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時をあやつりたいム!  作者: 小日向 時
1/11

1、時をあやつれちゃう⁉

初投稿です。よろしくおねがいします!

「とき、おっはよー!」

「え?あっ、おはよう」

小日向 時。最近この小学校に転校してきた、小学6年生。みんなからの第1印象は、決まって「女神」と言われてるの(自慢じゃないよー、これから話すことも、全部!)。

「勉強も運動もできる!」「顔よし、体形よし、そして性格よし!」だのなんだの、いろいろみんなからは

言われてる。

そして…私には、一つ、秘密があるの。

それは・・・

私、時間をあやつれちゃうんだー!




「ん?どうかしたの、とき」

ひなが、そんな風に声をかけてきた。ひなはちょっぴり天然で、不思議ちゃん。かわいい妹キャラ!ちなみに、本名は風間日奈だよ。

「な、何でもないよ‼」

「えー、そんなに隠すようなことなんだー?」

今度はニヤニヤ笑いながら、のあ。のあ・・・本名島崎乃亜。大人っぽくて、ミステリアス。背も高いし、頭いいし、頼れるお姉さんって感じ!

「隠すようなことって、ときにはないと思ってた」

りりかが不思議そうに、顔を覗き込んでくる。もう、みんなして!りりか、本名、前田莉々花!物静かで、おしとやか。実はりりか、大金持ちの家に生まれたお嬢様なんだよ!

「…いや、それは。そりゃ、秘密だって、あるけど」

「教えて!ね、うちらだけの秘密ー!」

さらはのんきに、そうさけぶ。さけんだらもうそれ、うちらだけの秘密になってないから!…さら、本名渡辺沙良。元気いっぱいで男子に紛れて普通に遊んじゃう、そんな女の子。

「…え、ゆいか、気にならないの?」

「別に。そういうのって、大体どーでもいいやつだから。必死で隠せば隠すほど、どーだっていい情報だったりするものだよ」

…さすが、ゆいか。本名伊藤結花。クールで、でもときどきツンデレ、それがゆいかのかわいいとこなんだけど。

「えーそんなことないよ!きっと、すっごーい情報なんだよ!ねえおねがい、とき、教えて?」

ひな、ゆいかに向かって反論しても、叶わないってこと、覚えようよ・・・。

「・・・」

「おねがい‼」

そんなに頭下げられちゃ、困るじゃん。・・・あのことからは誰にも言わないようにしなきゃ、って決心固めてたのに。

「・・・分かった。でもね、ほんとに!誰にも言っちゃだめ!ほんとに!」

「だいじょぶだいじょぶ。ねっ」

1番不安なのは君だよさら・・・。

「だってうちら、心友じゃん!」

心友・・・その言葉使って、私はだまされた。でも・・・こっちは、信じていい気がする。この、いつものメンツ・・・略して、いつメンは。

「・・・で、・・・。・・・・・・・」

「・・・・・マジで‼‼‼?」

ひいいいっ。声がでかいよ、さら!

「絶対ナイショだよ!いい?」

「うっ、うん」

りりかがうなずく。・・・りりかは物分かりがよくて助かるよー。さら、君もりりかを見習って---------------

「じかんあやつれるって!ヤッバ!」

「さら!声のボリューム、下げられないものなの⁉」

「ごめんなさい!とき。でも、ほんとに言わないよ!あたしこれから、男子とドッチボールするから!もう行くわ」

さらは最後に、こう言った。

「ぜーーーーったい!ばらさないから、安心して!」



「・・・なんか、ごめんね」

「へ?」

ゆいかに言われて、とまどう。何を謝ってるのかな?

「どーでもいいこととか言っちゃったし・・・傷ついたかなって思って」

「え?ああ、さっすがゆいかって感じだよねー。あの対応」

そこに、ひなとのあがやってきた。2人は、とっても仲良しなの。って、あれ?さらも戻ってきた!今日のドッチボール、昼休みになったって、男子に追い返されたらしい。

「うちら、親友だもんね!」

「え?とき、なに急に?当たり前でしょ」

のあがふふっと微笑んでーーーーーーいつメンは信じられる、って、思いました。







ブロロロロロ・・・

「あれ?あそこにいるのは・・・とき?」

1台の車が、私たちの前を通っていったけど、別に、気にしてはなかった。

「ぐうぜーん。ときと一緒の小学校だなんて、しおん、超うれしい!」

「よかったじゃない。ときちゃんは信じられるわー、助かった」

車の中で、そういいながら2人が言ったのなんて、そんなの気にするわけないじゃない。通りすがった車の中なんて、ましてや中の女の子の顔なんて、見るわけないじゃん?

「やったぁ!」




車の中から、その声だけは、私にも聞こえた。




































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