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「・・・で、これからどこに向かえばいいの?」


さっきまで、アポロにいろいろ質問していた僕は、そんな疑問を投げかける。


『さあ、分からんな。ちょっと待ってろ。ひとっ飛びしてくる。』


アポロは、そう言って飛び立っていってしまった。

その間に、今まで教えてもらったことを復習することにしよう。

うん、復習って大事だよね。


まず、僕は、異端(イレギュラー)ながらも、勇者らしい。身体能力もかなり高くなっているとのこと。そして、何より大切な、言葉を理解する能力。これは、勇者に最初から与えられているらしい。翻訳コ〇ニャクを食べた時みたいになるってことだね。食べたことないけど。


次に、この世界[スピリクル]についてだ。この世界は、五つの国に分かれているらしい。一つは兄さん達がいる人間の国、人間国[ロマスレイド]。魔人という人たちが住んでいる、魔国[バリウス]。獣人という、獣と人とを混ぜたような人たちが住む、獣人国[ムリアル]。妖精が住むと言われている、妖精国[フェル]。そして、最後が、天空にある国、天使達が住む、天霊国[フェザーノイド]。この五つだ。この五つの国は、長年争っていて、今も、その戦争は続いているらしい。


そして、僕が持っている二本の剣の事だ。これは、剣型魔装具(ソードデバイス)というものらしい。何でも、この世界の人たちは、皆これを生まれつき持っているのだとか。どういう仕組みなのかは、まだどこの国でも解明されていないらしい。その人が生まれた瞬間に、近くに現れるのだとか。

魔装具(デバイス)というのは、この世界の武器と言える代物らしい。ある言葉を唱えることで、自分の防具や武器になるらしい。しかし、不可解な点が一つだけあった。それは、僕が剣型魔装具(ソードデバイス)を2本持っているということだ。通常、魔装具(デバイス)は、1人に一つ。それが絶対だ。例外はないらしい。・・・僕を除いて。


最後に、アポロについてだ。アポロは、僕らの世界でいう、ギリシャの神、アポロンの(しもべ)なんだとか。勇者だけの特権らしく、使役獣(サーヴァント)と呼ばれているらしい。契約できる相手は、神がランダムで決めるらしいが・・・正直、アポロと契約できたのは、激レア中の激レアらしい。兄さんでも、もう少し、下の使役獣(サーヴァント)らしい。やったね!

で、この使役獣(サーヴァント)には、魔装具(デバイス)としての力も持っているらしく、生命型魔装具(ライフデバイス)と呼ばれているらしい。

実質、僕はデバイスを3つ持っていることになる訳だ。


と、まあ、こんな感じだ。そして、この世界で、僕は、青春を謳歌するのです!


・・・・・・言ってみたけど、これってどうゆう意味なんだろうね?


『戻ってきたぞ。』


あ、アポロが帰ってきた。


「お疲れ様。で、どうだった?」

『うむ。近くに村があったな。』

「ホント!?やったぁ!」


これで、野宿は避けられる!いやぁ~ついてるんじゃなかろうか?日頃の行いがいいからかな?


「で?どれくらい離れてるの?」

『ふむ・・・お前らの世界でいうところの、50kmぐらいかな。』

「・・・・・・え?」


いやいやいや!え!?近く・・・だよね!?50kmって近いの!?


『飛ぶのに1分もかからない距離だから、大丈夫だろ。』


あ、そうでした。コイツ、飛べるんでした。しかもとびきり速く。


「その・・・僕を乗せていくことは?」

『・・・無理だな。元の体だったら余裕だったが、使役獣(サーヴァント)状態のこの体じゃあ、せいぜい、お前の服だけを持っていくぐらいだろうか。』

「やめてよ!?そしたら僕、真っ裸になるじゃん!変質者になっちゃうよ!」


・・・・・・今夜は野宿のようです。

アハハハ・・・・・・・・・僕、日頃の行い、悪かったのかな?

グスン・・・

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