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トタトタトタ・・・


ガチャリガチャリ・・・


トタトタトタ・・・


ガチャリガチャリ・・・


「ねぇ・・・アポロ」

『ん?なんだ?スバル』

「これ、歩く時に邪魔なんだけど・・・」


そう言って指さすのは、腰に挿さっている二本の剣だ。歩く度に音がするし、歩きづらい。武士の人たちの気持ちがわかるような気がする。


『ああ、それなら、自分の体にしまえるぞ?』

「・・・え?」


自分の体にしまう?どゆこと?


『[戻れ(リターン)]と、唱えてみろ』

「・・・[戻れ(リターン)]」


唱えた瞬間、二本の剣は、光の粒子となって、僕の体の中に吸い込まれていった。


「・・・なんで早く言ってくれなかったの?1時間以上も無駄なことしてたじゃん!」

『いや、だって聞かれなかったし・・・』


そりゃそうだよ!だってこんなことが出来るなんて、誰も想像出来ないじゃないか!


「はぁ・・・もういいよ。で?他に僕に言ってないことは無い?」


他にもあったら、それも、しておかないといけないからね。


『そうだな・・・この世界では、黒髪は目立つ。黒髪なんて、勇者とかしかいないからな。』

「ん?そうなの?じゃあ、どうすればいい?」

『ちょっと待ってろ。』


アポロは上でなにかゴソゴソと動き始めた。


『よし、こんな感じか。[変質(イリュージョン)]』

「へ?」


何か違和感が出てきたな・・・

って!僕の髪の色が赤になってる!


「これどうやったの!?」


僕は鼻息荒く、アポロに質問した。魔法を見るのはこれが初めて・・・いや、姿を消す魔法は見たから二回目か。僕も使いたい!


『ふふん。これは、龍魔法と言って、龍にしか使えない魔法だ。姿を変えたり、隠したり。それに、攻撃系の魔法も威力はものすごく高い。まさに、龍が持つべき魔法だな。』


アポロは鼻高々に教えてくれた。


「それ僕も使える!?」

『ああ、使えるぞ。俺と契約しているメリットという奴だな。良かったな』


おお!使えるのか。これは夢が広がっちゃうね!


「他には!?他にはないの?」

『ん?ああ、ほかの魔法か?俺は太陽神に使えている龍だからな。赤魔法なら使えるぞ。』


この世界には魔法という概念がある。それらは、色で区別されている。

火属性なら赤。水・氷属性なら青。風・雷属性なら緑。光属性なら黄色。闇・死霊属性なら紫。回復や支援は白。そして、何も属性がないものは、灰色だ。

そのうちの、赤魔法だけ、アポロは使えるらしい。


「ホント!?教えてください!」

『・・・まあ、生き残るためとかいう建前もあるし・・・いいだろう。』

「やったぁ!」


こうして、アポロ先生の赤魔法講座は始まったのだった。

今日は、もう一つ投稿しようと思います。

よろしくお願いします!

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