005
[ノエル視点]
私、ノエル、12歳は、辺境の小さな村、[トウクル]のたった一つの雑貨屋で働いていた。
今日の朝も早めに起きて、お父さんを起こしに行って、お母さんの朝ごはんを食べた。
昼にはいっぱい・・・でも無いけど、お客さんが来て、いろいろなものを買っていった。
夜ご飯は、私の好きなサージュで、何杯もお代わりをした。
もうねる時間になって、私はベットに行こうとしていた。
・・・いつもと変わらない、平和な日。その一日が終わろうとしていた。
・・・その時だった。盗賊が村を襲って来たのは。
村の建物はバラバラにされ、火が放たれた。うちにも火が回ってきて、私たちはたまらず、表に出た。
でも、そこで待ち構えていたのは、機兵に乗った盗賊だったのだ。
お父さんは、殴られて、気を失ってしまった。いくら叫んでも、ピクリとも動かない。
「女、子供は生きて捕らえるんだ!お前ら!夜の楽しみを無くしたくはないだろう!ギャハハハハハ!」
そんな言葉が遠くで聞こえた。
何でだろう。なぜあの時私は・・・
「ここは私たちの村なのっ!出ていけぇぇ!」
こんな事を叫んでしまったんだろう。
その声に反応して、一人の盗賊がこちらへ来た。それは、お父さんを殴った人だった。
「ああん?嬢ちゃん。立場がわかっていないようだな?おじちゃんが分からせてあげようか?」
盗賊の口調は、少し、優しげのものだったが、顔は、ものすごくにやけていた。
私は逃げようとしたが、機兵のスピードに追いつけるわけがない。途端に私は体を掴まれた。
「辞めてください!うちの娘を離してください!お願いします!」
「うるせぇ!」
お母さんが駆けつけてきたが、お父さんと同じように殴られて、血を流しながら、倒れてしまった。
「立場を分からせる為には・・・」
盗賊が私の寝間着に手をかけた。
「こうするしかないよなぁ!」
ビリビリッ!
私の寝巻きは、騎兵の手によって、破かれてしまった。
私の普通の人より白い肌が顕になり、外気にふれ、体が少し寒くなった。
「おおっ!お前、結構上玉だなっ!ケケケ・・・。こりゃあ楽しめそうだなぁ」
「・・・うう・・・ヒック・・・ヒック」
私は本能的に、次に私がどうなってしまうのかが分かってしまった。泣きじゃくり、抵抗してみるが、機兵の手はビクともしない。
「へへへ・・・ここで楽しんじまっても、文句は言われねぇよなぁ」
「イヤァッ!」
そう言って、騎兵に掴まれたままの私に向かって、手を差し伸べてくる盗賊。
(お願いです・・・誰か・・・誰でもいいから、私を・・・皆を助けて・・・)
そんなことが起こるわけない。そんなことは、私自身、よく分かっていた。でも、そう願わずにはいられなかったのだ。
そして、盗賊の手が私の肌に触ろうとした、その時だった。
「へへへ・・・プギョッ!?」
盗賊の乗っている、機兵が、盗賊と一緒に何処かに飛んでいってしまった。そして、私はというと・・・
「ふう・・・大丈夫だった?おねぇさん?って!なんて格好してるの!」
「・・・・・・・・・」
いつの間に、現れたのか、赤い機兵に乗った少年が私を抱き抱えていたのだった。
今回は、ノエル視点で書いてみました。
すみません。こんなテンプレ展開でしか書けませんでした。
オリジナルの物がどうしても思い浮かばなかったのです・・・
ご容赦を・・・