最強の魔物 : 資料
1日以上出遅れたぜヒャッハー!
※ネタバレっぽいですがこれは前情報や前提知識みたいなものです。
古王の研究資料、その一部より
種族:不明、蠍系、王種以上
名前:不明、ネームドモンスターである事は確実
関係:中立
階級:推定'神罰
討伐:無し
位置:不明、推定'海
生死:不明、生きている可能性は限りなく高い
年齢:不明、確認されている魔物の中で最も長く生きていると言われる
発生:不明、推定として10000年は前とされている
伝説:最古の魔物、勇者の旅、黒龍と白の姫.......古王の難題、魔物の楽園'''に登場
姿形:『最古の魔物』より抜粋
『見るもの全てを魅了し、そして飲み込むような漆黒のその身は山よりも大きく、そのはさみはドラゴンをも容易につかむという。その体を支える太く力強い足はまるで龍のようであり、足の先から溢れ出る可視化されるほど膨大な魔力は、時に癒しの力に、時に破壊の力となって我らを襲う。その胴から伸びる尻尾のような針は振ればそれだけでその地は荒地のようになり、ドラゴンに刺せば大きな穴が開く。
その金に輝く目に睨まれれば逆らう気が起きなくなり、緑の目に見られれば全てを見透かされる。そして魔力を高めている証である赤の目を見れば全ての力を失うという。』
備考:古の戦の時、神戦の時代を生き抜き現在でも世を見守っている事から尊敬と畏怖の念を込めて古王と人々は読んでいる。
現在は古王の存在を感知出来ていないが、特定の国の上層の極少数が古王との交流をしているという噂と、年に数度、古王の配下、もしくは分身と思われる存在が出てきている事から、古王は生きているとされる。
ある日の研究員達の会話
「しっかし古王なんて本当にいるのかねぇ。いたとしてももうとっくに死んでると思うぜ俺は」
「なんだ、突然」
「いやだってよ、改めて見てみたが、無茶苦茶だ。確定していることも少なすぎるし、中立だって怪しい。それに王種以上だの階級が神罰だとかぶっ飛び過ぎだぜ。そんな大きな魔力は我が国の魔力探知に全く反応しない。もう昔の人が見た幻の類じゃねーかって思うぜ俺は」
「だがそれは最古の魔物だ。魔力を隠蔽したりすることだって可能じゃないか?」
「はっ。それこそ有り得ねぇな。我が国は他国よりも魔法技術は1つ2つとび抜けてる。それこそそんな神話の時代から生きてる魔物だろうが探知する自信があるぜ」
「だが『古王の難題』や他にも色々と存在している証を残している。それ海にいると言う伝説は数多くある」
「あ?『古王の難題』?そんなのあったか?」
「はあ。それくらい覚えておけ。『古王の難題』は昔のある国に大きな災いが起こり、その国の王子が古王に助けを求める話だ。そこで古王が出した不可能とも言える難題に本物に思えるほどの偽物を作ったが、それがばれて怒るが苦労して試練を乗り越え認められて最終的には助けてくれる話だ」
「ああ!たしか東の国の大きな穴がその話で出来たんだっけか?」
「ああ、そうだ。古王の怒りで出来た穴でな。王子はそれで五死の海に向かうんだ。ちなみに古王がいる場所はここだと言われている」
「なら古王はそこで今頃海の藻屑になってるな」
「それはない。今まで数多くの伝説に古王の頑丈さを表現してきてるし、今も様々な研究や議論で........」
「あーもうわかったから。休憩もそろそろ終わるし話は終わりにしようぜ?」
『勇者の旅』古王の登場シーンより
助けた神獣フェンリルに連れられてやってきたのは海の上。目の前には島がある。遠くからでは何も感じなかったが、近くに来てようやく感じられた。それはまるで今まで何も感じなかったのが嘘かと思うような凄まじい力を前に、押し潰されるように感じた。これは、僕が勇者だから感じられたのであって、それも近くにこなけれ分からないほどだ。僕以外に感じられる人はどのくらい居るのだろうか。仮に感じられたとして、殆どの人がこの力に耐えられなくて意識を失うだろう。そんな恐ろしい程の島に僕を連れてきてフェンリルは何がしたいのかと考えていると
「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎よ!我だ!フェンリルのアイラムが来たぞ!」
そんなことを言った。最初の誰かの名前は聞き取れなかったが、フェンリルの名前は聞こえた。アイラムというらしい。初めて知った。
そんな事を考えていたら目の前の島、その草の奥に白い光が見えた。なんだと思っていると、声が聞こえた。
『なんだ、アイラム。何か用か?』
それは不思議な声だった。頭の中から響いてきて、高い声なのか低い声なのか。大きい声なのか小さい声なのか。早く言っているのかゆっくりと言っているのか。全く分からない。でも言っていることは分かるし、男の声なのも分かる。
そして男の声と意識すると不思議と声が安定して、低く、そして貫禄のある声になった。
それにしてもこの声は誰のでどこからだろうか。周りを探してもフェンリルのほかにいない。魔力もこの島の魔力で上書きされるだろう。と考えたところで気付く。もしかしてこの島が話しかけたんじゃ無いか、と。集中してみると確かに魔力の流れが生物、というか魔物のような気がする。海中をよく見てみるとあしかのような物も見える。多分この島と思っていたものは、とてつもなく大きな魔物なのでは無いか。
そんなことを考えていると話が終わったようだ。
『つまりお前はこの人間に助けられて、そして人間が力を欲しているから私の元へ連れてきたと。
それで間違いないな?』
「ああ。君なら何か強力なものをあげられるんじゃ無いかってね。」
『なるほど。そこの人間に力となるものを与えればいいというわけか。
人間もそれでいいな?』
「え?ああ。はい、強くなれるなら」
『ふむ。まずはアイラム、お前がそこの人間の仲間になれば力になれよう。そして私からは加護を渡そうか。あとは、友を助けてくれたのだ、おまけして私の分身を渡そう。』
そういうと僕の目の前に光が集まり、体に入っていく。とても暖かく、心地良い。そして力が湧いてくる。これが加護なのだろう。あと分身はどこだろうと探してみるといつのまにか肩に小さなサソリが乗っていた。
「ありがとうございます!僕はフィル。勇者フィルです。」
『フィルか。なら私はスオンとでも呼んでくれ。そこの肩に乗ってるのは私の分身だが、新たに名をつけた方が呼びやすいだろう。ピオンとでも呼べばいいだろう。』
そうして、僕はフェンリルのアイラムとピオンを仲間にし、スオンの加護をもらって帰った。
その後、僕は加護、ピオンとアイラムに何度も助けられることになる。
ドラゴンと龍の違い
見た目は、ドラゴンは西洋竜、龍は東洋龍です。龍の方が上位です。
古王の資料
ここに書いてある資料は本当に一部です。確定していることが殆どなく、様々な推測や伝説などから最も可能性の高い物を選んでいるだけです。
勇者の旅
これは勇者が旅に出てからその時代で最も凶悪だった魔王を倒すまで、その日記を一般人向けに改良して出したもの。ちなみにこの時スオン(古王)40953歳。
以外と最近?
伝説
今回資料で出した5つの伝説は今後の物語に出していく予定のものです。
出さないものはおまけなどで説明する予定。
比較
ドラゴンを比較にしていたのはそれだけ古王がおおきく、ドラゴンくらいじゃ無いと挟んだりさすことができないからだったり。
階級
今回古王が入れられていた神罰は、そのまま本当に神罰という事です。やろうと思えば大陸なんて簡単に吹き飛ばせる。そんな神のごとき力です。と言ってもこのレベル本当は有り得ないし、そもそも古王の為に作られたので古王の他にはいないです。
王種
これはゴブリンキングなどの〜〜〜キングではなく、魔王などと言われる類ですね。
1種族の王族とか進化先ではなく、『魔物』全体の王。魔を統べる者です。
今後も後書きにはおまけや解説を入れていきます!
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