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第十一話

 帝国きっての豪商の屋敷で、リズ・クラドクラド=ラウエルのいっそ清々しいまでの啖呵を聞きながらヒルマは二人との出会いを思い出す。


 国家魔道士の資格を得たのは、ヒルマ=アークマギカが十四歳のときだった。魔法の才能を両親に見出されたのが六歳の頃だから、八年ほどの修練期間を以て、ヒルマは帝国有数の魔道士として認められることとなった。


 アークマギカ伯爵家の次女として産まれたヒルマにもし魔法の才能がなかったら、父親の指示通り同じ派閥に属する貴族の子弟に嫁ぐこととなっていただろう。国家魔道士になっていなければ間違いなくそうなっていたはずだ。望まぬ婚姻をし、夫に尽くすだけの生涯など、彼女にとって考えたくもない未来だった。


 何しろ生来、政治やら派閥やらといったものに対する無理解は凄まじかった。どれもこれもさっぱりと興味が湧かないのだ。やろうと思えばできる。誰よりも鮮やかに。だからこそ、価値を見いだせない。


 さらに言えば、皆が何故そこまでご執心なのかわからない。贅沢な暮らしをするため財を成すのは理解できる。自身の思うように物事を操るため権力を求めることも理解できる。しかし、その「論理的正しさ」が、人間にとっての必然性が、理路整然としすぎている様が、ヒルマにとってはどうでも良かった。


 だから、ヒルマにとって魔法は生きる術であり、身を守る術であった。


 もっとも、魔法をひたすらに学ぶだけでは、彼女の忌避する「興味関心のない」事柄から離れられそうになかった。


 ゆえに、剣も振った。長く艷やかなものが美しいとされる髪の毛をバッサリ切った。敢えてお転婆と称されるような行動をしてみせた。


 ヒルマには手段を選ばない強かさがあった。


 たくさんの自身を守る手段の一つの中に、魔法がいた。


 しかしそれ以上に、一般的な感性とは遠いところで生きるヒルマにとって、魔法はほとんど唯一と言って良い興味対象の一つだった。


 魔法は良い。美しい。詠唱をし、不可思議な現象を引き起こす。無理やりこじつけたような理論はあるが、「論理的正しさ」が欠如している。


 初めて魔法を使ったときの感動は忘れられない。自身のイメージと、ただの詠唱のみで、本来の物理法則や自然の摂理を無視した現象が、嘘のように発現する。


 なんだこれは、美しすぎる。そう思った。


 国家魔道士になるには、高倍率の登用試験を合格する必要がある。試験に「伯爵家の娘」という肩書は、なんのアドバンテージにもならない。問われるのは純粋な魔法の才能と知識のみ。したがって、受験資格に「貴族であること」という但し書きは存在しない。爵位のない人間でも合格すれば等しく評価される。


 倍率百倍は軽く超える試験だったが、軽々とヒルマは突破し、結果現在の地位を獲得した。この時ばかりは常日頃からヒルマに向けられる両親の無機質な視線も、僅かばかりの喜色に満ちていた。ヒルマにとっては大きな驚愕と共に思い出される記憶だ。


 相応の立場を、力を得た。これでくだらない政争や縁談話なんかとおさらばできたかと思った。楽しい楽しい魔法の世界に浸っていられる環境に身を置くことができると思った。


 けれど、間違いだった。


 国家魔道士には国家魔道士同士の政治があった。


 ただ研究し成果を発表すれば良いわけではなかった。ただ魔法を研鑽し国にとって有用な人員になれば良いわけではなかった。


 研究結果一つ発表するにも、腕を磨くため修練場を利用するにも、入念な根回しが必要だった。


 はっきりと気付かされたのは、登用されて二年ほど経った頃だ。ヒルマの「論理的正しさ」がくだらない感情論によって学会で一蹴されたことがきっかけだ。気付いたときの彼女の落胆ぶりは、大して仲良くもない同期が心配し、個室まで様子を見に来るほどだった。


「あそこまで忌避していた論理的正しさを持ち出したにも関わらず、人間の感情や権力構造という論理的正しさに打ち砕かれた」ことに打ちひしがれ、中庭の噴水の縁に座るのが日課になっていた折、ぼうっと宙空をただ見つめる彼女に一人の子供が声をかけた。


「あの……。申し訳ございません。恐縮ですが、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」


 今でこそヒルマの立ち位置は帝城でもそれなりのものになっていたが、当時まだ年若いヒルマに丁寧な物言いをする人間は少なかった。物珍しさに顔を上げる。「なんだね?」と低い声をだしながら。まだ声変わりも終わってない、奇特な声の主の顔を拝まんと。


 見覚えのある少年が、畏れをにじませながらも確固たる決意を湛えた表情で立っていた。少年自身に特筆すべきところはない。何の変哲もないどこにでもいそうな出で立ちだ。確か、数年前くらいに末席皇族の小姓(ペイジ)に召し抱えられた、のだったか……。ヒルマは頭の隅にある記憶を引っ張り出す。


 当の末席皇族についても、小耳には挟んでいた。彼女にさっぱり興味がなくとも、強制的に聞こえてくるほどには。「あの美しかった第十二皇妃からどうやったらあんな性根の腐った娘が生まれ出るのか」と、同僚が噂していたことを覚えていた。


 仔細を聞けば聞くほど散々な噂だ。「髪のセットにいちゃもんを付けて、侍従を解雇(クビ)にした」だとか、「自分でティーカップをひっくり返したのを侍従のせいにして解雇(クビ)にした」だとか、「おやつが口に合わなかったから、侍従を解雇(クビ)にした」だとか。解雇(クビ)にされすぎだろ、侍従。


 噂には尾ひれはひれつくものだが、全てを嘘であると切って捨てることはできない。


 火のないところに煙は立たないからだ。


「何かな?」


 ヒルマは自身を可愛げのない女だと評価している。不細工ではないが、知らぬうちに人に威圧感を与える顔貌だと。


 そんな自己評価から予想される結果は違わず、少年はじとりと見られ、たじろいだように半歩後ずさった。少しだけ自身の少年に与えた印象に、申し訳無さを感じたがそれも一瞬のことだった。


 その時のヒルマの心の動きをどう評すればよいのか、彼女自身も説明はできない。


 少年の顔と、ヒルマの視線を受けての行動を確認し、瞬間興味を失い。


 何を言われても袖にしてやろうと、その顔を何となしに見つめて、不意に自身でも言葉にし難い高揚感に襲われた。


 目に惹かれた。勿論自分と同じ、魔力を帯びた瞳も印象的だった。しかしそれ以上に――


 ――少年の両の目は驚くほど淀んでいた。


 人生に絶望したことのある人間の瞳だ。


 自分自身になんの価値も見出しておらず、容易に命を切り捨てることのできる人間の瞳だ。


 遠い昔戯れに両親に連れて行ってもらった奴隷市場でよく見た。しかし、彼の瞳は奴隷たちとも少し違う。得も言われぬ違いだが、はっきりと違うことだけはわかる。少なくとも奴隷たちは「生きようと」していた。少年少女、大の男も女も、老人でさえ。それが彼にはない。


「くふっ」


 吐き気さえ催す気持ち悪さに思わず笑い声が漏れた。


「話してみたまえ。聞くだけ聞こうじゃないか」

「国家魔道士様とお見受けします。国家魔道士といえば、理論だけではなく、実践まで含め魔法を扱うことのできるお方。見込んでお願いがございます。何卒――」


 その慇懃な態度に、卑屈な笑顔に、笑みが深まる。


 齢十にも満たない、どこから拾われてきたかわからない小僧が、礼を尽くし、目的のため媚びへつらっているのだ。「生きたい」なんて微塵も思っていないくせに。


 端的に異常だ。しかし、その異常さを、異様さを、ヒルマは好ましく感じた。


「――私めに、このディーフェクトに、魔法を、戦い方を、教えてくださいませんでしょうか?」


 ――くふっ、くふふふっ。


 口の中で押し殺した笑い声が、頭の中で響き渡った。


「それで?」

「はい」

「私は君に戦い方を教える。対して君は私に何をくれるのかな?」


 ヒルマは「願い事というのは対価が必要だ」と嘯く。


 ちゃんちゃらおかしいと自分でも思う。半分くらいはもう目の前の少年に協力してやる気になっているのに。ただ、後一押しほしかった。より、興味を惹く何かが。


「……そうですね。できる範囲にはなりますが、貴女の国家魔道士としての立場向上等、はいかがでしょうか? 私はこれでもリズ・クラドクラド=ラウエル殿下に仕える身。私が戦えるようになれば、安全保障上の危惧が低くなります。それは、間接的に貴女の手柄となります。殿下も末席とは言え、王位継承権を持つご身分。私が殿下に口利きをすれば、貴女を表立って無下に扱える者も減る……のではないでしょうか?」


 その口上がでまかせであることなんて、ヒルマにはすぐにわかった。穴がありすぎる。リズ・クラドクラド=ラウエルの発言にさしたる影響力はない。


 しかし、幼い少年が、すらすらと、大人顔負けの、口上を垂れ、淀んだ目でへりくだっている。


 その薄気味の悪さを、ぞわりと背筋を撫でる異物感を、理解できるだろうか。こんな子供がいるはずがない。いてたまるか。理解できない者の目は節穴だろう。少なくともヒルマはそう感じた。そして、自身の目が節穴ではないという自負もあった。


 そして何よりも、自分自身になんの価値も感じてない子供が、自分を守ることにも利用できる戦う術(・・・)を求めていることに対する「論理的正しさ」の欠如に心が踊った。付け加えるならば、彼の理路整然しつつも穴だらけの主張が、どのようにその考えに至ったのか、それにすら興味が湧いた。


 ヒルマ自身さえ気付くのはもっと後になるが、彼女の興味の対象に初めて「生きた人間」が加わった瞬間だった。



 *****



 ディーフェクトと名乗る少年に片手間に魔法を教え込んで、二年が経った。彼も魔力を帯びた瞳の持ち主。例外に漏れず類まれなる魔法の才能があった。もっとも、ヒルマほどではない。彼女には遠く及ばない。死ぬ気で修練すれば国家魔道士に片足が届く程度、その程度。稀有ではあるがそれだけ。


 そんな彼が、訓練の後改まって話があるという。


師匠(せんせい)、リズ殿下についてご相談が」


 固辞したにも関わらず、少年は頑なにヒルマを師匠(せんせい)と呼ぶ。今となっては慣れっこになってしまった。


「なにかな? ディーフェクト君」

「はい。いや……その。こんなことをお願いするのも気が引けるのですが……」

「話してみたまえ」

「姫様にも、戦い方を教えていただきたいのです」


 予感はあった。ディーフェクトが次にヒルマに乞い願うことは、リズ・クラドクラド=ラウエルに関してだろう、と。しかしながら、「戦い方を教えろ」という内容までは予想できていなかった。


 表情はそのままに黙り込んだヒルマに、ディーフェクトはあたふたとする。


「いや、その。嫌なのはわかります、姫様ですから、ですが、俺の顔に免じて……っても、俺の顔になんてそこまでの価値ないと思いますけど……とにかく、どうか――」

「とにかく連れてきたまえよ」

「――え?」


 少年にとっては予想外だったのだろう。ヒルマが渋ると思っていたのだろう。


 しかし、二年経ち、それでも彼に対する興味は尽きない。


 ごく稀に、酷く焦燥したように見えた。

 ごく稀に、酷く無力感を感じているように見えた。


 それは訓練のときもそうだ。才能はある。しかし不足している。足りない何かを埋めるように、ディーフェクトはひたすらにがむしゃらだった。


 そんな彼が心酔している様子の、性悪皇女にも興味がある。


「え……っと?」

「いいから、連れてきたまえ。話はそれからだ」

「あっ、ありがとうございますっ!」





 次の日、リズ・クラドクラド=ラウエルを見たヒルマは驚きに目を見開いた。懐かしい記憶だ。


 少年と共に、後ろに隠れるようにおずおずと歩いてくる様は、本当にあの噂の皇女なのかと疑うほどであった。噂が間違っていたのだろうか? しかし、にしてはあの頃耳にした噂は数が尋常じゃなかった。


 そう言えば、最近は彼女についての噂を耳にしない。そのことにヒルマの考えが及んだ時、


師匠(せんせい)、お連れしました」


 少年が幼い皇女を彼女の前に引っ張り出した。


 跪く。皇族に対する礼儀は幼少から叩き込まれている。下のものから言葉を投げかけるのはご法度。声をかけられるのを待つ。


「姫様? 俺ができるのはここまでです。後はご自身で」

「なっ、なによなによっ! 元はと言えば、アンタが『紹介させてくれ』って言ったんじゃないっ!」

「それでも、アークマギカ様は、これから姫様にたくさんのことを教えてくれる師匠(せんせい)です」

「うう……」


 キンキンと頭に響く声に、自然と眉間に縦じわが作られる。僅かに失望感が胸の内を占める。


「こ、国家魔道士! アンタにアタシへ魔法と剣術を教えるっていう名誉ある――」


 やれやれだ。ヒルマは皇女に対する好奇心が急速に冷えていくのを感じた。言葉を交わすほどの価値がない。どうでも良い。


 しかし、ディーフェクトと初めて会ったときと、ほとんど同様で、


「――役目を与え、あいたっ!」

「姫様、ストップです」


 すぐにこらえきれない興味に心中が支配された。


 尊大な言葉を吐きながら歩いてきた皇女がもんどり打って倒れたのは、理由の一つにすぎない。ちなみに、顔面を地面に強打している。見るに痛そうだ。


 後ろを見ると、ディーフェクトが皇女の履くスカートの裾を踏んづけていた。


 ――くふっ。


 面白い。面白すぎる。


 皇族にあのような態度を取るなど、場合によっては不敬とされ、打首だ。どんな処罰をされても文句はいえないはず。どれだけ二人が気のおけない間柄だったとしても。


 躊躇いなく、皇族に対して無礼を働くディーフェクトへの評価を改めて再認識する。


 自分の命に微塵の価値も感じていない。彼は今いくつだったか? 少年であることは確かだ。本当に、全く、心の底から。気味が悪い。論理的正しさが欠片もない。


「――――!? ディーフっ!?」


 威勢よく立ち上がって少年に詰め寄る皇女。顔に土がついていて、鼻と額が真っ赤だ。そんなリズをディーフェクトが冷たい目で見続けている。


 これはどういう状況なのだろうか。興味は尽きない。


「あ、あ、あ、あ、アタシに恥をかかせっ――! ――――っ! 解雇(クビ)よっ! アンタなんて解雇(クビ)っ! っていうか、そんななまやさしっ――! 死刑っ! 死刑よっ!」

「姫様、人に頼み事をするときは? 俺、なんて言いましたっけ?」

「そ、そ、そ、そ、そんなの関係な――――」

「お・れ・な・ん・て・い・い・ま・し・た・っ・け?」

「ひうっ!」


 ――本当に、今私は、何を見せられているのだろうか?


 後から後から、源泉のように湧き出して止まらない好奇心に歓喜しながら、僅かに理性の残った心の隅でそう思った。この二人の関係性にも、彼女は「論理的正しさ」を感じ取れない。理解できない。


 立場もわきまえず傲慢な態度を取り続けることで有名な皇女が、ディーフェクトの前では型無しなのである。今まで抱いていた皇女に対するイメージとの乖離が、たまらなく滑稽だ。


「……『人に頼みごとをするときは、礼を尽くし、誠意を見せること』」

「そうです。今の姫様の態度は何点ですか? 百点満点中」

「……六十……ひぅっ! れ、〇点……?」


 六十点と言おうとしたところでディーフェクトの眦がきつくなり、視線に射すくめられた皇女が小さくなる。


「よくわかってるじゃないですか。姫様。なんでいつもそうなってしまうんです? 姫様の照れ隠しは常人には通用しないので、ほどほどにしてください」

「うん」

「やり直しです」

「うん」


 皇女が改めて振り返り、ヒルマを見る。


「……大変不躾な願いですが、時間の空いてる時で構いません。アタシに魔法と剣術を教えていただけませんか?」


 途中から茶番の帰結に予想はついていたが、いざ目にすると驚きだ。あの、噂の皇女が、礼を尽くし、ヒルマに「お願い」したのだ。


「よくできました、姫様。偉いですよ」

「え、えへへ」


 そして、ディーフェクトが一転して皇女を甘やかしている。頭を撫でつけて。そして嬉しそうにはにかむ皇女。本当に何を見せられているのだろうか。悪しきように噂されていた皇女とは思えない。およそ別人のようだ。いや、というよりも別人だろう。別人に違いない。別人じゃなければ、今目にしている状況にどう説明をつける?


 ――くふっ、くふふっ。


「えっと……。師匠(せんせい)? このとおりです。勿論姫様はこんなんですから、お断りされても、俺が言っておきます。ですが、できれば、その……姫様に――」

「いいだろう」

「え?」


 涼やかに微笑んで、少年に首肯する。

 その後で、ディーフェクトの後ろで未だ幸せそうな顔をしている皇女に視線を向けた。


「リズ殿下。私の訓練は甘くありません。よろしいでしょうか?」

「え? あ、うん。望むところよ」


 ふやけていた状態からいきなり声をかけられ我に返ったリズが、小さな胸を張って自身の覚悟を誇示する。


 ヒルマが皇族と会う機会は多くない。しかし、リズ以外の皇族とは何度か相まみえたことがある。端的に表すと、つまらなかった。


 誰も彼も、自分の地位を、自分の権力を、自分の力を。それらを保ち続けることに固執していた。皇族としての威厳の裏には、ヒルマにはさっぱり共感できない欲望が凝縮されていた。


 しかし、リズは違う。普通の少女だ。問題は普通すぎることだ。数年前に耳にした噂が信じられない。


 そして、その変化を促した人間は……ディーフェクトだ。


 ――くふっ。


 この二人がどのような帰結を迎えるのか見届けたい。自覚なしにそんな欲望が出てきた。


 それに、この皇女の目……。自身と同じ、手段を選ばない強かさを感じる。目的のためには手段を選ばない覚悟が。その目的はきっと……。


 ――くふっ、くふふっ。


 帝城暮らしがここまで彼女の好奇心をくすぐるものになろうとは、誰が予想しただろうか。


 黙り込み、笑いを堪えるヒルマを、不思議に見つめるディーフェクトとリズ。

 三人の奇妙な関係が、本当の意味で始まったのは、このときだった。


 そして、この出会いが自身の運命を大きく変えることを、ヒルマは想像だにしていなかった。


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