変わらずおまえと、この丘で
あいつとぼくで、丘の西と東から向かってちょうど真ん中で落ち合う。
「やっ」
「よっ」
お返しに手を上げて挨拶して、それぞれパンと、瓶に入ったジュースを持ち寄って今夜もピクニック。
紺碧の空に煌めく無数の星。
それは命の輝き。願いと祈りの結晶のよう。
「う〜ん……二百点!」
もぐ、とパンをかじりながら横でこいつが言う。
「それって百点中?」
「十点」
「とんだ満点オーバーだな」
ぼくらは笑う。
こんな日がずっと続いたらいいと思う。
だから、今日も願う。
永遠にも一瞬にも感じられるこの空間の中。
明日も、こいつと一緒にいられますように。