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第002話 ~ネックレスとシマシマ~



ッタッタッタッタ   ガチャ


っふ。今日は起きてるぜ!

どうせまた上に乗っかるつもりだろう!

今日は華麗に避けてやる!




三、二、一、今だ!




俺はベッドから華麗に横へ抜け、妹は誰もいないベッドにフライングボディーアタックをかました。


ベッドにうつ伏せになっている妹を見ると、スカートがまくり上がってまぁ、大変。

水色と白のストライプなものが見えてしまった。


ここは兄として見ていないことにしよう。うん、それが正解だ。


さっさと、顔を洗いに行こう! 今日は妹の入学式だ!


「お兄ぃ。見たでしょ」


「ナンノコトカナ。ミテナイヨ」


「正直に言わないと、今日の朝ごはんジャムだけになるよ」


「すまん。しっかりと見た。水色と白のしましまだ」




目の前に仁王立ちする妹。すると突然グーパンを俺の右頬に炸裂させる。


ゴキッ!


「あうちっ!い、痛いじゃないか!愛は格闘技習っているんだから少しは手加減してほしいわ!」


「反対の頬にも、もう一発ほしい? 何か言うことあるでしょ」


「ごめんなさい。以後気を付けます」


「はぁ、まったく。早く着替えて、ご飯にしよう。お兄ぃの制服、出しておいたよ」


「お、ありがとう! さすが愛。助かるよ。今日もポニーテールが可愛いね!」




今日一年生は入学式。俺は授業を決めるのにちょっとだけ学校に行くだけだ。


いつものようにバイクのキーとバック、メットを持って出発しようとした時、なぜか愛もメットを持って玄関にいる。


「なぜ、メットを持っている?」


「なぜって、もちろん一緒に行く為だよ。後ろ乗せて行ってよ、お・ね・が・い。一緒に学校行くの夢だったの」


「夢って…。初日くらい普通に電車で行けばいいだろ。一緒に行くって恥ずかしくないか?」


「まったく恥ずかしくないよ!さ、早く行こうよ。遅刻しちゃうよ」


「念のため聞くが、そのままの格好で乗るのか?」


「え?だって制服でいかないとだめでしょ?私服は大学からだし」


「えーっと、まぁそうなんですが。バイクって走り出すと風がね、こー全身に来るっていうか…」


「はっはーん。お兄ぃはエッチだね。スカートがまくれるか心配なんでしょ?それなら大丈夫だよ。ショートパンツ履いてるし。心配しないで!」


「あ、そ、そうなんだ。ふーん、まぁ、それでいいなら、いいか…」


「じゃ、お兄ぃ!しゅっぱーーつ!」


「はいはい、さっさと行きますか。しっかりとつかまってろよ!」







学校に到着し、バイクを降りる。


「しかし、あれだな。愛は高校生になったのに、なかなか成長してないな」


「突然何言ってるの! 身長150cm超えたよ! もう、チビじゃないよ!」


「違う。ここだ、ここ」


手のひらを自分の胸にあて、トントンと叩く


「そ、そんなこと無い! Aじゃないもん! 何いきなりこんな所で言うのさ! バカ兄ぃ!」



妹は若干半泣きになりながら、入学式の会場に向かって行った。


可愛い自慢の妹に変わりないんだけどな…。

少し乱暴だけど。







体育館から声が聞こえる。入学式が始まったようだな。

俺も今後一年間の授業もどうするか決め、さっさと提出してこよう。


しかし実際に組んでみると、一、二年で頑張ったから三年は空きコマが多かった。



新一年はまだ色々と話もあるようなので、俺は先に帰宅する。

愛は電車で帰って来るだろう。一応メール位しておくか。



さて、昼も学校で済ませてしまったし、店の開店準備でもしておくかな。





「すんませーーん。お届け物でーす! ハンコお願いしまーす!」





箱は二個届いた。一つは母さんから。一つは父さんから。


なぜ同じ箱で送ってこない? 発送元が別なのか?




とりあえず、父さんからの箱を開けてみる。

中は金色の錠前と鍵のついたネックレスが5本。あとは封筒。

ネックレスについてる鍵は白金、金、銀、銅、鉄っぽい色をしている。

鍵には刻印は無いが、細かい模様がたくさん彫られている。


きっと、値打ちものだな。

錠前もきっと金でできているだろう。彫られている模様もおしゃれだ。


きっとこれは父からのお土産だな。

早速、一番価値のあり様な白金のカギが付いたネックレスを付けてみる。

ちょっとかっこいいかも。


愛にはシルバーの方を勧めてみるかな。

お、この鍵で一緒に入っていた錠前を開けることができるのか。




そうだ! 確か倉庫の掃除用具入れのカギが壊れていたっけ。

せっかくだから使ってしまおう。


錠前を手に持ち、掃除用具入れの壊れたカギと金色の錠前を交換する。


おー! ぴったり!

せっかくだから鍵をかけておこう! 愛が帰ってきたら早速報告だな!



次回、いよいよ異世界に飛びます!

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