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第1202話。閑話…守護竜は辛いよ…後編。

【リントヴルム大聖堂】。


「5分だけ休憩しましょう」

 (わらわ)は言った。


自動人形(オートマタ)】・シグニチャー・エディション達が、お茶を挿れてくれる。


「ああ、お茶が美味しい」

 ディオクレスタが言った。


 この子ったら……。


 ディオクレスタの場違いな呑気さにゼファーが嘆息混じりに首を振る。

 ゼファーは呆れているのではなく、ディオクレスタの事を不憫に思っているのよ。


 どんなに頑張っても今日より明日の方が仕事が増えている……という状況に、ディオクレスタは……ポッキリ……と心が折れてしまった。

 別に仕事の手が遅くなった訳ではないから、(わらわ)に実害はないのだけれど……。


 そういう症状を呈している者に、【サントゥアリーオ】の女王をやらせておいて問題がないのかしら?


 一応、(わらわ)が毎日ディオクレスタの脳と精神状態を診断して異常はない事は確認しているのだけれど、人種の心って全てのメカニズムが解明されている訳ではないから正常とも断言出来ないところが怖いわ。

 でも、目の前の仕事の山を見えない事にして現実逃避してしまったディオクレスタは、ある意味無敵なのよね。


【ウトピーア】。

 エネルギー問題。

 国体変更に伴う混乱問題。

 奴隷解放後の産業構造変革問題。

 軍縮に伴う大量の退役軍人の処遇問題。

 エクストリア・プルミエール問題。


 奴隷制の完全撤廃を実行した【ウトピーア】の問題で最優先事項はエネルギー問題だけれど、国体変更に伴う混乱問題も、奴隷解放後の産業構造変革問題も、本質的には同根に繋がる話だわ。


【ウトピーア】の前身【ウトピーア法皇国】は、【魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】というエネルギー生産インフラで日毎10億単位という莫大な魔力を産出していた。


 魔力10億単位って、(わらわ)の1日の魔力回復量の10倍。

 ソフィアお姉様の魔力回復量に匹敵する魔力生産量なのよ。


 送魔力効率の問題で、末端実量は10分の1程度に減衰していたらしいけれど、それでも1億単位は凄まじい。

 この莫大な魔力が【ウトピーア法皇国】の工業力の原資だった。


 けれども、【魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】とは、【ウトピーア法皇国】が奴隷化した意識がない無辜の者達から強制的に魔力を奪い続ける搾取システムだった。

 もちろん【世界の(ことわり)】に違反する。


 だから、ノヒトは【ウトピーア法皇国】を滅ぼし、責任者を処断し、【ウトピーア】に国体変更した。

 それはもう、鬼神のような無慈悲さで、有無を言わさず国体変更を断行してしまったのよ。


 (わらわ)も、非道な【ウトピーア法皇国】には怒っていたけれど、ノヒトの裁定には少し【ウトピーア法皇国】側に同情してしまったわ。

 あの時のノヒトは、本当に恐ろしかった。


 守護竜の(わらわ)が、ノヒトから立ち込める殺気に身震いするくらいだったのだもの。

 理屈じゃないのよ。

 ただ恐ろしかったわ。


【精神耐性】が低い人種は、神話で語られる……神の怒り……が、物語の誇張ではない事を骨身に染みて実感したでしょうね。


 ノヒトを怒らせない。

 これは、(わらわ)達守護竜の共通認識になっている。


 でも、ノヒトは基本的には温厚篤実。

 ノヒトが周囲から見てわかるくらい明らかに怒ったのって、あの【ウトピーア法皇国】による【魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】の件の他は、【知の回廊の人工知能(AI)】とルシフェルが行った暴虐を知った時だけだもの。

魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】の件は、それだけノヒトには許し難い事だったのね。


 それでも【ウトピーア法皇国】旧体制の既得権者の中には……急激な変化は混乱を招く。奴隷解放は段階的に……などと愚にも付かない上申をした馬鹿もいたけれど、そういう者達は1人残らず【魔界(ネーラ)】送りになったわ。

 あれは、(わらわ)もカチンッと来たから同情はしない。


魔界(ネーラ)】送りを恐れて、【ウトピーア】の奴隷解放は速やかに実行された。


【ウトピーア】の解放奴隷の大半は、【魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】から解放された者達と一緒に【サントゥアリーオ】に移民する事を選んだのだけれど、中には【ウトピーア】に残る事を選択した者達もいるのよ。

【ウトピーア法皇国】は一応先進国だったからか、奴隷を使役する使用者の中に比較的奴隷の扱いが穏当だった者達もいたのよ。

 そういう多少はマシな使用者に使役されていた奴隷達の中には、【ウトピーア】に残る事を選んだ者もいた。


 奴隷を使役している時点で、褒められた事ではないのだけれどね。

【ウトピーア法皇国】の中にも……奴隷制は間違っている……と考えて奴隷を使役せずに【世界の(ことわり)】を守って暮していた者達がいるのだから。


【ウトピーア】に残る選択をした解放奴隷達は、【ウトピーア】政府に全員雇われて給与を受け取り日々何かしらの仕事を行いながら、同時に自立の為の教育と訓練を受けていた。


【ウトピーア】は腐っても先進国。

【イスプリカ】の愚かな皇帝が行ったような、何も考えていない無造作な奴隷解放とは違うという事かしら。


 いずれにしても、奴隷に頼らない産業構造への切り替えに失敗すれば、このまま【ウトピーア】が途上国に転落する可能性だってあり得るわ。


 前述の通り、【魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】に繋がれていた奴隷は解放され、【サントゥアリーオ】国民になっている。

 当然【ウトピーア】は、【魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】から供給されていた魔力の大半が失われてエネルギー不足に陥っているわ。

魔力子反応炉(マギトン・リアクター)】自体は魔物から魔力を徴収するシステムとして稼働しているけれど、エネルギー生産量は1割が喪失した。


 1割って少ないようだけれど、母数が1億単位だから、実に1千万単位よ。

 1千万単位のエネルギー生産量が突然喪失したら【ウトピーア】の産業は保たない。

 単純計算で1割減だけれど、魔力供給が不安定になれば損失は1割では済まないのよ。

 産業が衰退すれば、【ウトピーア】の経済は崩壊する。


 ノヒトによると、魔力を送る際の抵抗を減らす措置を取ればエネルギー効率は劇的に上げられるらしいのだけれど、ノヒトは……その技術は現時点では公開しない……のだとか。

 ノヒトは、人種が自ら到達していない技術革新は、基本的に非公開の方針を採っている。


 エネルギー不足によって、文字通り【ウトピーア】にとって今年の冬は寒くなるでしょう。


 でも、先進国の【ウトピーア】は今まで蓄積された基礎技術があるのだから、産業力という意味では余力がある。

 軍国主義を捨てて、軍縮によってリソースは賄える筈だから何とかしてもらうしかないわ。


 軍縮に伴う大量の退役軍人の処遇問題。

 これは、一応問題には挙げているけれど……退役軍人が民間の労働力に変わる……という事なのだから、【ウトピーア】にとってはメリットでもある。


 ただし、軍を退役する者達の中には、未だに軍国主義や対外覇権主義を捨て切れない者達もいるから、【ウトピーア】政府が彼らの処遇を誤れば、国家分断のリスクもあるから注意が必要だわ。

【ウトピーア法皇国】は軍人の数が多かったのだから。


 また、【ブリリア王国】との戦争に無様に負けた軍や軍人に対する一般市民からの批判も大きい。

 そういう意味でも大量の退役軍人の処遇を誤れば、将来に禍根を残すかもしれないのよ。


 そこは、一般市民と軍人の双方から支持が高い、【ウトピーア】の新王マインラート・クリッペンドルフの手腕に期待するしかないわ。

 グレモリーのアドバイスで、守護竜たる、この(わらわ)が……土下座……なる屈辱的な方法で招聘した程の人材なのだから、マインラートには(わらわ)の土下座に見合った働きはしてもらわなくちゃ。


 エクストリア・プルミエール問題は、エクストリアに問題がある訳ではない。

 問題なのは、エクストリアを担ぎ出そうとする勢力の方ね。


【ウトピーア法皇国】の実権を握っていた枢機卿達は、【ウトピーア法皇国】建国の元勲であるウルリーカ・プルミエールの末裔であるエクストリアを、傀儡(かいらい)として祭り上げ、様々なプロパガンダに利用して来た。

 エクストリアは、今も【ウトピーア】国民からの人気が高い。


 その人気を利用してやろう……と考えている勢力がある。

【ウトピーア】軍を退役させられる元【ウトピーア法皇国】軍幹部達や、民間の奴隷制擁護派達がそう。


 現在エクストリアは、【ドラゴニーア】で思想矯正と、(わらわ)の聖堂の【トゥーレ】聖堂長としての再教育を受けているのだけれど、いずれ【ウトピーア】に戻る時が来るわ。

 その時に、エクストリアの国民からの人気と影響力を利用しようと考える不穏分子が如何(どう)動くのか予断を許さない。


【ドラゴニーア】でアルフォンシーナから指導を受けたエクストリアが、不穏分子に担がれる事を望む訳はないのだけれど、エクストリアが不穏分子に(くみ)しないと知れば、不穏分子はエクストリアを害する可能性もある。

 エクストリアは【ウトピーア】国民からの人気が高い。

 エクストリアが万が一害されれば、下手をすれば【ウトピーア】は内戦になる。


 ならば、機先を制して不穏分子を粛正してしまうという考えもあるのだけれど、ノヒトによる抵抗勢力の【魔界(ネーラ)】送りの件で、【ウトピーア】は有力な政治家や官僚や資本家の多くを喪失して人材が足りない。

 だから、不穏分子でも使える駒は使いたいというジレンマを抱えている。


 厄介な問題なのよ。


【クレオール王国】。

 対【ガレリア共和国】戦争問題。

 対【イスプリカ】戦争問題。


【クレオール王国】の問題は、主に対外戦争についてだけれど、(わらわ)はどちらも【クレオール王国】側を支持している。

【クレオール王国】の国民の大半は、【ガレリア共和国】と【イスプリカ】の元奴隷だ。

 そして、【クレオール王国】は奴隷解放を国是としている。


 だから、ノヒトも当然【クレオール王国】支持。

 それに、【クレオール王国】の庇護者であるノート・エインヘリヤルも、グレモリーのようにノヒトの身内なのだとか。

 ノートが庇護する【クレオール王国】に何か問題が起きれば、ノヒトが力を貸してくれると思う。


 それに、【クレオール王国】の女王スライマーナ・トランスペアレントが相当に有能だわ。

念話(テレパシー)】で頻繁にやり取りをしているけれど、彼女に差配を任せておけば心配はないと思う。

 ノートの方は、少し心配だけれども……。


【サンタ・グレモリア】。

 獣人コミュニティ問題。

 対【イスプリカ】問題。

 対【ガレリア共和国】問題。


【サンタ・グレモリア】も、現在(わらわ)がウエスト大陸の事で最も頼りにするグレモリーが庇護する自由都市だから何も心配はない。


【サンタ・グレモリア】はウエスト大陸の優等生だ。

 基本的にグレモリーのやりたいようにやらせておけば、(わらわ)が何かをやる必要がないのだから。


 グレモリーは本当に有能。

 もしかしたら、【神格者】の(わらわ)より統治手腕があるかもしれない。


 私は、いっその事、グレモリーにウエスト大陸全土を武力統一させて、彼女にウエスト大陸の恒久皇帝として永遠に君臨してもらえないかと考えている。


 でも、グレモリーは、セントラル大陸北方国家【スヴェティア】の寡頭制君主である9賢者の第1席なのよ。

 9賢者という職位は終身職だから、1度即位したら死ぬまで辞められない。

 グレモリーは不死身の英雄(ユーザー)だから、死なない(辞められない)のよね。


 9賢者という職位は名誉職的意味合いが強いから、グレモリーが【スヴェティア】の政治実務に関与する事は皆無なのだけれど、セントラル大陸の【スヴェティア】の現役君主であるグレモリーを、ウエスト大陸の統治者にする事は、制度上不可能なのよ。

 残念だわ。


 総論としては、ウエスト大陸が直面する諸問題は……やるべき事、成すべき事……つまり、()()というモノがわかっていれば、どんなに大変でも、やりさえすれば良い。

 解法がわかっていれば、(わらわ)達が取るべき対応方針も(おの)ずから決まって来る。

 それが(わらわ)達の労力的に、只々(ただただ)ひたすら大変だっていうだけ。


 問題なのは、必ずしも解法がない、あるいは(わらわ)達には解法がわからない問題への対応を迫られた場合に如何(どう)するか?


 これが難しい。


 だって解法がない問題の場合、もしかしたら何かしらの対応をした結果、現在より状況が悪くなる可能性だってある。

 顕在する問題には一切手を触れず成り行きに任せて放置し、自然復原力というか、市場原理というか、多様性というか、とにかく(わらわ)達が恣意的な判断で介入しない事が、結果的には最適解かもしれないのよ。


 とはいえ、そういう問題も、(わらわ)達は宇宙最高の演算装置であるミネルヴァを頼る事が出来る。

 ノヒト曰く……ミネルヴァは、混沌(カオス)への最強の対抗者(アンチ)……らしい。


 (わらわ)が知る限り、世界には……秩序(コスモス)混沌(カオス)……という2つの勢力というか、構図(アングル)がある。

 秩序(コスモス)を象徴するのが、(わらわ)達9柱の守護竜を中心に、【天使(アンゲロス)】、【霊体(アストラル)】の【妖精】と【精霊】、信仰系【魔法使い(マジック・キャスター)】……など。


 混沌(カオス)を象徴するのが、【魔神(アーク・エネミー)】を頂点に、【魔人(ディアボロス)】と魔物、それから【霊体(アストラル)】の中の【悪霊(イーブル・スピリット)】と呼ばれる【悪魔(デーモン)】と【妖魔(デビル)】と【幽霊(ゴースト)】と【亡霊(ファントム)】、そして【不死者(アンデッド)】を使役する【死霊術士(ネクロマンサー)】……など。


 でも、これは英雄(ユーザー)が考察・分類した構図(アングル)であって、元来【創造主(クリエイター)】が創った【世界の(ことわり)】ではないらしい。


 つまり、ノヒトが云う……ミネルヴァが混沌(カオス)への対抗者(アンチ)……の意味も、守護竜達と【魔神(アーク・エネミー)】達の対立構図(アングル)とは無関係。

 そもそも、ノヒトやミネルヴァは、秩序(コスモス)勢でも混沌(カオス)勢でもなく、完全中立なのだしね。


 ミネルヴァがカオスへの対抗者(アンチ)という意味は、カオス理論という神界の学識に関連するらしい。


 ノヒト曰く……。


 規則性が全く存在しない為に、将来予測が絶対に不可能な問題はランダム。

 規則性は存在しても、初期値の僅かな入力誤差が蝶の羽ば(バタフライ・)たき効果(エフェクト)的に出力結果の大きな乖離を生むような問題がカオス。

 規則性があり、一見複雑怪奇でカオスのように見えても、実際にはディテールが全体の相似を描き数理的に誤差のない結果を導けるような問題がフラクタル。


 ……という事なのだとか。


 ランダムは、そもそも解答が存在しないのだから無視出来る。

 フラクタルも、ディテールを精緻に分析すれば解答がわかるのだから対処可能。


 (わらわ)達が対処に窮するのが、カオス。

 このカオスを解き明かす能力に宇宙で最も長けているのが、ミネルヴァという事らしい。

 それが、ノヒトが云う……ミネルヴァは混沌(カオス)への最強の対抗者(アンチ)……という言葉の意味。


 う〜ん、良くわからない。


 だけれど、グレモリーが(わらわ)にもわかる説明をしてくれたわ。


「ザックリ説明すると……例えば、とある1人の人種が来年如何(どう)なっているかを予想するのは不可能。これはランダム。でも、とある1人の人種が1億人集まった国家の来年の統計指標を現在の政策や国際情勢から予想するのは、ある程度出来るし、実際各国政府はやっているよね?来年の予想が全く出来ないなら、政策も予算も決められないんだからさ。これがカオスって感じかな。ミネルヴァは、その予想がズバ抜けて正確で、カオスをフラクタルとして演算出来るって意味じゃね?知らんけれど」


 なるほど。


 確かに、ミネルヴァに訊けば、あらゆる推定を全て確率で教えてくれるわ。

 もちろん……前提情報の正確性が担保されている……という事は当然なのだけれどね。


 (わらわ)達は、ミネルヴァの演算能力を頼って……放置する……という決断も含めて、確率的に高いモノを機械的に選択すれば良い。

 これは本当に助かる。

 迷う……という必要がないのだから。


 でも、(わらわ)達の決裁案件自体は、ちっとも減らないのだけれどね……。

 何しろ決裁案件の絶対量が多過ぎるのよ!


 (わらわ)は、ウエスト大陸問題の収束を100年単位で如何(どう)にかするつもりだった。

 でも、ノヒトが、それを許さない。

 1、2年の内に片付けろ……という要望が来た。

 あの鬼神は涼やかな顔をして本当に要求が厳しい。


 いいえ、厳密にはノヒト本人から、そう言われた訳ではないわ。

 ノヒトは基本的にノルマを突き付けて来たりはしない。


 だけれど……。


「チーフには遠大な未来構想がありますので、ウエスト大陸の事ばかりに(かま)けていられません。余り問題解決が長引くようならリソースを引き揚げ支援を打ち切らざるを得ません」


 ……と、ミネルヴァに言われた。


 ミネルヴァは、ノヒトの対等なパートナー。

 ミネルヴァの言葉は、ノヒトの言葉に等しい。


 ファヴの方も、サウス大陸の問題対応について、ミネルヴァから大体同じような事を言われているみたい。


 だから……守護竜同士協力しなくちゃ……と、毎日朝食を一緒に食べて、みんなに問題への共通認識を持ってもらう事にした。


 ウエスト大陸の問題は大変。

 ディオクレスタの言葉を借りるなら……詰み……の状態にも思える。


 でも、(わらわ)は1つだけ決めた事があるわ。

 というか原点回帰というべきかしら。


 もう二度とウエスト大陸の人種……つまり、(わらわ)の子供達を見捨てるような真似だけはしないって事。

 人種がどんなに愚鈍で矮小で脆弱であってもね。


 そもそも、それが守護竜の【存在意義(レゾンデートル)】なのだから……。

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