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第1186話。【グリゴリ】。

 ノヒト・ナカ執務室(オフィス)


 間一髪の危うい状況はありましたが、私は辛うじてジア・ジアンことシアン・ルーの身柄保護に成功しました。


 私は、ミネルヴァがサーベイランスした情報を整理して、考えを(まと)めます。


 ミネルヴァによると、【ザナドゥ】独裁政権は3年前からジア・ジアン(シアン・ルー)が【ドラゴニーア】のスパイである事に気が付いていました。

 ジア・ジアン(シアン・ルー)がスパイである事が判明した経緯は、現在ミネルヴァが調査中ですが、考えられる可能性は2つに絞られます。


 1……ジア・ジアン(シアン・ルー)が行なっていた【ザナドゥ】でのスパイ活動が【ザナドゥ】独裁政権にバレた可能性。


 2……【ドラゴニーア】側から【ザナドゥ】独裁政権側にジア・ジアン(シアン・ルー)がスパイである情報がリークされた可能性。


 1の場合は、単純に【ザナドゥ】国内に張られた【ドラゴニーア】のスパイ網が露見したというだけの事ですので、私やゲームマスター本部にとって何ら問題はありません。

 折角ジア・ジアン(シアン・ルー)を潜入・浸透させ【ザナドゥ】国内でスパイ網を構築していた【ドラゴニーア】の諜報活動(インテリジェンス)にとっては痛い損失だと思いますが……。


 問題は2であった場合。

 もしも、【竜城】の中枢に【ザナドゥ】独裁政権に情報をリークしていた者(達)がいるなら、私やゲームマスター本部の情報も【竜城】を経由して【ザナドゥ】独裁政権に伝わっている筈です。


 ジア・ジアン(シアン・ルー)がスパイである事を知るのは、【ドラゴニーア】でもアルフォンシーナさんなど【竜城】の一部の者に限られました。

 私は、日常的に【竜城】に出入りしていますし、毎日【竜城】で朝食を摂り、その席でソフィアやアルフォンシーナさん達とのやり取りで、機密に類する情報も話しています。

 これが、そっくり【ザナドゥ】独裁政権に漏れているとするなら、私やゲームマスター本部の業務にも色々と不具合が発生するかもしれません。


 例えば、私は……【魔界(ネーラ)】平定戦後に【ザナドゥ】に乗り込んで、【ザナドゥ】独裁政権が奴隷制などの【世界の(ことわり)】違反を行っている事について取り締まる……と明言しています。

 これを【ザナドゥ】独裁政権が知っているとするなら、奴隷制に関して直接関与する立場の【ザナドゥ】独裁政権側の当事者達は、様々な証拠を隠滅してしまう可能性がありました。

【ザナドゥ】独裁政権の【世界の(ことわり)】違反に加担した容疑者を、片端から捕まえて【アンサリング・ストーン】などを用いて尋問すれば、物的証拠を隠滅しても事実は隠せませんが、捜査が面倒にはなるでしょう。

 従って、【ドラゴニーア】側から【ザナドゥ】独裁政権側に情報が漏洩していたなら、私やゲームマスター本部にも無関係ではありません。


 また、ゲームマスターである私は、絶対無敵で宇宙最強の存在ですが、私の身内は違います。

 私の身内には、【ファミリアーレ】や、私が経営する【ソフィア&ノヒト(コンパーニア)】の社員・従業員など比較的脆弱な者達が居ました。


 敵にとって私は攻撃対象としては(かた)過ぎるので、ソフト・ターゲットとして【ファミリアーレ】や【ソフィア&ノヒト(コンパーニア)】の社員・従業員が狙われるかもしれません。

 それは私にとって好ましくない状況でした。


 もしも実際に【ファミリアーレ】や【ソフィア&ノヒト(コンパーニア)】の社員・従業員などの身内に危害を加えられたら、私は犯人を許しません。

 また、身内が誘拐されて人質に取られて、私に対する脅迫の材料にされたなら、もちろん私は人質の救出を試みます。


 ただし、仮に私の身内が人質に取られた場合、救出が不可能だったり困難だったとしても、私は絶対に犯人の要求には応じません。

 私は、それだけは腹を(くく)っていました。


 ゲームマスターである私を脅迫する目的で、私の身内を誘拐すれば不当な要求が通る……という前例を作れば、私の敵は一斉に私の身内を狙って来るのは火を見るより明らかです。

 ゲーム・セオリーの囚人のジレンマ無限回繰り返しゲームの均衡解として、脅迫者に対しては絶対要求を飲まない選択が最善の戦略である事が、フォーク定理によって証明されていました。


 私を脅迫する目的で、例えばカルネディアが誘拐されて救出が不可能な状況だとするなら、私は断腸の思いでカルネディアを見捨てて、万が一カルネディアが殺されてしまうとしても絶対に誘拐犯の要求には応じず、迷わず誘拐犯の殲滅を選択すると決めています。


 それは、ゲームマスターである私に宿命付けられた、絶対に妥協してはならない一線でした。


 なので、もしも【ザナドゥ】独裁政権が、本当に私の身内を誘拐して救出が不可能なら、私は身内の生命を守る事を放棄して、【粒子(パーティクル)崩壊(・ディケイ)】や【対消滅(アナイアレイション)】で【ザナドゥ】を地図上から永久に消滅させます。

【ザナドゥ】の物理的、且つ完全な消滅を教訓として、二度と誰にも私の身内に手を出させないように。


 それがわかっているので、ミネルヴァは私の身内を守る事を、行動選択の優先順位で【世界の(ことわり)】と世界(ゲーム)の世界観を守る事に次いで、上位に置いていました。

 また、私の身内に手を出した敵に対して、私が如何(どう)対応するかは、ミネルヴァによって世界(ゲーム)に向けて情報公開されています。


 私の身内に手を出したら、如何(どう)なるかわかっているよな?……という脅しを先に行う事で、誰かが私の身内を人質に取って私との交渉材料に使う事を未然に潰している訳ですね。


 これだけ明確に脅し付けているのに、尚も私の身内を狙って来る者は、もはや頭がアレでした。

 頭がアレな者は行動原理に合理性がないので、ゲーム・セオリー的な対応策を考えるのも無意味です。


 まあ、頭がアレな者が悪者だと決まった訳ではありません。

 中には、頭がアレだけれども良心的な者だっています。

 何処(どこ)かのソフィア(チンチクリン)みたいに。


 私に出来るのは、頭がアレで悪事を働く者を発見したら、その都度適切に処理して行く事だけですね。


 閑話休題。

 蓋然性の問題として考えるなら、【ドラゴニーア】にスパイがいたとして、それは一体誰なのでしょうか?


 私が出入りしている【竜城】の区画は、大半が【神竜(ソフィア)】のプライベートな神域です。

【神格者】の神域からは、カメラや盗聴器などの機器類では情報を盗めません。

 例えば、【竜城】の神域にカメラや盗聴器を仕掛けても、謎の魔力波,思念波・電波・音波などが発信されていれば、【竜城】の主である【神竜(ソフィア)】には瞬時にわかりますし、そもそも守護竜の神域には【神位】の【結界(バリア)】が存在するので、守護竜の許可なく神域から魔力波・思念波・電波・音波などを発信しても遮蔽されてしまいますからね。

【ワールド・コア・ルーム】のセキュリティ・クリアランスは(こと)に厳重で、ミネルヴァは【ワールド・コア・ルーム】に存在する全ての物質とエネルギーに関して完全な認知が可能でした。


 植物を端末として全てを見聞きしている【完全記憶媒体(アカシック・レコード)】の【世界樹(ユグドラシル)】であっても、ミネルヴァや守護竜側の了承がなければ神域の中を見聞きする事が不可能なのです。


 ただし、【スライム・ネットワーク】なら、守護竜の神域内をスパイする事が可能でした。

【スライム】は、分離体も母体と同一自我を持ち、どんなに距離が離れてもリアル・タイムで思念を同期(リンク)する事が出来ます。

 この【スライム】の性質を使えば、世界中にスパイ・ネットワークを構築する事も出来ました。


 実際ノート・エインヘリヤルは、従魔である【エルダー・スライム】のスライマーナ・トランスペアレントの分離体を使って【竜城】から情報を盗んでいたのです。

 また、ゲーム時代にはグレモリー・グリモワール(私)も同様の方法で情報を収集していました。


 しかし、【竜城】内に【スライム】の分離体を潜入させて、【竜城】内の分離体からダイレクトで思念を受け取る事は出来ません。

【ワールド・コア・ルーム】や守護竜の神域から、【世界樹(ユグドラシル)】の植物端末や、カメラや盗聴器などで情報を盗めないのと同じで、【スライム】の思念波も、ミネルヴァや守護竜による【神位】の隠蔽や遮蔽を透過出来ないからです。


 ただし、【世界樹(ユグドラシル)】の植物端末やカメラや盗聴器などと違って【スライム】は魔物です。

 魔物である【スライム】は自ら移動する事が可能でした。

 神域内で情報を盗んだ【スライム】は、神域の隠蔽範囲の外まで移動して思念波を飛ばせば良い訳です。

【スライム】は自由に形状を変えられますので、排水管や通風口などの小さな隙間から、神域に出入り出来ますしね。


 しかし、ミネルヴァは【ワールド・コア・ルーム】内に何らかの()()があればわかりますし、そもそもミネルヴァの許可を受けずに【スライム・ネットワーク】の端末である【スライム】が【ワールド・コア・ルーム】内に侵入する事自体が不可能です。


 因みに、【ドラゴニーア】政府は以前【ウトピーア法皇国】のスパイを一斉摘発した際に、関係各所の情報セキュリティを強化したので、現在ノート・エインヘリヤルもスライマーナ・トランスペアレントも【スライム・ネットワーク】で【竜城】をスパイする事が出来なくなっていました。


【ザナドゥ】独裁政権が【竜城】内をスパイしていたなら、【竜城】の中枢に出入り可能な誰か、あるいは【スライム・ネットワーク】によって情報を盗んでいる筈です。

 ただし、【竜城】の情報セキュリティ強化の結果、スライマーナ・トランスペアレントの分離体は発見・駆除された事がわかっていますが、それ以外の【スライム】は【竜城】内では発見されませんでした。

 つまり、【ザナドゥ】独裁政権のスパイは、【スライム・ネットワーク】ではなく、他の何者かである筈です。


 まあ、【ザナドゥ】独裁政権が【スライム・ネットワーク】で情報を盗んだ後、【竜城】の情報セキュリティ強化以前に【スライム】を撤収した可能性はありますが……。

 取り敢えず、今は……【竜城】には【ザナドゥ】独裁政権が送り込んだ【スライム・ネットワーク】はなかった……という前提で考えましょう。


 もしも、【竜城】内に【ザナドゥ】独裁政権のスパイが居るなら、そのスパイは【竜城】の【神竜(ソフィア)】の神域に出入り可能な誰かでした。


 一体誰なのでしょうか?


【竜城】をスパイしていたジャンヌ・ラ・ピュセルは、【ザナドゥ】には情報を流していません。

 それは、ジャンヌ・ラ・ピュセルと彼女の協力者に対する捜査で判明しています。


 私が捜査すれば、【ザナドゥ】のスパイが誰かわかるかもしれません。


 おっと……いかん、いかん。


 また、【マッサリア】爆破テロの捜査に首を突っ込んで、面倒事を抱え込んでしまった時と同じ間違いを犯す所でした。

 人種の紛争や事件には介入しないのが無難です。


 ジア・ジアン(シアン・ルー)の身柄を無事保護出来ただけで、私は自分の役割を果たしました。

【竜城】にスパイがいるかもしれない問題について、ミネルヴァから必要な情報提供は行いますが、それ以上の事は【ドラゴニーア】が対処すべき問題です。


 私はクッソ忙しいのですから。


「ミネルヴァ。ところで途中だった4つ目の報告は何ですか?」


「【グリゴリ】のアラキバが【ヨトゥンヘイム】で発見されました」

 ミネルヴァが報告しました。


「【グリゴリ】?アラキバ?え〜っと、それは何でしたっけ?」


 何処(どこ)かで聞いた事があるような……。


「【グリゴリ】は天軍の日本サーバー(【地上界(テッラ)】)での秘密諜報機関で、アラキバは【グリゴリ】のメンバーです」


「あ〜、そうでしたね」


 私は【共有アクセス権】のプラットフォームにある【グリゴリ】についての報告書を照会します。


【グリゴリ】は、元々は【エグリゴリ】という名称でした。

 天帝を僭称(せんしょう)した【知の回廊の人工知能(AI)】の命令で組織された天軍の情報統括機関が【エグリゴリ】です。


 それ以前の天軍の諜報は、ルシフェル直属の配下であるアガリアレプトという【魔人(ディアボロス)】が率いる組織によって行われていました。

 しかし、【知の回廊の人工知能(AI)】とルシフェルが相互に敵対して、【シエーロ】で過去最大の内戦が勃発した結果、ルシフェルに従うアガリアレプトと彼の諜報機関も【知の回廊の人工知能(AI)】から完全に離反したのです。


 その穴を埋める目的で、【知の回廊の人工知能(AI)】によって【エグリゴリ】が組織されました。

 発足時の【エグリゴリ】は、ミカエルの副官であったシェムハザという【智天使(ケルビム)】を長に20人が所属していました。


 オリジナル【エグリゴリ】20人を列挙すると……。


 シェムハザ

 アラキバ

 コカベル

 アルムマヘル

 バトラエル

 アナニエル

 タミエル

 トゥルエル

 ヨムヤエル

 イェハディエル

 ラミエル

 ラグエル

 サリエル

 アルマロス

 ダニエル

 エゼキエル

 バラキエル

 ザキエル

 シャムシエル

 アサエル


 ……です。


 現在の【シエーロ】の【天使(アンゲロス)】コミュニティの執行部である10大【熾天使(セラフィム)】のラミエル・ラグエル、サリエルも、初期の【エグリゴリ】のメンバーでした。

 オリジナルの【エグリゴリ】は、人事異動や転属や死亡などで、ラミエル、ラグエル、サリエル、アルマロス、ダニエル、エゼキエル、バラキエル、ザキエル、シャムシエル、アサエルが外れます。


【エグリゴリ】は欠員を補充して再編されました。

 再編後の【エグリゴリ】は……。


 シェムハザ

 アラキバ

 コカベル

 アルムマヘル

 バトラエル

 アナニエル

 タミエル

 トゥルエル

 ヨムヤエル

 イェハディエル

 ヘルマニ

 ウラカバラムエル

 サラクエル

 ザヴェベ

 エルタエル

 アラジャル

 アルテコフ

 レマシェル

 ジケル

 マタレル


 ……です。


 その後、【知の回廊の人工知能(AI)】は、【エグリゴリ】に日本サーバー(【地上界(テッラ)】)の諜報活動を命じました。

 その際に組織名称が【エグリゴリ】から【グリゴリ】に改められたのです。

【グリゴリ】からヘルマニが転属して、セタウエルが補充され、最終的なメンバーは……。


【グリゴリ】


 シェムハザ

 アラキバ

 コカベル

 アルムマヘル

 バトラエル

 アナニエル

 タミエル

 トゥルエル

 ヨムヤエル

 イェハディエル

 ウラカバラムエル

 サラクエル

 ザヴェベ

 エルタエル

 アラジャル

 アルテコフ

 レマシェル

 ジケル

 マタレル

 セタウエル


 ……となりました。


 彼ら【グリゴリ】は姿を隠し、あるいは姿を変えて、日本サーバー(【地上界(テッラ)】)で秘密諜報活動を行なっていたのです。

【知の回廊の人工知能(AI)】が計画する……【地上界(テッラ)】侵略作戦……の準備の為でした。


 しかし、【知の回廊の人工知能(AI)】とルシフェルの内戦が、徐々にルシフェル達反乱軍の有利に傾き始めた頃、突如【グリゴリ】は天軍から離脱してしまったのです。

【グリゴリ】離脱の正確な理由は不明ですが……【地上界(テッラ)】には守護竜という究極戦力が存在していて、天軍の総力を挙げても守護竜には勝てず【地上界(テッラ)】は支配出来ない……と考えた【グリゴリ】が、ルシフェル達反乱軍によって【知の回廊の人工知能(AI)】陣営が劣勢になったタイミングで出奔したのだろうと推定されていました。


 以後【グリゴリ】は日本サーバー(【地上界(テッラ)】)の何処(どこ)かに消えてしまいました。

 その【グリゴリ】のメンバーの1人アラキバが【ヨトゥンヘイム】で発見されたという訳です。


 私は【グリゴリ】にもアラキバにも興味はありません。

 ただし、【グリゴリ】もアラキバも、【知の回廊の人工知能(AI)】とルシフェルによって行われた数々の【世界の(ことわり)】違反に(くみ)していた共同正犯達でした。

 そして、今も尚ミネルヴァのサーベイランスや、【世界樹(ユグドラシル)】の目から姿を眩ませている【グリゴリ】は、ゲームマスター本部にとっては指名手配犯です。


 指名手配犯が発見されたなら捕まえて、ゲームマスターである私の裁定を下し、必要な罰を受けさせなければいけません。

お読み頂き、ありがとうございます。

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活動報告、登場人物紹介&設定集もご確認下さると幸いでございます。


・・・


【お願い】

誤字報告をして下さる皆様、いつもありがとうございます。

心より感謝申し上げます。

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