナさんは、深々と礼を執りました。
アルフォンシーナさんは、最高司令官の職責とはいえ、死地に兵士を送り出し、国の為に死ね、と命令しなければならない立場なのです。
国としても、アルフォンシーナさん個人としても、犠牲者がいない、という事に勝る戦果はないのでしょう。
「ソフィア、後は私がやっておきます。あなたは、少し仮眠して下さい。明日も早いですから」
「そう、させてもらうのじゃ……はわあーー……むにゃむにゃ……」
ソフィアは、顎が外れそうなほど大きなアクビをしました。
ソフィアは、アルフォンシーナさんに連れられ、ほとんど、眠りながら歩いて寝室に向かいます。
さてと、私は寝ている場合ではありません。
私は、モルガーナを連れて、【青の淵】に設置した転移座標に【転移】しました。
お読み頂き、ありがとうございます。
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