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私の妹(姉)が可愛すぎる!  作者: カオルコ
79/123

お姉ちゃんは結構ファザコンなところがある

初めての人、久しぶりの人、忘れちゃった人


こんにちは。


如月凛の妹、楓です。


今日朝からバタバタ五月蠅いから目覚ましが鳴る前に起床したんですけど姉が慌ただしく学校へと行ったんですよ。


『朝ご飯できてるから! お土産楽しみにしてて!』


何て言いながら。


寝ぼけまなこだっただけに意味がわからなかったが思い起こせば今日から姉は修学旅行。


たしか三泊四日だっけ? 

今日は金曜日だから月曜日に帰ってくるわけだ。


私も受験生だから週末静かになるのは嬉しいしご飯の準備も楽になる。


良い事づくめといえばそうなんだけどそうじゃないこともある。

お姉ちゃんが香蓮さんと四六時中一緒とかへっぽこ部長から変な依頼があって大変だとか色々。


妹に心配される姉も嫌だろうけど気になるものは気になるのだ。


何気なくスマホを見る。

LINEの通知を見てゲンナリする。


困るのは姉関連だけじゃない


「楓はお姉ちゃんのことが大好きだもんね」


「何回も言うけどそんなじゃないから」


そう言うのは同じクラスで同じ陸上部だった友人、優だ。


私はこの一言が的外れなだけに非常に怒りを覚えるが悪気が無いことを誰よりも知っているので怒る気にもなれない。腐れ縁の弊害である。


「またまたそんなこといってー。ホントは如月先輩がいなくて寂しいんでしょ? 今日泊りに行ってあげよっか?」


「ご遠慮します。ちなみに言えば私が泊りに行きたいぐらいだから」


「どうして? 家で勉強するんじゃなかったの?」


「…見てよこれ」


私は顔面に嫌悪を張りつかせたままスマホの画面を見せる。


そこには…

『今日から凛がいないんだって? じゃあ今日はお父さん家に帰ろうかな(^O^)/ 心配だし楓のご飯が久しぶりに食べたいからね( *´艸`) ブリの照り焼き!(*´з`) ブリの照り焼き!(*´з`)』


…なんて一文が。


「キモイ! キモすぎる!!」


「いやあ…ハハハ。…ホント個性的だよね、楓のお父さんって」


「そうじゃないでしょ。正直に言いなよ。引いてるじゃん」


「ハハハ…ノーコメントで」


そう言い残すと優は気まずくなったのかそそくさと目の前から去っていく。

さすがの腐れ縁でも庇護できないらしい。


「はあ~…最悪」


私は盛大に溜息をつく。


お父さんとはウマが合わない。


原因ははっきりしてるけど中々上手くやっていけない。

お姉ちゃんは結構ファザコンなところがあるけど私は全然なのだ。


お姉ちゃんがいない三日間上手くやっていけるだろうか。

せめてお母さんがいれば話しは変わるけどどうせ仕事でいないし。


「もうどうしよう…取り敢えず洗濯は別々にしなきゃ」


年頃の女の子らしい思いつきが口から出るのも仕方がない。


私は姉が早く帰って来るのを祈りながら、授業が始まるまで今日の晩御飯に想いを馳せていた。


お久しぶりです。


二か月ぶりですね。またちょくちょく書いてくんで

よろしくお願いいたします。

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