4話 キュウの扱い方
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世界最強の努力家の二巻が9月15日に発売します!
予約販売も始まっております!
ちなみに☆☆☆☆☆より下の方で二巻の表紙が見ることが出来ます!
二巻の表紙もとても素敵で嬉しいですね。
そしてコミカライズも9月にスタート決定!
続報をお待ちください!
フィーアと再会した後、クルト達が泊まっている宿屋を教えてもらった。
時間に余裕が出来たら是非会いに行きたいところだが、今は英傑学園のことをなんとかしなくちゃいけない。
「リヴェルさんならきっと乗り切ることが出来ますよ! 今までそうだったように!」
別れ際にフィーアから励ましの言葉をもらった。
この言葉は大変心強い。
よし、それじゃあ乗り切ってみるとするか。
***
英傑学園の入学試験は残念ながら終わってしまった。
だが、それでも入学の可能性は途絶えた訳では無い。
英傑学園の求めている生徒は、高い才能と実力を持った者のはずだ。
そして高等部になると、才能よりも実力を重視するようになっていると噂されていることもあり、俺が高い実力を持っていることが証明出来れば、入学出来るのではないだろうか。
しかし、俺が英傑学園に入って、
「すみませーん、自分強いんで英傑学園に入学させてください!」
なんて行っても取り合ってすら貰えないだろう。
なので、俺はあの人物に助けを借りることにした。
ラルから貸して貰った空き部屋に魔法陣を描く。
チョークとか使って描くと怒られそうなので、【魔力操作】を用いて魔力のみの魔法陣を作成する。
魔力跡は俺お手製魔法陣となっている訳だが、これを普通の人は見ることが出来ない……と、いうわけだ。
『あるじ、この魔法陣はなに?』
キュウが念話で不思議そうに尋ねてきた。
「スキル《空間転移》を使用する際に必要となる転移の魔法陣だ」
「キュイッ! (おもしろそう!)」
「ああ、お客さんを連れて戻ってくるからな。キュウはここでお留守番していてくれ」
キュウを乗せていくと、少し時間がかかってしまうのでお留守番させておく。
しかし、キュウは嫌がるだろう。
「キュゥ~……。(キュウもいきたい……)」
「おいおい、キュウがいなくなったらこの魔法陣は誰が守るっていうんだ?」
「キュッ!」
キュウはハッとしたような表情で頭を上げた。
『あるじ! この魔法陣はキュウが守る!』
「流石キュウだ……。それでこそ俺の従魔だな!」
「キュウンッ! (えっへん!)」
キュウの扱い方にも慣れてきたもんだな。
キュウは結構……というか、かなり単純なんだ。
まぁそんなところもかわいらしいのだけど。
そして、俺はキュウをお留守番させることに成功し、外に出てきた。
早朝よりも人が多くなっていて、活気づいている。
これから向かう先はフレイパーラ。
あの人に助けを借りに行く。
うーん、急に訪れる訳だから忙しくなければいいけどな……。
ま、そのときはそのときだ。
これぐらいの量なら割と高頻度で更新していけそう……。
個人的にはこんな感じでやっていきたいんだけど、嫌な人いるかな?
よければ、感想でご意見お聞かせください。