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第190話。グレモリー・グリモワールの日常…53…竜都へ出発。

本日2話目の投稿です。


・・・


【サンタ・グレモリア】辺境伯領


庇護者…グレモリー・グリモワール


「グレモリーの養子・従者」

フェリシア・グリモワール

レイニール・グリモワール


「グレモリーの従魔」

キブリ

キブリ警備隊の【竜魚(ドレイク・フィッシュ)】…約200頭

竜魚(ドレイク・フィッシュ)】の稚魚…約200匹


「グレモリーの【眷属】」

ナディア・ライプニッツ(元【ウトピーア法皇国】軍少佐)


「グレモリーの客分・【ハイ・エルフ】の古老達」

【エルフヘイム】元【大祭司(グランド・ドルイダス)】ディーテ・エクセルシオール

【エルフヘイム】元祭司長イーリス・リンデゴード

【エルフヘイム】元女王ヨサフィーナ・エクストレーム(ヨサフィーナ・エルフヘイム)

【エルフヘイム】元軍司令官クラーラ・ホルムグレーン

【エルフヘイム】元近衛隊長ロヴィーサ・グランフェルト


「【サンタ・グレモリア】領主」

アリス・アップルツリー(アリス・イースタリア)辺境伯


「アリスの重臣」

グレース・シダーウッド子爵

スペンサー・サイプレス子爵

パーシヴァル・コンラード子爵


「サンタ・グレモリアの官僚」

ウイリアム・キャメロット(ウイリアム・ブリリア)騎士爵(元ブリリア王国第3王子)

オスカー(元コンラード家執事)

ルパート(元牧童・フロレンシアの夫)

元コンラード家男性使用人…10人

マリオネッタ工房製【自動人形(オートマタ)】・オーセンティック・エディション(秘書タイプ)…5体


「アップルツリー家」

家宰…フロレンシア・コンラード

料理長…ジェレマイア

メイド長…キャリスタ

乳母…ヒルダ(元コンラード家乳母)

元コンラード家女性使用人…10人


「領軍」

司令官…スペンサー・サイプレス子爵

副官…ハビアー

兵士…250人


「衛士隊」

衛士長…ナイジェル

副衛士長…イエーツ

衛士…50人


「駅馬車隊」

隊長…ケネス

副隊長…ザック

隊員…250人


「神殿・聖堂」

神殿長…未定

聖職者…50人

マリオネッタ工房製【自動人形(オートマタ)】・オーセンティック・エディション…5体

孤児…500人

医療留学生…50人


スチュアート・コンラード…パーシヴァルの息子、フロレンシアの弟

アーヴィン…ジェレマイア・キャリスタの息子


【サンタ・グレモリア】の公職者の家族……100人


一般市民…約500人


総人口…約1800人

 朝食後。


 駅馬車の到着。

 私は、フェリシアとレイニールとディーテ……それから医療留学生を引き連れて、患者さんの治療をする。


 駅馬車隊長のケネスさんに、私が不在の間は、ディーテが治療に当たると申し送りしておいた。


 私はアリスを含め、身内全員に、こう伝えてある。

 私の不在時は、ディーテを私の全権代理とする。

 ディーテの指示は、私の指示と考える事。


 私達は、駅馬車を見送った。


 ・・・


 午前。


【ドラゴニーア】の飛空船が到着した。

 飛空船は、地上からの管制に従って、滑らかに着陸する。


 デッカ!


 さすが【ドラゴニーア】。

 立派な船だ。

 外見的には大型貨客船にしか見えないけれど、この船の性能はトンデモナイ。

 凄まじい戦闘力を秘めている。

 私の目は誤魔化せないよ。


 それにしても、綺麗な船だね。

 設計思想が素晴らしい。

 機能を突き詰めると、こういうふうに物は美しくなるんだよ。


 隣に停泊しているマクシミリアンの不細工な軍艦がオモチャに見えるね。


 早速、飛空船から貨物が搬出されて来る。

 わーい、味噌、醤油、かつお節、昆布、お茶……などなど、【タカマガハラ皇国】料理食材が届いたぞ〜っ!

 ほー、ちゃんと、レシピ集なる物まで添付してある。

 さすが【ドラゴニーア】の商会……サービスが行き届いているね。

 これは、ジェレマイアさんに渡そう。


 飛空船のクルーが降りて来た。

 挨拶を交わす。

 キビキビとしていて、いかにも士気が高そうなクルー達だ。


 私が、船を観察してキョロキョロしていたら……中を、ご覧になりますか……なんて誘われたよ。


 何この、ジェントルマン。

 副船長さんらしい。


 では、遠慮なく。

 私は、後で、この船に乗って行くんだけれど、アリス達、【サンタ・グレモリア】の首脳陣を伴って見学ツアー。

 村の子供達も順番に見学させてもらえる事になった。


 内装も綺麗だったけれど、私の興味を引いたのは、この貨客船の秘めたる真の力。

 つまり武装だ。


 船の防衛装備として空対空ミサイル、空対地ミサイル、【魔導(カノン)】4門、30mm【ガトリング】を4門、【翼竜使い(ワイバーン・ライダー)】を5騎搭載している。


 この船……マクシミリアンの座乗する【ブリリア王国】の軍艦より絶対に強い。


 貨客船なのに、凄いね。

 だからこそ、こんな遠くまで護衛も付けずに飛んで来れる訳だ。

 ま、【ドラゴニーア】の船を襲ったりしたら、後が怖いから、よっぽどの馬鹿じゃなきゃ、この船を狙ったりしないだろうけれどね。


【ドラゴニーア】の都市内巡回飛空船公社が、【サンタ・グレモリア】と【ドラゴニーア】の往復チャーター運行を担ってくれていた。

 この人達は、つまり【ドラゴニーア】の公務員という事。

 礼儀正しくて規律がしっかりしている。

【ドラゴニーア】は、公務員の教育がしっかりしているね。

 役人の素養を見ると、その国の国力がわかる。

 うん、【ブリリア王国】とは大違いだ。


 ・・・


 見学ツアー終了。


 私の【ドラゴニーア】までの旅が快適なモノになる事は、わかったよ。

 私達は、港に降りる。


 ん?

 おっ!

 あれはっ!


自動人形(オートマタ)】が港に整列していた。

 私が、ゲームマスターなかのひと、の会社、マリオネッタ工房に注文した10体の【自動人形(オートマタ)】だろう。


 ん?

 11体いるぞ?

 サービスとか?


自動人形(オートマタ)】の1体が、税関作業に当たる衛士長のナイジェルさんに何か話しかけている。

 ナイジェルさんは、私を指差した。


自動人形(オートマタ)】達は、私の方にやって来る。


「マリオネッタ工房でござい、ます。この度は、当社の【自動人形(オートマタ)】・オーセンティック・エディション10体と、スマホ・オリジナル・モデル10台、スマホ・レプリカ・モデル50台を、お買い上げ下さり、誠にありがとうござい、ます。【自動人形(オートマタ)】のマスター登録移管を行い、ます。グレモリー・グリモワール様、ですね?恐れ入りますが、ご本人様確認の為、ギルド・カードを、ご提示頂けます、でしょうか?」

自動人形(オートマタ)】の1体が言った。


 えっ?

 何……凄っ!


神の遺物(アーティファクト)】の【自動人形(オートマタ)】?

 いや、【鑑定(アプライザル)】したら違った。


 でも、この【自動人形(オートマタ)】……ただ者ではない。

 わたしが買った【自動人形(オートマタ)】・オーセンティック・エディションより、数段高性能なのは間違いないね。

 相当、強いよ。

 たぶん、【高位】級の戦闘力がある。

 魔力値は、【認識阻害(ジャミング)】されていてわからなかったけれど……もしかしたら、私の【エルダー・リッチ】達と同等かもしれない……。


「あなたは?」

 わたしは【自動人形(オートマタ)】さんに、ギルド・カードを渡しながら訊ねた。


「申し遅れ、ました。私は、マリオネッタ工房のマスター権限移譲オペレーション業務担当【自動人形(オートマタ)】のクワランタでござい、ます」

自動人形(オートマタ)】のクワランタは、恭しく礼を執る。


 うん、【鑑定(アプライザル)】で見たら、名前が、そう表示されていた。


「あなた、このオーセンティック・エディションの上位版の【自動人形(オートマタ)】だよね?あなたと同型モデルを買いたいんだけれど、お値段は幾ら?」


 きっと目玉が飛び出るくらいに高いに違いない。

 でも、欲しい。

神の遺物(アーティファクト)】の【自動人形(オートマタ)】よりは、性能は劣るんだろうけれど、それでも、このクラスが金額次第で何体でも手に入るなら即買いだ。

 100体単位で数を揃えれば、【サンタ・グレモリア】の防衛力は跳ね上がる。

 私の【エルダー・リッチ】は、どんなに金貨を積んでも正規の市場では絶対手に入らないからね。


「申し訳ありません。私ども【自動人形(オートマタ)】・シグニチャー・エディションは、非売品、です」

 クワランタは言う。


 シグニチャー・エディション……つまり署名モデル。

 誰の署名?

 あ、なかのひと、か?


「あなたを造ったのって、ゲームマスターなかのひと本人?」


「その、ご質問は、禁則事項に抵触するので、お答え致しかね、ます」


 うん、それは、答えたのと同じだね。

 つまり、このシグニチャー・エディションなる【自動人形(オートマタ)】は、ゲームマスターなかのひと、が直接製作した物だ。


 す、凄い。

 一体どんな【工学魔法】が使われているのか、超絶最高な魔法の天才である私をもってしても、全く解析不能だ。

 この凄まじい性能から推測して、メインコアに超絶難解精緻な【積層型魔法陣】が構築されているのだろう、という事だけはわかったけれど、強力な【認識阻害(ジャミング)】と、ファイアーウォールに阻まれて、内容まではわからない。

 きっと【超位】の上……【神位魔法】……つまり、神の御技(みわざ)なのだろう。


 凄まじい。

 なかのひと、会ってみたいね。

 魔法の真髄を是非教えてもらいたい。


 私は、クワランタに説明してもらいながら、マスター登録を、クワランタから移譲してもらった。


 名前を付けなくてはいけない。

 うーむ、何も考えていなかった。

 面倒臭いね……適当にコード・ナンバーとかで良いか……。


 あっ!

 クワランタ……つまりイタリア語で40……シグニチャー・エディションの40番目だ。

 ぷぷぷ、ゲームマスターなかのひと、も、きっと名付けが面倒臭いから数字にしたんだよ、これ。

 絶対そうだ。

 何だか、急に、なかのひと、に親近感が湧いたよ。


 えーい、面倒だ。

 私も、なかのひと、を真似して、A〜Jまでのアルファベットで良いや。


 マスターを私に、マスター代行権限をフェリシアとレイニール、アリス、グレースさん、スペンサー爺さん、パーシヴァルさん……そしてディーテに付与する。

 さらに、秘書タイプの5体は、元【ブリリア王国】の第3王子のウイリアムと、元コンラード家の執事オスカーさん……看護士タイプは病院スタッフの聖職者のリーダー格の3人にも、マスター代行権限を付与した。


 クワランタは、【自動人形(オートマタ)】の取り扱いマニュアルを渡してくれた。

宝物庫(トレジャー・ハウス)】から、ポン、と取り出したよ。

自動人形(オートマタ)】に超激レア【神の遺物(アーティファクト)】の【宝物庫(トレジャー・ハウス)】を持たせるなんて……。

 なかのひと、さすがゲームマスターだね。

 余分があるなら、何個か売ってくれないかな?


「これから、よろしく頼むよ」

 私は、【自動人形(オートマタ)】達に挨拶した。


「「「「「「「「「「よろしく、お願い致し、ます、マイ・ミストレス」」」」」」」」」」

自動人形(オートマタ)】達は、声を揃えて礼を執る。


 クワランタから、スマホも納品された。

自動人形(オートマタ)】と合わせて受取証書にサインして、魔法承認する。


「この度は、お買い上げ下さり、誠にありがとうござい、ました。こちらは、マリオネッタ工房とアブラメイリン製薬の新しい商品カタログでござい、ます。またの御注文を、お待ちしており、ます。では、失礼致し、ます」

 クワランタは、深く礼をすると、クルリ、と振り返って、船に乗り込んで行った。


 へえ、製薬会社も系列企業なんだね。


【ハイ・エリクサー】?

 何それ?


 ふむふむ……体力、魔力を瞬時に回復し、副作用なし……効能表示は、【ドラゴニーア】保健衛生省と、魔法ギルドの承認済。


 凄いっ!

 性能が、ぶっ飛んでる。


 ゲームの回復アイテムの最上級品は、【エリクサー】だ。

 それは、体力と魔力を全回復するけれど、ジワジワ回復して、瞬時になんか回復しない。

 それに、副作用がある。

【エリクサー】も【ポーション】も、短期間に大量摂取すると、依存性と脳へのダメージがあるのだ。

 それが、ない……。


 つまり、これを大量に持っておけば、実質、魔力は無制限に使える事になる。

 これは、革命だよ。


 ゲームマスターなかのひと、ハンパないね。


 いや待て、市販用メッチャ高い……。

 私なら大量購入出来るけれど、これを買えるのは大富豪とか、そういう人に限られるね。


 ん?

 いや、これは?


 コンパーニアが審査して合格した医療機関に限り、業務用【ハイ・エリクサー】を格安で卸売り致します。

 ただし、認可医療機関でのみ、医療従事者のみ、医療行為用途のみ、での使用を購入毎に【契約(コントラクト)】して頂きます。


 コンパーニアっていうのは、マリオネッタ工房とアブラメイリン製薬を傘下に従える、持ち株会社らしい。


 お、なら、この業務用【ハイ・エリクサー】は、【サンタ・グレモリア】病院で買って、私が飲む分には、格安で買える。

 医療行為用途のみ、って言っても、実質、線引きはグレーゾーンだからね。

 バレなきゃ……いや、やめておこう……相手は、ゲームマスターだ、騙したらバレるに違いない。

 おっかないから、大人しく高い市販用の方を買っておこう。


 ん?

 ちょっと待てよ……。


 アブラメイリン製薬……アブラメイリン……。

 ピットーレ・アブラメイリンさんと同じ名前だ。


 ピットーレ・アブラメイリンさんの名前は、巷にありふれている名前じゃない。

 他人の同名って事は、たぶんあり得ない。


 何故なら、この名前は、ピットーレは、イタリア語で絵描きを意味して、アブラメイリンは、アブラ……つまり油絵から由来する。

 メイリンは、何となく語感的に【錬金術士(アルケミスト)】っぽく聞こえるように、くっ付けた……っていう、ピットーレ・アブラメイリンさんの造語だからだ。

 ピットーレ・アブラメイリンさんは、東〇芸大油絵科の出身で、デザイン会社に勤めている。

 だから、名前の意味は、油絵の絵描き……。


 まさかっ!

 ピットーレ・アブラメイリンさんも異世界転移しているんじゃ?

 それで、ゲームマスターなかのひと、に保護されて、今は、なかのひと、の会社で働いているのだとしたら……。


 ゲームの世界で屈指の【(グランド)錬金術(・アルケミー・)(マスター)】で【エメラルド・碑板(タブレット)】を持つピットーレ・アブラメイリンさんなら、製薬会社の研究員としては、超一流の人材だ。

 きっと、間違いない。

 ピットーレ・アブラメイリンさんは、ゲームマスターなかのひと、の元にいる。


 会いたい。

【ドラゴニーア】にいるんだよね?


 くっ、緊急時じゃなけりゃ、探しに行くのに……。

 いや、戦争が片付いたら、いつでも会いに行けるよね。

【ドラゴニーア】に転移座標を設置しておけば、いつでも【転移(テレポート)】で、ひとっ飛びだ。


 ピットーレ・アブラメイリンさんがいるなら、他の皆もいるかもしれない。

 これは、私の世界最高のパーティが復活出来るんじゃないだろうか?


 あっ!

念話(テレパシー)】だよ……反応がない。

 スマホで呼び出しも……反応がない。


 何故?

 わからない。


 うーむ。

 考えてもわからない事は、考える意味はない。


 うん、戦争が終わって、【ドラゴニーア】に行って、アブラメイリン製薬を訪ねれば、きっと会えるよね。


 ・・・


 昼食。


 早速、首脳陣に【自動人形(オートマタ)】の配属を指示し、スマホを配った。

 スマホの梱包を開ける。


 おーーっ!

 ピッカピカだよ。

 メタリック・グリーンが渋い。


 球体が使いにくいそうだ、と思ったけれど、集音器は超高感度だし、音声骨伝導だから、雑音もなくクリアに聴こえる。

 これは良いものだ。


 スマホ・オリジナル・モデルは、私、フェリシア、レイニール、ディーテ、アリス、グレースさん、スペンサー爺さん、パーシヴァルさん、トリスタン、ナディアに渡す。

 本当は、ストックを確保したかったけれど仕方がない。

【ドラゴニーア】に着いたら買えるかもしれないしね。

 また、通販で注文したって良い。

 レプリカ・モデルは、その他の主だった身内に配った。

 一応……マクシミリアンとリーンハルトにも渡しといたよ……2人は身内じゃないから代金をもらったけれどね。


 ・・・


 昼食後。


 駅馬車到着。

 私は患者さんを治療。

 駅馬車を送り出す。


 さあ、出発の準備をしなくちゃね。

 とはいえ、私の準備は、簡単だ。

 旅で使いそうな物を、適当に【避難小屋(パニック・ルーム)】に放り込んでおけば良い。

 パッキングとか、そんなモノは必要ナッスィング。


砲艦(ガン・シップ)】を持って行こうかな?

 たぶん、1隻なら、【宝物庫(トレジャー・ハウス)】に入りそうなんだけれど……。

 いや、いらねーか。

 旅の途中は、強力な武装の大型貨客船で移動するしね。


「よっこいしょっ……と」

 私は、【避難小屋(パニック・ルーム)】を中の荷物ごと【収納(ストレージ)】にしまった。


避難小屋(パニック・ルーム)】があった空間が、何だか寂しい感じに見える。

 よく考えたら、ゲームで、こんな長い間一つの場所で生活したのってないかもしんないね。

 何だか、言葉では表現出来ない感情が湧き上がって来た。


 さあ、行くぞ。

 私は気持ちを切り替えた。


 ・・・


 港。


 街の首脳陣が勢揃いしている。


「グレモリー様、それでは失礼致します」

 マクシミリアンは言った。


「うん、しっかりやんな」


「はっ!一命を賭して……」

 マクシミリアン達は軍艦と輸送船に乗り込んで行く。


 ほどなくして、【ブリリア王国】の軍艦と輸送船は、10隻の【砲艦(ガン・シップ)】に護衛されながら、西の空に飛んで行った。


 私とフェリシアとレイニールとグレースさんも【ドラゴニーア】の飛空船に乗り込む。


「みんな、留守中、街の事を頼むよ」


 見送りの一同は、口々に、航海の安全と、無事の帰還を祈っていた。


 さあ、出発だ。

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