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 僕は知った。人の愚かさを。



 俺は知った。人の醜さを。



 私は知った。人の浅ましさを。



 どれだけの悪意が溢れ返り世界を覆っているのか。

 善意という膜で包み隠されたそれは、比較にならない程中心まで染み込んでいる。





 何度目を背けたか。



 何度立ち竦んだか。



 見えない悪意が人という力を得て降りかかってくる。


 パタパタと足音をたてながら孤独が常に僕を追いかけてきた。



 僕は立ち止まった。



 孤独を知った。





 それでも今、足は前を向いている。



 光を見た。か細く、でも揺らぎ一つない光筋。



 恐怖はある。



 後悔もある。



 それでも踏み出した足は確かに地を踏みしめた。


 どす黒く濁っていた世界を変えるための小さな一歩。



 空を見上げる。











 ―――世界は確かに光で満ちていた。




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