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「ルシアンよ!」と呼んだら乙女ゲームが崩壊しました。〜メリバ転生した大天使は最強騎士で全ルート救済する〜  作者: 久茉莉himari


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【1】大天使のメリバ確定ルート救済宣言。〜乙女ゲームの存在すら知りません〜

気がついたら、メリーバッドエンド確定の乙女ゲームの世界に転生していました。


しかも主人公は、完璧なお嬢様ヒロイン月城凜花。

しかし中身は、善意1000%・恋愛偏差値ゼロの大天使アンジュです。


「この世界を幸福にする!」


そう決意してしまった結果――


「ルシアンよ!」


と呼んだ瞬間、最強の大天使騎士が現れてしまい、乙女ゲームの恋愛イベントが次々と崩壊していきます。


これは、メリバ確定の乙女ゲームを全ルート救済してしまう物語です。

大天使ガブリエルは、ハリウッドにある自分の器“アンジュ”と同化したところまでは覚えていた。




そして、深い眠りの中、ふと右手に重みを感じて目を覚ました。


まず、感じたのは寒さ。


そして、アンジュの右手に手を乗せているのは――

うつ伏せで倒れている、ジャパンの高校生くらいの男の子。


「おい!お前どうした!?」


アンジュがそう言って起き上がろうとすると、その子の手はだらんと地面に落ちた。


――これは……もしや息をしていない!?


アンジュが青い瞳を見開くと、がっしりと肩を掴まれる。


その人間も――

ジャパンの高校生くらいの男の子だ。


その高校生は目をギラギラと光らせ、顔を真っ赤にして叫ぶ。


「やった、やったぞ、凜花りんか

こんなに上手くいくなんて!」


アンジュが眉を顰める。


「何のことだ?」


その高校生が興奮して捲し立てる。


「一ノ瀬だよ!

あいつに俺が凜花を殺したって言ったんだ。


だから俺をナイフで刺せと言った。

俺なら一ノ瀬相手なら、致命傷の傷なんか負わない自信があった。


それであいつを傷害で少年院にでも刑務所にでもぶちこんで、俺達の前から消そうと考えた。


それがどうだ?

あいつは凜花が死んだと勘違いして、自分の身体をナイフで刺したんだよ!」


その刹那――

眩い光に包まれ、アンジュは何かに引っ張られるように、その場から消えた。




アンジュが目を開くと、ルシアンの顔があった。


ルシアンはアンジュ――大天使ガブリエル――の直属の部下の大天使。


大天使ミカエルと並び称される、最強の戦士の大天使でもある。


ルシアンは普段の無表情と違い、心底ホッとした顔をしていた。


「アンジュさま……!

良かった……!」


アンジュはキョトンとして言った。


「ルシアンよ。

お前、その服装は何だ?」


ルシアンが無表情に戻り、じわじわと赤くなってゆく。


「これは……日本の男子高校生の制服でございます……」


「なぜ、そんなものを着ているのだ?

私も……この服は何だ?

水兵か?」


その時、パンパンと手を叩く音がした。


ロクシーだ。


表向きは、IT関連のフリーのコンピューター技術者。


その実態は――

契約金額次第で仕事を選別する、守銭奴24歳である。


そして、“アンジュ”は全米NO.1の美貌の22歳のトップモデル。


ロクシーは守銭奴としての信念にしては珍しく、アンジュと女子友として仲良くしている。


「ロクシー!」


アンジュが嬉しそうに、にこりと微笑む。


――眩しいッ!

美し過ぎる……!!


ルシアンとロクシーの眼を直撃。


ロクシーは咳払いを一つすると、言った。


「アンジュちゃん、良く聞いてね。


どうやら私たち、日本の乙女ゲームの世界に転生したの!

しかも……メリバ確定ルートにね……!!」


メリバとは――

メリーバッドエンドの略である。


当事者にとっては幸せだが、周囲や読者、ゲームプレイヤーからは不幸や悲劇に見える結末だ。


ロクシーがそう説明しても、アンジュは首を傾げたままだ。


ルシアンがさっとアンジュに向かって跪くと、胸に手を当てて告げる。


「アンジュさま……童話『人魚姫』のラストのようなものでございます」


「人魚姫?

人魚姫は人魚が泡になってしまっただけだ!

王子はピンピンしておるぞ?


つまり、ヒロインが自己犠牲を払うのがメリバとやらか?」


すると――

聞き慣れたやかましい声がした。


「違ーう!!

メ・リ・バとは!

その時に、王子も一緒に泡と消えるんだよ、アンジュちゃん!!リリカル❤️」


それは地獄の王、ルチアーノ。


推定年齢300歳、情緒3歳、行動力小学5年生の悪魔のトップ。


大天使ルシアンを勝手に“ズッ友”認定し、ルシアンの初恋成就を夢見ている。


アンジュがふわりと立ち上がる。


「ならば……!

私が見た光景は、この乙女ゲームとやらのメリバの場面ではないのか!?」


そして、スッと差し出される水晶玉。


ホホホと笑うのは――

地球最強魔女イレイナだ。


「アンジュが見た光景は、私がちゃんと記録してあるわ!

さあ、見なさい!」


そうして映し出された映像に、皆、息を呑んだ。




ロクシーが腕組みをして、トントンと指先で腕を叩く。


「ふーん……つまり、このメリバ確定ルートは、あの映像の後にボーナス動画が流れるのね!」


ルシアンの眼が、戦士のそれに変わる。


「ロクシー、何を知っている?」


ロクシーがフフフと黒い笑みを浮かべて答える。


「私が転生したのは情報役のサポートキャラクターよ。

シナリオは全部知ってる!


もしかしたら……この乙女ゲームを攻略したら、私たち、現実世界に帰れるんじゃない!?」


すると――

アンジュが立ち上がり、鈴の音のような声で宣言する。


「こんな結末に真の幸福などあり得ない!

私は全部を救済する!

そして現実世界に帰るのだ!」


ロクシーとルチアーノ、イレイナさえ言葉を失っている中、

ルシアンはアンジュに向かって跪くと、言った。


「……御意……!」

ここまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

明日も17時更新です☆


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を読んで頂けるともっと楽しめます(^^)


こちら単体でも大丈夫です☆

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