第211話。2人の1人?
名前…ジータ
種族…【ドラゴニュート】
性別…女性
年齢…96歳
職種…【女神官】
魔法…【回復・治癒】など。
特性…飛行、【神竜の使徒】、【才能…看護】
レベル…55
【ドラゴニーア】北の都市【ルガーニ】の神殿長。
【ラウレンティア】飛空船港。
貨客船サンタ・ルチア号の特等客室。
私達は、4人で朝食を食べながら、会談に臨んでいました。
メンバーは、私、ソフィア、グレモリー・グリモワール、ディーテ・エクセルシオール。
他の者達は、別室で朝食を食べてもらっています。
運営者権限で、グレモリー・グリモワールの過去ログを調べた時に、わかったのですが、彼女は【導く者】の称号を獲得していますね。
【導く者】の称号を得るには、3つの難易度S級の【秘跡】をクリアしなければいけません。
つまり、従魔最終進化、対国家戦争勝利、信仰対象。
従魔最終進化は……【調伏】した魔物を【超位】まで【進化】させる……というモノ。
これは、ビルテさんからの報告で知っています。
グレモリー・グリモワールは、【調伏】した【竜魚】を【ヴイーヴル】に【進化】させていました。
対国家戦争勝利は……ゲーム内の国家と、個人、又は、パーティで戦争を行い、ゲーム・ルール上適正な手段を用いて完全勝利する……というモノ。
これもビルテさんからの報告で知っています。
グレモリー・グリモワールは、【ブリリア王国】に宣戦布告し、降伏させていました。
信仰対象は……NPCの信仰対象となり1人以上の使徒、及び、1万人以上の信徒から崇拝され、自らの神殿を建てる……というモノ。
グレモリー・グリモワールは、【サンタ・グレモリア】で湖畔の聖女などと呼ばれている事に加えて、ノース大陸でも【青衣の大魔導師】などと呼ばれ、祈りの対象となっています。
直近で、【サンタ・グレモリア】に神殿を建築していたようですから、それで【秘跡】のクリア条件を満たしたのでしょう。
グレモリー・グリモワールの信仰者数の統計情報を、ゲームマスター権限で調べると……。
えっ!
何、この数字。
見間違いではありません。
1億人を超えていました。
人種でありながら、本物の神様であるウエスト大陸の守護竜【リントヴルム】よりも多いとか……相当ヤバイですね。
グレモリー・グリモワール本人には、教えないでおきましょう。
因みに、【調停者】を信仰している統計上の人数は、桁違いに多いですよ。
自慢じゃありませんけれどね。
まあ、【調停者】への信仰は、【調停者】という総体としての概念への信仰であって、私個人に向けられたモノではありません。
それに、かつて【調停者】は複数いました。
私以外のゲームマスターへの信仰心も、一律ゲームマスターへの信仰者数としてカウントされている訳です。
そもそも、【調停者】は【創造主】の御使として崇められているに過ぎません。
つまり、【調停者】は、この世界の最高神である【創造主】の威光の、おこぼれ、で、ついでに信仰されているだけ。
あまり、威張れたモノではありません。
話を戻しましょう。
グレモリー・グリモワールは、【秘跡】のクリア条件を満たし、【導く者】の称号を獲得。
これで、【追加贈物】……【超位魔法】全覚醒、【願いの石板】、【宝物庫】を取得。
【超位魔法】全覚醒で、【転移】を新たに覚えた訳ですね。
なるほど。
んっ!
ちょっと待てよ。
信仰のゲージは、安全装置的な仕様で、精神支配が介在した状態では、カウントされません。
このセーフティ機能が働くのは、信仰者と信仰対象者……両者ともに、です。
つまり、洗脳などを行なって信仰を集めても、ゲームの設定上、信仰とは判定されません。
また、信仰対象者への、洗脳や精神支配、成りすまし、傀儡……なども設定上不可能。
この設定から云うなら……このグレモリー・グリモワールは、本物だ、という事になります。
という事は、私が偽物?
いやいや、そちらも、あり得ません。
仮に、私のクローンやコピーを造ったとしても、そのクローンやコピーにはゲームマスター権限が発現しないのです。
厳密に言えば、ゲームマスター権限とは、個体能力ではありません。
ゲームマスター個人とは関係なく、完全に独立した権能なのです。
ゲームマスターは、ゲームマスター権限を持たされているからゲームマスターなのであって……ゲームマスターにゲームマスター権限が発現している訳ではありません。
つまり、ゲームマスター権限という設定が先にあり、ゲームマスターという存在は後なのです。
従って、ゲームマスターとしての私の存在は、この世界の世界観的には、ゲームマスター権限の容れ物に過ぎない、という事。
ゲームマスター権限を行使している事から、私が本物である事は疑いようはありません。
これで、わかった事は、私とグレモリー・グリモワールは、どうやら、2人とも本物である、という事。
元は同一自我だったが、何らかの理由で2つに自我が分離した状態なのでしょう。
「【神竜】!】
「【神竜】様!」
ソフィアを紹介したところ、グレモリー・グリモワールとディーテ・エクセルシオールは、同時に驚愕の声を上げました。
「なのじゃ。ディーテ・エクセルシオールは大神官の目を通して知っておる。グレモリー・グリモワールは、恩寵を与えた時に会ったのじゃ」
「覚えてくれていたんですか?あの時にもらった【避難小屋】は、今も大事に使っていますよ」
グレモリー・グリモワールは嬉しそうに言います。
「もちろん覚えておるのじゃ。我は、至高の叡智を持つのじゃからな」
ソフィアは、フンスッ、と胸を張って言いました。
その時、テーブルに乗せられた、漬物石のような形状をした謎鉱物がピカッと光ります。
光ったのは、【アンサリング・ストーン】。
近くの者が嘘を吐くと光るギミックがあります。
「ごめんなさい、なのじゃ。グレモリー・グリモワールに会った事は覚えていないのじゃ」
ソフィアは、白状しました。
「あはは、仕方ないですよ。900年前は、毎日、降臨イベントで物凄い数のユーザーに会っていたんですからね」
グレモリー・グリモワールは、ソフィアをフォローします。
どうやら、グレモリー・グリモワールも、多少は空気を読むみたいですね。
さてと。
「2人は、【アンサリング・ストーン】の事は知っていますね?」
グレモリー・グリモワールとディーテ・エクセルシオールは、頷きました。
「では早速、単刀直入に訊ねます。グレモリー・グリモワール……あなたは誰ですか?」
「え?誰って……グレモリー・グリモワールだけれど……」
ソフィアとディーテ・エクセルシオールは、怪訝な顔をします。
しかし、グレモリー・グリモワールは、この質問の意図を理解したのでしょう。
困ったような表情をしていました。
「ハンドル・ネームではなく、本名を言って下さい。本来は個人情報なので公開義務はありませんが、これは、必要な取り調べだと考えて下さい」
ソフィアとディーテ・エクセルシオールは、意味がわからない、という顔をします。
「ノヒトよ。グレモリー・グリモワールが本名であろう?【鑑定】で見ても、そのように表示されておるのじゃ」
「ソフィア。私達、ゲームマスターやユーザーは、この世界で暮らす時に用いる名前とは別に、地球で使っている名前があるのです」
「そうなのか。あ、【創造主】の本名が、ケイン・フジサカだ、という事と同じなのじゃな?」
「そうです」
「うむ、わかったのじゃ」
「ナカノヒトさん、私は、日本人だっていう記憶はあるんだけれど、自分がどこの誰だか、全くわからないんだよ」
グレモリー・グリモワールは言いました。
【アンサリング・ストーン】は光りません。
グレモリー・グリモワールは事実を述べています。
記憶喪失?
「どこまでの記憶がありますか?」
記憶喪失とは、概して記憶の部分欠落の事を指します。
全ての記憶を失えば、人間は、赤ん坊か獣のようになってしまい、まともに生活が出来なくなりますので。
「自分のプロフィールとか、家族の事とか、仕事の事とか……自分自身の個人情報に関わる事がまるでわからないんだよ。忘れているとかってレベルじゃなく、スッポリない感じ。自分の本来の性別すらわからない」
【アンサリング・ストーン】は光りません。
つまり、グレモリー・グリモワールは事実を述べています。
なるほど。
グレモリー・グリモワールは、ゲームマスターの記憶を持たない訳ですね……少なくとも現時点では……。
そして、この事実は、私とグレモリー・グリモワールが、元は1つの自我だという仮説を補完します。
「グレモリーちゃん……性別がわからない……って、記憶が欠落しているとしても、それはないでしょう。一目瞭然なんだから」
ディーテ・エクセルシオールが窘めました。
「向こうの世界から、こちらの世界に移動する時に、英雄は、外見を自由に変えられるのです。なので性別を変える事も可能なのですよ」
私は説明しました。
「そうなの?もしかしたら、グレモリーちゃん、男かもしれないって事?私、一緒に、お風呂とかに入ってるんだけれど……」
ディーテ・エクセルシオールは、訊ねます。
「それが、そうかもしんないんだよね〜」
グレモリー・グリモワールは肩をすくめて見せました。
「どちらの性別の可能性も、あり得ますが、統計データによると、ユーザーは、本来の性別で、こちらの世界に来る事が多いようですね」
私は、グレモリー・グリモワールの弁護に回ります。
何だか、自分の事を糾弾されてしまうような気分になったのですよ。
「まあ、グレモリーちゃんが男なら、裸を見られても別に良いけれどね」
ディーテ・エクセルシオールは言いました。
「私も、本来の性別が男だったとしても、ディーテの凹凸がない裸を見ても、だから何、って感じだよ……」
グレモリー・グリモワールは、言います。
「あーら、そう?」
ディーテ・エクセルシオールがグレモリー・グリモワールの耳を引っ張りました。
「イテテテテ……ディーテ、耳がモゲルよっ!」
グレモリー・グリモワールは抗議しました。
「あら、ごめんあそばせ。耳を引っ張るのは、【エルフ】族では、親愛を示す行為なのよ。オホホホ……」
ディーテ・エクセルシオールは、笑います。
ディーテ・エクセルシオールの言葉に対して、【アンサリング・ストーン】がピカッと光りました。
「ノヒトは、性別を変えているのか?」
ソフィアが訊ねます。
「私は、元の性別のまま。外見上も、あまり変わりません。多少、見た目を本来より若作りしているくらいです」
「私は、ナカノヒトさんの写真を見た事あるよ。設定集に掲載されていた」
あはは……あの、格好付けたやつですね。
フジサカさんに業務命令でやらされたんですよ。
あれは、恥ずかしかった。
・・・
会談は続いています。
グレモリー・グリモワールからの聴取の結果は、いずれも私が立てた仮説を補完するモノばかり。
私とグレモリー・グリモワールは、1つの自我から分離している……どうやら、それが正解のようです。
ここで、私には、2つの選択肢があります。
グレモリー・グリモワールに……私達は、元は同一自我で、今は自我が分離している可能性が高い……と伝えるか、どうか、という事です。
どちらを選んだとしても、私には、直接的な利害は発生しません。
ただし、グレモリー・グリモワールの方は、記憶がないのでショックを受けるのではないでしょうか?
あえて、ショックを与える必要もありませんが、【アンサリング・ストーン】の前で、嘘は吐けません。
事実を伏せるつもりなら、適当に誤魔化すか、あるいは、その事に言及しなければ良いのです。
しかし……事実を伝えましょう。
私がグレモリー・グリモワールの立場なら、事実を告げて欲しいと思うからです。
ただし、グレモリー・グリモワール以外の者に、それを伝えるべきかどうかは、私には判断出来ません。
なので、それは、グレモリー・グリモワール自身に決めさせましょう。
グレモリー・グリモワール……あなたは、私です。
私は、【念話】で伝えました。
「へ?」
グレモリー・グリモワールは、ポカーン、とした顔をします。
「ん?」
ディーテ・エクセルシオールが、おかしな声を発した、グレモリー・グリモワールの方を向きました。
「いや、この魚、口に入れたら、見た目のイメージと味が違ったから……」
グレモリー・グリモワールは、咄嗟に誤魔化します。
「どれどれ……あー、わかる気がする。見た目より淡白な味ね。嫌いじゃない味だわ」
ディーテ・エクセルシオールは、言いました。
「だよね〜」
グレモリー・グリモワールは、相槌を打ちます。
私がキャラ・メイクして、あなたを作りました……その後、私とあなたは、900年ぶりに、この世界に異世界転移した時に、自我が分離したのだ、と考えます。
私は、グレモリー・グリモワールに【念話】で伝えました。
にわかには信じられないんだけれど、その証拠はあるの?
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
私は、あなたの記憶を持っています……それは私の記憶でもあるからです……私が設立した製薬会社の名前は、アブラメイリン・アルケミーと言います……私がプライベートで遊んでいたキャラ……つまり、グレモリー・グリモワールのパーティ・メンバーであるピットーレ・アブラメイリンさんの名前から由来しています……私が知る限り、ピットーレ・アブラメイリンさんは、このゲーム最高の【錬金術士】ですから製薬会社の名前として拝借しました……これは、私がグレモリー・グリモワールとしてゲームをしていた時の記憶……つまり、あなたの記憶です。
私は、【念話】で伝えました。
それは……証拠にはならないね……ゲームマスターならユーザーのログは全て見られる……それに私は、ナカノヒトさんの記憶を持たない。
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
ゲームマスター権限は、この世界の中では、最も高度なセキュリティで保護されています……なので、ゲームマスターの権能と記憶は、全てゲームマスターという職権を持つ私の方だけに集約された、と考えます……それが、原因で、あなたは私の個人情報に関する記憶が失われたのではないでしょうか?……私の個人の記憶には、ゲームマスターの記憶が含まれています……それを、この世界のセキュリティ機能が一般ユーザーのアカウントである、あなたの方に与えられる事を、良しとしなかった、のではないか、と。
私は、【念話】で伝えました。
どういう事?……小学生に説明しているつもりで詳しく話してみて。
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
まず前提として、あなたには、異世界転移した、という認識がありますね?
私は、【念話】で伝えました。
あるよ。
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
私とあなたは、元は1つの自我です……元の自我は、仕事ではゲームマスターのナカノヒトとして、この世界の中で働き……プライベートではグレモリー・グリモワールとして、この世界の中で遊んでいたのです。
私は、【念話】で伝えました。
自分がオリジナルだ、とか、私がコピーだ、とか言いたい訳?
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
どちらがオリジナルで、どちらがコピーであるか、というような事は問題ではありません……私達は2人とも完全で独立した自我を持つのです……なので私達は、もはや別個体ですよ……私は、その前提で考えていますし、あなたの人権を尊重します。
私は、【念話】で伝えました。
あ、そう……続けて。
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
これは状況証拠でしかありませんが、ともかく聴いて下さい……ゲームマスター権限とは、ゲームマスターにのみ与えられた権能なのです……ゲームマスターの権能は、独立しています……それは他者に譲渡したりコピーしたりは出来ませんし、この世界の基本設定上、ゲームマスター権限をゲームマスター以外が持つ事は不可能です……あなたが個人情報に関する記憶が失われた理由は、おそらく、私達の、元の自我が持つ個人情報に関わる記憶にはゲームマスターの権能の一部が付随している、そうゲームのセキュリティ機能に判定されて、その部分だけは記憶が2人に分離されず、ゲームマスターの権能の容れ物としての機能を持つ私の方にだけ集約された……なので、あなたは個人情報に関する記憶が完全に消失してしまっている……私は、こう考えました……ただし、この仮説の証明は不可能ですが……。
私は、【念話】で伝えました。
グレモリー・グリモワールは、考え込みます。
私とグレモリー・グリモワールは、【念話】でやり取りしている間も、ソフィアとディーテ・エクセルシオールと普通に会話していました。
私もグレモリー・グリモワールも、【管制】系の能力がカンストしているので、ながら作業は得意ですので。
グレモリー・グリモワール……だから、どうする、という訳ではありません……私が知り得る情報から導き出した事実だと思われる考察を、もう1人の当事者である、あなたにも教えただけです……そうするべきだと思いましたので。
私は、【念話】で伝えました。
とりあえず、1つの考察として聞いておくよ……で、私の資産は、どうするの?……ナカノヒトさんに返せ、とか言う訳?……アレは私んだよ……【契約】しちゃったから命令されたら逆らえないけれど。
グレモリー・グリモワールは、【念話】で伝えます。
なるほど、資産問題ですね。
グレモリー・グリモワールの資産は、この世界で公的に認められたモノです。
それは、運営的には、ゲームの世界の外にいるユーザーに認められた権利であり、ゲームの中で動くプレイヤー・キャラに与えられた権利ではありません。
なので、もしハッキングなどで、プレイヤー・キャラが乗っ取られゲーム内の資産が不正に使われてしまったら、運営は、その被害をユーザーに対して原状回復しなければならない訳です。
これだけを考えれば、グレモリー・グリモワールの資産は、私にも所有権があるように思えます。
しかし、グレモリー・グリモワールは、調べた結果、乗っ取られている訳ではありません。
私の仮説の通り、私とグレモリー・グリモワールが、分離した同一自我であるのならば、グレモリー・グリモワールも、また、私。
そして、先ほどのプレイヤー・キャラの使った資産の原状回復で言えば、例えば、ユーザー本人ではない誰かがユーザー本人の許可を得ればプレイヤー・キャラとして資産を使う事は可能です。
仮に、ユーザーの家族がユーザーの許可を得ずに勝手にユーザーのプレイヤー・キャラを使って、ゲーム内で買い物などをしてしまってトラブルになっても、運営としては、原状回復はしません。
そんな事は家族で話し合え、という事になります。
つまり、この場合なら、ゲーム内の資産は結果的に、プレイヤー・キャラに帰属している、とも解釈可能な訳です。
ユーザーではなく、あくまでもプレイヤー・キャラに権利があるとするなら、グレモリー・グリモワール名義のゲーム内資産に私が所有権を要求する事は出来ません。
現状、グレモリー・グリモワールを【契約】で、支配下に置いた以上、グレモリー・グリモワールに対して私が危惧すべき事は、あらかた解消しました。
ならば……。
「グレモリー・グリモワール。あなた名義の資産は、もちろん、全て、あなたの所有物である事をゲームマスターとして完全に保証しますよ」
私は、宣言しました。
ソフィアとディーテ・エクセルシオールは、私が急に意味不明な事を言ったので、驚いています。
グレモリー・グリモワールは、チラリと【アンサリング・ストーン】を見ました。
【アンサリング・ストーン】は光りません。
「ありがとう、ナカノヒトさん」
グレモリー・グリモワールは、言いました。
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