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5月ですぞ!!ギルドへGO!

さて、5月。


4月に日課の『剣術』『魔術』『学問』をちょいちょい予定に入れ、実行したので各々ステータスが少し上がった。学問を上げると剣技と技、魔術と呪文が増えるのだ。

各々で剣士・魔法使い・魔法剣士と『職』を決めたので、4人のステータスもいい塩梅の成長をした。


アイテムだが、『謎の鍵』『秘密メモ』は授業で使用したのでもう無くなっているが、キウイ草のジャムはまだ出番がないのか残っている。

ステータスも皆徐々に上がっていて、技もぼちぼち覚えて来た所だ。

ちなみに普通の授業は当然受けている。毎日午後一時間、この選択授業があるのだ。


5月から冒険者ギルドに加入して、依頼を受ける事が出来るようになる。

HPやMP、お小遣いも貯められるよ!まあみんな王族に高位貴族だからお金は持ってるけどね!

自分で稼いだお金はまた別格なんです。


ゲームの時は、最終ボスを倒すにはかなり強化しておかなければならなかった。一人で戦いたかったけど、ゲームの都合上ヒロイン《アレ》の手助けを受けて倒さざるを得なかった。

今度は()()()()と一緒に倒すぜ!アレの力は借りん!!と、4人は顔を見合わせて『うん!』と頷く。



こうして5月も剣術、魔術、学問に勤しみ、土日はダンジョンで依頼をこなして・・・

たまに嫁(卒業が待ち切れない)とデートしたり。

4組で集団デートとかも楽しんだりと、リア充生活も満喫!

もうこのまま行けば、嫁と幸せ二人エンド、いけるんじゃね?と思い始める4人だった。




授業を終え、寮で4人はお勉強タイム、今日はリーンブルグの部屋に集まり各自予習復習をしていると・・


「ゔぁ↑」


ワッツが変な声を上げたので、残る3人は彼に注目した。


「ヤバイ。5月・・・広大な花畑・・」

「・・・あ!月末スチルか!」

「忘れていましたな」

「そういやあったなぁ・・」


毎月月末のスチル・・今月は『広大な花畑』。

さて、どこの花畑?


「どーするよ。確か月末にフィールド探索の授業があったな」

「その時に起こるか?」

「でもあのスチルの場所、フィールドっぽかったか?公園っぽかった気がする」

「今の時期、花なんて何処もかしこも咲き乱れているし、公園も花が綺麗だし・・うーん、スチルの場所、特定出来ねぇなぁ」

「なんの花かも、わかんねぇもんなぁ〜〜」

「黄色とピンクだったか?紫もあったなぁ」

「やっぱ、公園かな?」

「学園の花畑かもよ。あそこも大概広いし」

「ヤベェ・・この時期、どこも花畑だらけでマジわからん」

「よし!!」


出来る子オニールが徐に立ち上がった。アレがしゃしゃり出て、付きまとわれるのは勘弁だ。


「この時期、出かける時は、俺達で固まる、もしくは!!」

「もしくは?」

「嫁と一緒に行動だぁっ!!」

「それデートじゃん」

「デートで良いんだよ。俺達を守ってもらいつつ、嫁とも一緒!」

「よ、喜ばしいっ!!!」

「とにかく!花がある所には、嫁(花見デート、喜ぶかなぁ)と行動で!決定!!」

「おおおおーーーっ!!」


こうして4人は婚約令嬢と親睦も兼ねて『いつも一緒作戦』を実行したのだった。


花がある所へ行く時は、嫁(可愛い)同伴。

たまに視界に()()が過ぎるも無視、隣の可愛い婚約者にだけ微笑んで、


「あーー、僕ぁ幸せだなぁーー。君と一緒にいる時が、一番幸せなんだー(加山●三風)」


とかふざけ半分で言ってみる。

すると隣の可愛い可愛いああ可愛い嫁(俺瀕死)が、これまた可愛い可愛いああ可愛すぎ、まじ可愛すぎて死にそうになる笑顔を向けてくる。これは殺す気ですかそうですか君のためなら死ねる。


可愛い幻想が途切れて正気に戻った時には、人影は消えていたけど彼らは全く気付かず。

だって目の前の嫁を見ずしてどうするよ!!




こうしてスチルを切り抜け、メロメロと月末スペシャルランチを頂く。

今回のデザートはフルーツタルト。

ナタリィが照れて、ちょっとモジモジしながら、


「はい、アルフレア殿下。あ、あ・・ん・・してください・・」

「ぶっふぉ!!」


殿下、顔真っ赤で鼻抑えています。なんか赤いの滴ってます。

ナタリィさん『アーン』と言う台詞が恥ずかしくて途切れ途切れ言うもんだからー!

いけない雰囲気な、喘ぎ声っぽくなってアルフレア殿下大変な事になってます。


「で、殿下?」

「ちょっと待ってちょっと待って・・(ハンケチでゴシゴシ)はい、あーん」


はむっ。もぐもぐ・・


「何故だろう。ナタリィがくれたタルトの方がより甘露に感じる」

「まぁ・・・」


見えない花が、二人に回りでフワフワ舞っているような空気を醸し出していた。

これぞカップル効果。


左隣にはリーンブルグとフラーウ。


「リーン様っ!」

「なんだ」

「わ、私っ!じ、自分でムグムグ、食べられますのよっ!」

「そうか」

「だからムグムグ・・だから、自分ムグムグ」

「美味いか?」

「美味しゅうございます、ですがムグムグ」


リーンブルグの膝にフラーウは横抱きで乗せられた状態、リーンが餌付けの如くフォークをフラーウの口に運ぶから、彼女は文句も言えなかった。というか、言う隙を与えてくれなかった。


「だから!リーン様も!食べてくムグムグ」

「うん。後でフラーウが食べさせてくれるんだろう?」

「み。みみにゃあああ・・」

「ほら」

「ムグムグ・・」

「フラーウが食べ終わらないと、俺が食べる事が出来ない」

「ムグムグ」

「けれど、急がなくて良い。ゆっくり食べなさい」

「でも・・もうっ!」


フラーウは体を捻り、机のタルトを取ると、


「はいっ!リーン様っ!あーん」

「んぐ・・・」


リーンブルグが無言で口をゆっくり開けると、ぽいっとタルト一口分を放り込む。

彼の上品に咀嚼する様をフラーウはじ〜と見つめる。


「美味しいですか?」

「ん・・」

「うふふ、さあ、リーン様!もう一口!あーん」

「・・・」

「むにゃ!ムグムグ」


リーンブルグもまたフラーウが口を開けた隙に、ぽいと一口食べさせたのだった。


食べさせやっこをするリーンブルグ達をチラチラと見るワッツは・・羨ましいと思った。

婚約者のモーリンは、静かにタルトを召し上がってらっしゃる。

お喋りもあまりしない彼女だから、ちょっと物足りない。

せめてアルフレアの婚約者ナタリィくらいの親密さが欲しい・・

自分の横に座るオニール組も、仲良さげにおしゃべりして食べている。

・・だが。

モーリンだけが悪い訳ではない。自分だって人のことは言えない。

自分も彼女に何を話しかければ良いのかさっぱりだったからだ!!元が日本の平凡な高校生だから!


「美味しいね」

「ええ」


・・・・・。

はい!終わりました!!

こら、話を膨らませるんだよ!!ここで止めてはいけない!!


「モーリンは好きなお菓子あるのか?」

「・・・スウィーツはなんでも・・好きです」


はいっ!!また止まったよ!!


俺こんなに会話続けられなかったか?

パーティーで他所の令嬢と、くだらない会話もさら〜〜っと出来てるのに!

本命にこれは無いぞ・・・戻れ前の俺の会話術・・・


「・・ワッツ様」

「ん?」

「ワッツ様は・・お好きなスウィーツは何ですの?」


おおおおお!!モーリンが頑張ってる!会話振ってくれるなんて初めてか?


「そうだな・・昔君が作ってくれたブラマンジェ、あれ美味しかった」

「・・まあ。そうでしたの?」

「甘過ぎず、トロンとして美味しかった。また食べたいなぁ」

「・・・それでしたら・・・今度の土曜日に・・あ、ご用がなければ・・」

「用なんかあってもブラマンジェ優先だよ」


嫁(ブラマンジェのように白くて甘い)が頑張ってくれたなら、俺も頑張るしかなかろう?


「・・私優先ではありませんの?」


ぷぅ、と頬を膨らませている。あ。オレったら!


「もちろんモーリン優先だよ・・ごめん」


ああ、失敗した・・しょんぼりするワッツを見て、モーリンはくすっと微笑んだ。


「許して差し上げますわ、しょげたワッツ様、かわいい」

「え?かわいい?かっこいいと言われたいなぁ」

「いつもかっこいいので、かわいいワッツ様は貴重・・あ」


モーリンははっとして、顔を赤くして黙ってしまった。饒舌に彼の事をを語るなんて、初めてでは?

と、二人はいい感じに親睦を増しているのだった。



最後は出来る子と出来る嫁の番だ。

二人は幼馴染でネタは豊富、喋り出し、波に乗ったら何時迄も話続ける事が出来る。

だって思い出も一緒に体験してきたのだから。


「ねーオニールん、今度ダンジョン、一緒に行かない?」

「おー、良いぞ。先月ぼちぼちスキル上げたから腕鳴らしに行くか」


ギルド依頼かぁ。デートにしてはなかなかに活発。まあ、サイファとならオークとか倒す依頼・・

・・・オーク。ん?

・・・・なんかあった様な・・


「あ」

「どしたの?オニールん」


オニールはテーブルを人差し指でコンコンコン、3回叩く。


「!」


他3人はピクリと一度反応し、顔を見合わせて頷いた。




そして・・放課後。

図書室2階にある会議室に4人は集まった。


「ギルドでイベントの話を聞きに行かなくちゃいけないのがあった、忘れてた」

「あー、そう言えばここで聞いておかないと、最終ボスでギッタンギッタンにされちゃうんだよな」

「忘れてましたな。勝てはするけど、すんなり勝てないのですぞ」

「そうそう、体力魔力ごっそり削られるもんなー。残してないと後々困るし」


そうなのだ。

5月のギルド依頼で、『オーク2体を倒す』を受けるとギルドの受付が支配人にチェンジして、重要な話を教えてくれるのだ。これ、一回こっきり、5月だけなのだ。

6月以降同じ『オーク2体を倒す』依頼を受けても、ギルド支配人にはチェンジしてくれない。


「うーん、マジ忘れてた!なあ、これから起こる重要な所、書き出して確認しよう」

「ですな。まあ、今は先に、ギルドへ行きましょう」



4人は図書館を出てギルドに押し掛け、ギルドの支配人を引き摺り出し、いやお伺いしたのだった。


「「「「オーク2体倒したいですっ!」」」」

「・・あーー、オーク2体ね・・はいこれ」


支配人は雑な態度で袋を押し付けると、手をしっしっと払う仕草をした。


「はいもう帰った帰った」

「え?あの」

「この時期になると来るんだよな、あー早く帰った帰った。全く5月になるとガキばっか来やがる・・・はぁ・・学生、とっとと帰れ」


そしてどすどす足を踏み鳴らし、奥に引っ込んでしまった。


ああ・・・皆ここに来て『オーク2体』って言うんだ・・・

仕方ないね、5月限定だし。俺達4人以外も来るんだね。学生って、うちの学校かな?

重要な話が聞けるんじゃ無かったのか?ゲームの時と違う対応に、4人の頭上に『?』が浮かぶ。


「・・・俺たちはイベントで必要だから来たが・・」

「授業で言ってたか?他の生徒も来てるとは」

「いや、聞かないなぁ・・これ俺達しか関係ないはずだよな?ゲームのイベント関係ない奴も来るのか?」

「う〜〜ん・・他の奴らは、関係ないから無視の方向で」


袋を開けて中を覗くと、思わずガン見した。


「どういうことでしょうなぁ・・・」

「・・うん」

「これってさぁ・・懐かしいと言うか・・あまり使わないよね?最近」

「うん。『イチヂク浣腸』って」


(これ、確かドラゴンとの戦いに有利になる話が聞けるイベントだったよね?)


4人は声にならない声が脳内にこだましていたのだった。


実はこのギルドでのイベント、4人とも面倒だからやらなかった。アイテム貰えるならともかく、話だけなん面倒や〜!、と。

だが一度は聞きに行った。

ギルドの支配人が重々しい雰囲気を纏わせて、スカルドラゴンの伝説を教えてくれる・・はずだった。

戦いがちょっと楽になるだけ程度なら行く手間が惜しいと、すっ飛ばしていた。

おかしいな?アイテム貰えた。でもイチヂク浣腸?こんなのあった?どういうこと?

もしや「嫁エンドに必要かも!」と思って来たのだが・・・何故?イチヂク浣腸とは?

ゲームではなかった対応・・


「しかもスカルドラゴンですぞ、戦うの」

「骨のドラゴン、こいつ内臓あったっけ?」

「無かったような気がする・・というか骨だし」

「でもこんな小さい・・どこに使えば良いんだ?目薬変わり?」

「・・きっと追々分かるのですぞ・・」


((((あいつ、アンデッドだったよなぁ?尻の穴なんてあったか?))))


4人は暫し突っ立っていたが・・・


「帰ろ」


とぼとぼと寮に向かって歩き出したのだった。

先ほど話していた、ゲームの流れを書き出すのはすっかり忘れてしまっている。




寮に帰ってから3年の生徒(同級生)にギルドの話をすると、渋い顔で・・


「知らなかったのか?ああ・・王族や高位貴族様には言わないよなぁ・・・」


そして聞き出したら・・()に使っていた、と。

この時期しかギルドで、しかもタダで貰えるので、慣例化していたと。


「馬用なら学校の備品で用意されているではないか」

「いえ、()()()がどうしても欲しいので」

「何故・・・はっ!」


アルフレアは急に悪寒を感じて追従を止め、視線を逸らし、一歩下がる。他3人もそれに倣った。

馬に使っていないだろ?なあ、馬に使っていないだろう??聞きたいけど聞けない・・

馬って本当に馬なのか?ネコじゃ・・あわわ・・

聞くなと本能が警鐘している!!!


「うん、分かった」

「殿下」

「説明はもう良いから。では」

「殿下、内密に」

「うん、うん、うん。じゃ。じゃ!」

「他の方々も」

「じゃあ!!」


4人は競歩並の速さでそこから立ち去った。

疾しい事では無いかも知れないが、聞かない方が絶対に良い。

ハブられてこんなに嬉しく思ったことはなかった・・・

男子寮の闇?を図らずも知ってしまった4人だった。

・・もう考えまい。

それよりも!スカルドラゴンにイチヂク浣腸を、どうこうする事の方が大事だよね?

4人は王子だからお部屋も王子仕様(広くてゴージャス)な王子部屋に集まっていた。



「それにしても・・どうですかな?」

「使い方、本当に追々分かると思うか?ドラゴンだぞ?」

「・・・こんな大きさだったっけか?イチヂク浣腸。縦15〜6センチあるじゃん」

「俺ガキの頃使ったっきりだからこんな大きさ初めて」


子供用は縦10センチ満たない大きさだ。


「多分大人用ですな。でもアンデッドにこれを使うのですかな?」

「こんな内容、ゲームであったかぁ?無かったよなぁ」

「男の子も女の子も楽しめるゲームと謳ってたよな、これ」

「そもそも・・本当にドラゴンに使うのか?」

「・・・・・・・・・・・・・」


全員再び押し黙った。先ほどの同級生の態度に・・急に悪寒に襲われ、4人はブルッと体を震わせた。

もう触れるまい。



こんなふうにゲームと違う事象が起こると・・最近思うのだ・・・


自分達はゲームに似た世界にいるだけだ、ゲームとは別次元だ・・と。

いっそゲームの流れを無視しても良いのでは?とか思うのだ。

だって鏡とか、イチヂク浣腸とか。前の世界でプレイした時に出なかった。ギルドの支配人の会話もなかった。

それでも不安だから、ゲームの時系列を進めているが。



とにかく、このイベント(オークを倒す)に行く前に、例によって図書室2階で会議をした。


「ゲームの流れを改めて思い出してみよう!」


そして書き出したのがこれだ。


1/終  噴水前で婚約者と会う 4月

2/終  教室でアレと対面 4月

3/終  お買い物イベ  ○キウイ草ジャムを手に入れる 4月

4/終  図書室イベ   ●鏡を手に入れる 5月

5/終  自分の婚約者と関わりを拒否、アレや他の婚約者と親しくなる 5月

6/終  ギルドで話を聞く  ●イチヂク浣腸 5月 ←今ここ?

7/  自分の婚約者が意地悪をする噂を聞く 6月

8/  虐められた子を慰め、好感度が上がる(1) 7月

9/  アレと夏休みに海に行く 8月

10/  アレのギルド依頼に付き合う 8月

11/  新学期早々剣術大会 好きな子に応援される 優勝して剣がもらえる 9月

12/  虐められた子を慰め、好感度が上がる(2) 9月

13/  元婚約者と話す (分岐的なとこ) 10月

14/  アレとポーション作り ポーションを手に入れる 10月

15/  文化祭 アレと行動  バザーで古いグローブを手に入れる 10月

16/  虐められた子を慰め、好感度が上がる(3) 11月

17/  ギルド依頼で行った先で謎の遺跡を発見 11月

18/  魔法を暴走した子を助ける(新たな攻略対象出現) 12月

19/  アレに新たな力が(光属性) 12月 

20/  クリスマスイベ 12月

21/  新年イベ 1月

22/  虐められた子やアレと好感度を上げるミニイベ 1月

23/  バレンタイン的なイベ 元婚約者と喧嘩する場面も 2月

24/  突然のスカルドラゴン討伐イベ 3月

25/  元婚約者への断罪イベ、好感度で誰かとくっつくエンド 3月



「こんな感じだったですかな」

「まあ、細かいミニイベは書かなかったけど。10月までは経験値とか上げるのがメインだからあまり行事がないな」

「・・・断罪イベ・・・ぐううううっ、モーリン・・・」

「まあ落ち着け。もし発生したら、俺も絶対にサイファを助ける・・!」

「今我々は『6』のところまで来ているのですな」

「まだ手に入れてないアイテムとかもあったよな」

「この流れに乗るのが良いのですかな?」

「どうだろう。現に俺たちは『5』を無視した。嫁とは絶賛ラブラブ中だしな」

「本当、このイチヂク浣腸、何処で使うんだろう?ただのユニークアイテムか?」

「そういえば・・・好感度画面、ちっとも見ていなかったな」

「ステータス画面か。そういえば経験値とかのステータスは見てたけど、好感度画面は」

「「「「・・見たくなーい」」」」


そうなのだ。ヒロインたるアレとの好感度グラフで、自分とアレとの好感度が知れる・・・

絵面もゾッとするデザインだ。ハートマークがびっしりの、ピンクが基調。ハート型のグラフがもう怖気でサブイボが皮膚を覆うのだ。

あんなに避けているし、話もしていないのにもしや・・好感度が上がっていたらと思うと見る気にならなかった。




続く>>


ガンガン追加修正します。

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