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「ルシアンよ!」と呼んだら乙女ゲームが崩壊しました。〜メリバ転生した大天使は最強騎士で全ルート救済する〜  作者: 久茉莉himari


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9/10

【9】お泊り提案イベント発生。〜だが、攻略ヒーローには恐怖しか無かった件〜

そして放課後。


ルチアーノと翔太が部活に向かうと、遥斗がアンジュに言った。


「アンジュちゃん、駅まで一緒に帰らない?」


アンジュが笑顔で「おう!それは楽しそうだ!」と答える。


遥斗は素早く周囲を見回す。


(ルシアンくんは現れない……!良し!)


そうして、二人は通学路を歩いて、学校の最寄り駅に向かう。


もちろんアンジュが先頭で、遥斗は半歩後ろを歩いていた。


遥斗は余り喋らなかったが、アンジュは楽しかった。


それは――


白鳥学園の生徒や先生、職員たちをターゲットにした、

テイクアウト出来るカフェや、パン屋、お菓子のお店、

コンビニエンスストアがズラリと立ち並んでいたからだ。


――明日の朝は、ルチアーノと昼食を買ってから学校に行こう!!


アンジュがそう硬く決心していると、あっと言う間に駅に着く。


遥斗とアンジュは違う沿線だ。


遥斗は駅のコンコースで突然立ち止まると言った。


「今度の土日、うちに泊まりにきて下さい」


その瞬間――


選択肢:

①「まさか……断ったら私の寝顔をばら撒く気……?」

②「……ごめん……親戚が来るから……」

③「まず、理由を聞かせて!」


ロクシーがパソコンの前で叫ぶ。


「キターーー!!

これはアンジュちゃんも、迷わないよね!!」


そして、部活に行った筈のルチアーノが、

ロクシーの隣で顔を真っ赤にして大声で言う。


「アンジュちゃん!①だよ!①!」


ナチュラルなネタバレに、

ロクシーがパソコン画面を見ながら、

スッとルチアーノの顔スレスレにペーハーナイフを投げる。


ルチアーノが「……ヒィッ……!」と悲鳴を上げたその刹那――

アンジュが言った。


「お泊まり!

なるほど!

英国式の夜通しのパーティを開くのだな!


よかろう!


だが、私は夜更かしは出来ない!

パーティ会場から離れた場所に、休憩所のベッドを用意しておいてくれ!」


静寂。


遥斗の耳には――

駅のざわめきも、全てが消え去った。


(……英国式パーティって何!?

家を建て増ししろって言ってる!?

アンジュちゃん……変わった!?)


アンジュはそんな遥斗を完全に無視して、

小首を傾げて、続けた。


「……そうだ!

日曜日には、バスケ部の練習試合があるではないか!


翔太はスタメンだ!


『練習試合って言っても前回コテンパンに負けちゃった相手なんだ!

今回は絶対勝つからみんなで応援に来て!』


と、前々から翔太に言われていた筈!


ハルとルチアーノと私も、その場で行くと約束した!

その約束はどうする!?


ハルは翔太の親友あろう?」


アンジュの言葉が終わった瞬間――


ロクシーがパソコンの前で、

感動に満ちた声で言った。


「……アンジュちゃんがおかしな方向に行っても……

ゲームのルートはちゃんと進んでる!!


これは、ラストまで行けるチャンス!!」


ルチアーノがゴクリと喉を鳴らす。


すると、遥斗はキッパリと言った。


「行きません」


そして、一拍置くと、淡々と続けた。


「ルチアーノさんが行けばいいでしょ。


俺達の分も応援してくれますよ。


いつもスポーツの動きを観察したいからって、

試合に誘われると必ず行ってスケッチしてるんだから」


その刹那――


ルチアーノの叫びが、理事長室に響き渡る。


「ギャー!!

俺様が流れ弾を食らっておりますッ……!!」


イレイナの鋭い声が飛ぶ。


「今度叫んだら……。

あんたの外見を"神谷伊織"に戻すからね!」


すぐさまルチアーノは、

深紅のシルクのハンカチを噛み締めた。





「じゃあ明日中野さんに適当に理由つけて断って下さい。

俺も断りますから」


遥斗は何とかそれだけ言うと、

アンジュを置き去りにして、改札を通過する。


すると、後ろでピコーンピコーンと警告音が鳴った。


遥斗が振り返ると――

ルシアンがいた。


アンジュに向かってルシアンは跪き、

胸に手を当て、言った。


「アンジュさま。

恐れながら、自動改札はこのように、

きちんとタッチして下さい」


そして、ルシアンがなぜかアンジュのICカードをタッチし、開く改札。


アンジュがにこりと微笑む。


「なるほど!

ハルを追いかけたくて、

慌てて違う場所をタッチしていた!


ルシアンよ!

礼を言うぞ!」


「恐れ入ります」


ルシアンが一礼して応えると、

アンジュが遥斗の元に駆けて来る。


そして、なぜか――


ルシアンも別の改札を通り、

遥斗の元に向かって歩いて来ていた。


それを見ていた女子高生たちがキャーキャー騒ぐ。


「ルシアンくん……マジカッコいい❤️❤️❤️」


「跪いてタッチした速さ見た!?

秒だよ!秒!腕も足も長ーい❤️❤️❤️」


「つか……"恐れ入ります"だよ!?

白鳥学園の騎士❤️❤️❤️

言われたーい❤️❤️❤️」


「もう、親切の仕方がハンパなくイケメーン❤️❤️❤️」


だが、そんな騒動も、

美し過ぎるアンジュの笑顔も、

「ハル!お待たせ!」と言うアンジュの鈴の音のような声も――


遥斗には恐怖でしか無かった。


それは、

アンジュの半歩後ろにいる、

190センチ・学ラン・無表情の超絶イケメン、

ルシアンのせいで。

ここまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

明日も17時更新です☆


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こちら単体でも大丈夫です☆

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