表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩、あるいは詞

神様

作者: 志賀飛介

米の一粒にも神様を見いだすほど信心深くはないけど

もしも神様がいるのならそろそろ見放される頃かな


生まれてきたことが罪だったとは言わないが

今まで歩んできた道は決して褒められたものではない


何度も何度も人を殺して

何度も何度も傷を抉って

何が悪かも分からぬまま

逃げ足だけは速くなった

何でもかんでも突き放しては

何でもかんでも疑っていた

気付けば僕はひとりぼっち

それが苦しいとも思わない


米の一粒にも神様がいるんだと信じてたわけじゃないけど

米の一粒を残すのも何だか悪いことのように思えた


生まれてきたときはまだ何も知らなかった

何か一つを知る度に知らないことが増えていった


何度も何度も人を救って

何度も何度も人に与えて

果たしてそのうち何割が

本当のことになっただろう

何でもかんでも鵜呑みにしては

何でもかんでも納得してた

気付けば僕はどこの誰

それが正しいと思っていた


米の一粒にも神様を見いだすほど信心深くはないけど

もしも神様がいるのなら


何度も何度も何度も何度も

何度も何度も何度も何度も

果たしてそのうち何割を

ほんとのことにするつもりだろう

何でもかんでも分かったふりして

何でもかんでも知らないふりして

もしも神様がいるのなら

今の僕を見て何て言うんだろう


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 米、一粒程の物事にも気が付ける人に なったのでしょうね♪ なんか、今は優しい感じがします。 [一言] は、はじめましてっ!(汗) 普通の猫ですけども・・・ 新着の短編小説欄から来ました…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ