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第035話 ~特許ギルドと魔石の値段~

「ミンミンさん!すいません。ちょっと聞きたいことが」


「何かしら?」


「アイテムの買取はここでもできる?」


「できるわよ。こちらのカウンターへ来てもらえますか?」





隣のカウンターに移動する。


「このトレーに買取してほしいアイテムを出して下さい。一度見積もりをして、価格に問題がなければ取り引き成立よ」


「買取はまた今度で。見積もりだけお願いします。この魔石いくら位になりますか?」


俺は懐から、小、中、大の魔石を一個ずつ取り出しウサ耳さんに見せる。


「これは珍しいわね。ちょっと待っててね。少しだけ借りてもいいかしら?」



ウサ耳さんはトレーごと裏の方に持って行ってしまった。

何かまずいことしたかな・・・。








ポクポクポクポク  チーーン



「お待たせしました。小さい方から 1万、10万、100万ジェニになりますね」




な、なんだと!!!!!

こ、これは!何と高額な!!ニヤニヤが止まらない!!!


「わかりました。ありがとうございます」


「それはお売りいただけないのでしょうか?」


「今は まだ と言っておきます。これは友人の形見のようなものなので」


「そうですか、機会があればよろしくお願いします」



俺の懐には中、大サイズの魔石が結構ある。

これを何個か売れば、借金全額返済!しかも遊んで暮らせるんじゃないか!!



そんな邪な考えが脳裏をよぎる。







『できれば、正しい方向に使ってほしい』


そうだな。自分の借金返済の為に、これを手放すわけにはいかないな。

あのゴブリン達は無事に集落に付いたのだろうか?



自分の借金位、自分でなんとかするわ!

ルエルの借金も結構な額なんだよなーー。



「お待たせしましたー。ユーキさん、アイさん、カードで着ましたよー」



俺たちはウサ耳さんによばれ、再びカウンターに行く。



「二人ともカードできたわね」


「できた!ギルカ!かっこいい!」


「これで、この世界の住人だな」


「ルエル。今日は何か仕入れていくのか?」


「今日はまだいいわ。あっても、午後からにしましょう。さ、次は特許ギルドよ」


「「はーーい」」



商人ギルドを出て、貴族街の方へ向かう。


途中ルエルが屋台でジュースを買ってくれた。

早く文無しから離脱したい。買ってもらってばかりで、恥ずかしい!



ルエルの店の前を通り過ぎ、さらにまっすぐ進む。

向こうの方に高い壁が見える


「あの壁の向こうが貴族街。そして、さらにその奥に王宮があるわ」


「ルエルさん、今日はどこまで行くの?」


「貴族街のちょっと手前。特許ギルドは貴族もよく使うので、どの区画でも貴族街よりに支部があるの」


「貴族もちょっとは歩けばいいのに」




そんな話をしていると馬車が一台、貴族街に向かって走っていく。


「あれは奴隷ギルドの馬車ね」


「奴隷ギルド?」


「その名の通り、人を売買しているわ。買いに行くのか、売りに行くのか。個人的にあまり良い印象のあるギルドではないわね」


「奴隷ギルドはよくないのか?」


「人間は、人間以外の種族を下に見る傾向があるわね。他の種族と一線を引いてる感じがするわ。もちろんそうでない人間も多いのだけれど」


「仲間意識ってやつかな。ここは人間が多く住む街だからじゃないかな?」


「人間はいい人も多いいよ!ルエルさん、人間代表お兄ぃ!お兄ぃはちょっと変だけど、いい人!」


「そうね。ユーキはいい人かもね。変なところしかないけど」


すっごい言われようだな。

いい人なのか変人なのか。



「着いたわ」


「でっかーーーい!ルエルさんのお店より、何倍もでかーーい!」


「アイ。声が大きいわ。他の人に迷惑よ。あと、私のお店はそこまで小さくないわ」


「ご、ごめん。ちょっとはしゃぎすぎちゃった」


おい。このフレーズ今さっきも聞いたぞ。

完全にコピーだろ?



俺たちは特許ギルドに到着した



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