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その先の向こうへ
その先に道はあった
知らない土地
知らない場所で
僕は歩いた
何も知らないこの町を
道は綺麗に鋪装され
それと同じく建物までもが
キッチリ並んだこの道を
歩けど歩けどキッチリと
景色変われど風景変わらず
先が見えるこの道の
予想のできるその道の
決まっているかのようなあの道を
そんな道を僕はひたすら歩いている
止まる事はなかった 休むこともなかった
何故なら道が見えるから
何故なら先が見えるから
何故なら終わりが見えぬから
だから僕は歩いた
きっとある終わりに向かって
お腹が減ろうが
足が痛もうが
息を切らそうとも
当てもなく
ただただ歩く
終わりに向かって
真っ直ぐと