おしえてください、コックリさん
真実を探す解答編。
■■■
「あっ、先輩」
「おう」
次の日の昼休み、俺は、本棟と特別教室棟を繋ぐ渡り廊下を歩いていたところで、由佳に声をかけられた。由佳は俺の横に並んで歩き出す。
「先輩、美術選択なんですね」
「ああ」
俺が持っている絵筆の入った鞄を見て、由佳が言う。
今授業で描いている油絵について、少し早めに教室に行って進めとこうと思ったのだ。
美術の授業は結構好きだ。特別、絵が上手いわけではないが、ぼちぼち本格化する受験勉強の息抜きになるよう、各人が自由な作品を描いていいと言ってくれる。
由佳は、図書室に行くところらしく、そのまま一緒に特別教室棟に向かう。
「由佳はよく本を読むよな」
「そうですね、大学では、文学を勉強したいんですけど」
地元の大学には、好きな勉強ができそうな学科があるので、そこを中心に対策をしているらしい。受験はまだ先のことなのに、しっかりしている。
「先輩はどこの大学に行くんですか?」
「大学に行くとしたら、まあ、地元のとこだな……」
ばあちゃんは、機会があるなら大学を出るよう、強く勧めてくれる。
ただ、元気とはいえ、年老いた祖母を一人にするのも忍びなくて、家から通える範囲にしようと思っている。そう言えば、ばあちゃんは甘えるなと俺を叱るだろうが。
「そうなんですか」
「――ん?」
由佳と話しながら、特別教室棟の階段を上がっていると、上の方から声が聞こえた。
この階段は屋上に続いているが、屋上に出るための扉には鍵がかかっている。人が通ることもめったになく、踊り場も余った机の置き場として使われているので、生徒が普段立ち入らないスペースになっている。
別に、普段なら気に留めないが、俺は引っ掛かって、意識をそっちに傾けた。
「昨日のあれ見たら、信じられるわけないでしょ!」
「知らない……知らないってば!」
声を潜めているようだが、俺の耳にははっきり聞こえる。二人は、明らかに言い争っていて、ガタン、という音も聞こえた。
その声には聞き覚えがあり――俺は階段を上がる。
「……。」
「先輩?」
話していたのは、昨日会った二人の女子――紺野さんと滝川さんだった。二人は、はっとして俺達を見た。
どうやら、紺野さんが滝川さんを責めていたようだ。
「……二人とも、こんなところでどうしたの?」
「張ヶ谷さんには関係ないでしょ!」
滝川さんが強い口調で言い、由佳は、驚いたようにびくっとした。俺は、険悪な雰囲気を隠しもしない二人の視線を遮るように、由佳の前に立つ。
滝川さんは、そんな俺を踊り場から見下ろして、腕を組む。
「……水落先輩も、昨日のあれ、本当にやったことなんですか? あんな振り子で、隠れてるお金が見つかるわけないじゃないですか」
「ちょっと……」
言い返そうとした由佳を制して、俺は二人の前に立ち、その顔をじっと見る。
俺に見下ろされ、二人はややたじろいだ。
「……俺のダウジングを信じなくても、それは勝手だ。ただ」
俺は、詰め寄っていた紺野さんの方を見た。
「俺のダウジングで、事態がややこしくなったみたい、だな」
「聞いてたんですか……」
「聞こえた。――見つけてほしいなら、捜すが、どうする?」
紺野さんは、唇を噛んで俺に非難するような目を向けた。だが、滝川さんにちら、と視線を向けて、確かに頷いた。
「今日の放課後、由佳も大丈夫か?」
「えっ、はい、でも……」
「じゃあ、また図書室で」
俺は由佳を促して、そこから離れる。背中を向けていても、滝川さんが俺を睨むのが分かった。
「また、そのダウジングとやらで、図書室を探し回るっていうんですか?」
「……いや」
昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴る。
俺は、階段を下りながら答えた。
「コックリさんに、十円玉の場所を尋ねるんだ」
■■■
窓から、夕焼けの赤い光が差し込んでくる。今日はあえて、電気はつけていなかった。本を読むには薄暗いのか、本好きのはずの由佳も何もせず、ただ座って待っている。そうして俺と由佳が、しばらく待っていると、やがて、紺野さんと滝川さんがやってきた。
「……馬鹿馬鹿しいです。何がコックリさんですか」
図書室に入ってくるなり、滝川さんは、鞄を乱暴に置きながら吐き捨てた。
「否定するのか? 今回の件については、これが一番ふさわしい解決方法なんじゃないか?」
「……。」
滝川さんは、反論できないのか、黙って視線を逸らした。
そう、彼女らは、「コックリさん」をしていて、それを信じていたからこそ、十円玉に拘った。であれば――俺の言葉に、否定はできない。
「ただし、コックリさんに使うのは、硬貨じゃない。この水晶だ」
「……?」
深い青色の水晶の振り子が、夕日を反射する。その妖しい紫の光を見せつけるように、顔の横に掲げた。
「今から、俺と、紺野さんと滝川さんの三人で、この水晶を持ち、イエスかノーで答えられる質問をする。イエスなら振り子が揺れ、ノーならそのままだ」
「……はあっ?」
滝川さんは引きつったような笑いを浮かべようとしたが失敗し、紺野さんもやや青ざめていた。
「……先輩、私は何を?」
「由佳は、見ててくれ」
由佳は頷き、俺たちの横に立った。
三人で水晶を持ち――揺れが完全に停止したところで、紺野さんと滝川さんは、コックリさんを呼び始めた。
「コックリさん、コックリさん、おいでください――」
「体の力を抜いて、水晶だけを見るんだ」
二人が頷いたところで――俺は水晶に問い掛けた。
「――なくなった十円玉は、元々滝川さんの持ち物でしたか」
振り子は静止している。
「では、紺野さんのものでしたか」
――静かに、振り子が震えた。ゆっくりと、だが確実に動き出す。
俺の両隣で、二人が息を飲んだ。
「二人とも、合ってるか?」
「……えっ、あっ、はい、確かに私の財布から取り出しました」
紺野さんは小さく答える。俺は頷き、指で触れて、振り子の揺れを止めると、質問を続けた。
「――その十円玉は、この図書室でなくなりましたか」
振り子が揺れる。――イエスだ。
「その時、紺野さんと滝川さんは、コックリさんをしていましたか」
振り子は、静止していた。答えはノー。
滝川さんは唇を噛み、それでも目は水晶から逸らせないらしかった。
「ちょっと、何なのよこれ……! 第一こんな振り子、アンタが揺らしてるんじゃ!」
「――じゃあ、俺は手を離そうか」
俺はそのまま、鎖を持つ手を離した。その言葉が意外だったのか、滝川さんは、拍子抜けしたような声を出す。俺は紺野さんに促した。
「続けてくれ」
「――その十円玉は……今、図書室の中にありますか」
紺野さんの問いに、二人の持つ振り子が反応する――イエス。
「……場所は、本棚の隙間ですか」
「机の下ですか」
「床に落ちていますか」
――答えは、いずれもノー、だった。俺は黙って、成り行きを見ている――観察する。
「な、何……もういいじゃない、こんなの!」
「――タッキィは、十円が見つかるの、嫌なの?」
それはコックリさんへの問いではないはずだった。だが、振り子は――大きく揺れる。
「知らない、知らないって!」
「――紺野さん、振り子から手を離して」
俺の指示に、紺野さんは振り子から手を離す。つまり、滝川さんが一人で振り子を持っている状態となった。
彼女の手は誰が見ても明らかなほど震え、それが伝わって、振り子は縦に小刻みに跳ねる。
「タッキィ、本当は……十円玉の場所を、知ってるんだよね……?」
紺野さんの、悲しそうな問い掛けは、明らかに滝川さんに向けられていた。
だが、振り子は反応したように揺れ始め――
「いやあっ!」
滝川さんは、水晶を叩きつけるように投げた。水晶は音を立てて床を跳ねる。
彼女はそのまま顔を覆ってその場に座り込んだ。
「何、何よ、怖い……許して……もう許して、ごめんなさい……」
「タッキィ、やっぱり盗んでっ……!」
紺野さんは、悔しそうな、悲しそうな顔をしていた。俺は転がった水晶を拾い上げる。チラと輝いた青い光に、滝川さんはビクン、と弾かれたように震え、俺から後ずさる。
やり取りをずっと見ていた由佳が、尋ねた。
「……一体、どういうことなんですか? 私には訳が分かりませんが……」
「そうだな、順を追って説明する」
俺は近くの椅子に座った。由佳、紺野さん、それから最後に滝川さんが、パイプ椅子に座ったところで、俺は話し始めた。
「まず、今やってみせたコックリさんについては、霊の類いでも何でもない」
「……。」
女子三人が、戸惑いとも疑いとも取れる目を俺に向ける。
「由佳には以前、説明したことがあるかもしれないが、ダウジングは、人間の潜在能力を使う技術だ。俺の無意識下で見つけたものに対し――脳が微細な振動として命令を起こすんだ」
「……じゃあ、やっぱり水落先輩が振り子を、振ってたわけですよね」
「昨日見せたダウジングも含め、結局はそうなる。ただし、俺も振ろうとして振り子を揺らしているんじゃない。あくまで無意識なんだ」
それに至るまでは、体の感覚を振り子の振動に連動させる訓練が必要なのだが、ここでは説明は割愛する。
「実はコックリさんも同じことが言える。ある実験によれば、子供達を集めてコックリさんをさせたところ、子供達の知っていること――スポーツ選手の名前とか――には正しく答えることができたが、海外の都市名のような、本人の知識の範囲を超えた質問には答えることができなかった」
本人が答えを知っている質問であれば、十円玉が動く前に、目線が答えの文字を追っているという。本人も無意識のうちに、その方向に十円玉が動くことを期待しているのだろう。それがわずかな筋肉の動きとなり、十円玉を本人の望んだ方向に動かす。
「つまり、さっきの質問に答えたのは、紺野さんと滝川さん自身になるんだ」
「……そんな」
最初は、『十円玉は紺野さんのものだったか』『ここで失くしたのか』という、一度自分達が話している内容で、抵抗感なく質問に答えさせた。そうして、イエスなら水晶が揺れる、ノーなら揺れないというのを意識にすり込んで、核心に迫る質問をする。
加えて、二人とも、昨日、俺のダウジングを目の当たりにしている。この水晶は、不思議な力を有している――そう信じてしまえば、あとはもはや、体が勝手に動いてしまう。
「……でも、よくわかりません」
由佳は尋ねた。
「もしそうなら、どうして、紺野さんと滝川さんは、……あの時、十円玉を捜していたの?」
コックリさんの結果――二人の答えた結果をまとめると、こうなる。
紺野さんの十円玉は、図書室で紛失した。二人は当初、コックリさんの最中になくなったと言っていたが、実はコックリさんをしていなかった。そして、滝川さんはその十円玉の場所を、知っていた。
どこにも十円玉を、必死で探す要素がなさそうに思えるため、それを目撃した由佳の疑問はもっともだろう。
「……それは――」
「由佳が偶然に、図書室にいる二人の話を聞いたことから、なくなったのは、確かに十円玉なんだろう。俺の勘が正しければ、ただ、それは十円玉であっても、非常に価値のあるものだった。そんなところじゃないのか?」
「……どうして分かるのよ、そんなことまで……」
滝川さんは俯いて、観念したように、自分の鞄を開けた。
「価値のある十円玉……聞いたことあります、『ギザ十』って、いうものですよね?」
「一時期に製造されていた、縁に溝が彫られている十円玉は、発行枚数の少なさから、一部のコレクターに対して、多少のプレミアがつく。ただ、それほどの価値はない。せいぜい十数円ってところらしい」
「そうなんですか?」
由佳は首を傾げる。だが、当たらずとも遠からずだ。
「ただし、それよりもさらに珍しい硬貨が存在する。エラーコインだ」
滝川さんは、一枚の十円玉を机の上に出した。何の変哲もないように見えるが――裏返した時、あっ、と由佳が声をあげた。
「これ、裏面がない……?」
その十円玉は、裏側――本来であれば、平等院鳳凰堂が刻印されているはずの面に、刻印がなく、表面の方にも、年号と10という数字が刻まれていた。俺も本物は始めて見る。
俺は納得した。これなら、一目見ただけで、自分達の失くしたエラーコインではないと分かっただろう。だから、昨日俺が見つけた十円玉に、触れることもなく、自分のものではないと言い切ったのだ。
「製造過程でミスが起こり、たまにこんな硬貨ができるそうだ。だが、普通はこういった不良品は出回らないから、希少価値が高い。状態や製造年代にもよるが、オークションなどで数十万から百万円以上で取引されるらしい」
「……よく、知っているんですね。有名な話なんですか?」
紺野さんは、ため息をついた。
「さあ……俺は一時期、コインに凝ってたことがあって、調べたことがあるからな。……
じゃあ、頼まれていた物は見つけたから」
「……はい」
二人ともそれきり黙って、何も言わなかった。
気まずい空気を察し、由佳は何も言わなかったが、その目には疑問が残っていた。俺は由佳を促して、図書室を出ていこうとする。そこに、紺野さんから声がかけられた。
「……水落先輩、今回のことは、黙っていて、くれませんか。張ヶ谷さんも」
俺と由佳は頷いた。第一、俺がコックリさんだ何だとそんな話を吹聴したところで、気持ち悪いと思われるだけだ。現に、紺野さんと滝川さんが、俺に対して、恐れとも嫌悪ともつかない視線を向けているように。
暗くなりはじめ、人もほとんどいない廊下を歩きながら、由佳は俺に尋ねた。
「……結局、どういうことだったんですか」
「推測も入るが……」
まず、紺野さんはエラーコインを持っていた。そして、その珍しい十円玉を、彼女は親しい友人である滝川さんに、図書室で見せたのだろう。その時、紺野さんがその価値を知っていたかどうかは分からない。だが、滝川さんは、それが数十万円相当の価値があるものだと知っていた。
そして、偶然、手が滑るなどして、この十円玉が転がっていったのだろう。
当然、二人はそれを捜す。もしかしたら、この時に滝川さんは、紺野さんに、あれは相当の値打ちがつくはずだから、なんとしても捜した方がいいと教えたのかもしれない。そうすれば床を這ってでも捜すだろう。
そして――滝川さんは、この時に、紺野さんより先に十円玉を見つけてしまったのだろう。そして、魔が差した。
「……滝川さんは、こっそりその十円玉を隠し持っていた。そしてそのまま、十円玉を捜すふりを続け、適当なところで諦めるつもりだったんだ」
「そこに、私が来た……」
由佳は、必死に十円玉を捜す二人を見た上、会話を聞いてしまい、『十円がどうしたの?』と尋ねてしまった。二人は焦っただろう。
エラーコインの話を正直にして、大体的に探されても困る。数十万円の価値のするお宝のことを、隠しておきたい心理が働いたのだろう。特に、滝川さんにはそれを盗んだという負い目がある。
しかし、ただ十円玉を失くしたと言っても、不審がられる。
「そこで、特定の十円玉が必要になる言い訳として、とっさにコックリさんの話をしたんだ」
本当なら、由佳が馬鹿馬鹿しいと思って、そのまま立ち去ってくれることを期待していたのだろう。だが、由佳は二人の予想以上に他人に対して世話焼きであり、霊的なものを信じている方だったのだ。
「そして由佳から、俺が紹介される。コックリさんの嘘は、もはや突き通すしかない」
価値あるエラーコインを捜して欲しいと思っていた紺野さんはともかく、滝川さんにとっては余計なお世話だっただろう。そして、また、不運なことに――俺は物を捜し出すのに長けていた。
「俺はダウジング能力で、図書室中に落ちている十円玉を全て見つけ出した」
「普通なら、見つからないような場所に落ちているものまで、先輩なら見つけられる……」
「ああ。二人は図書室中を必死に捜したのに、目的のエラーコインどころか、その他にたくさん落ちていた硬貨一枚さえ見つけられなかったんだ。胡散臭い能力だが、それを認めざるを得ない。……結果、俺のダウジングを見た紺野さんには、疑問が生まれてしまった」
これだけ、能力のある人が捜しても、なお見つからないエラーコインは、本当に、まだ図書室にあるのだろうか?
だが、自分達が相当必死に捜したのも事実だ。それを一日の間に、他の誰かが見つけて持って行ったとも考えにくい。
「……それで、紺野さんは、滝川さんが自分の十円玉を隠している可能性に思い至った」
階段で紺野さんが滝川さんを非難していたような言葉。『昨日のあれ見たら、信じられるわけないでしょ!』と、いうのは、ダウジングで十円玉が次々見つかるのを目の当たりにして、まだ十円玉が見つかっていない場所に転がっている可能性を、滝川さんを信じられない、という意味だったのだろう。
「……あの階段でのやりとり。俺は何となく、二人の表情、特に滝川さんの表情から、嘘をついていることを感じ取った。……それで、まあ、あんな風に問い詰めてみたわけだ」
「そうですか……」
由佳は、渡り廊下の真ん中で立ち止まり、窓から図書室の方を見上げた。明かりはついていないが、二人はまだいるのだろうか?
「……でも、滝川さんも、一瞬お金に目がくらんじゃったけど……本当は謝りたいと思ってたんじゃないでしょうか。エラーコインがなくなったのは、一昨日のことですから、滝川さんは、十円玉を家に隠すこともできたはずなのに、鞄に入れて持ってきていた」
「……そうかもな。俺は余計なことをしたかな」
結局、今回のことで、俺は、十円玉を――本当のことを見つけ出した。ただ、お節介であり、物事を悪い方向にしか進めなかったのかもしれない。あんな形で真相を話させることになり、二人はこれから、険悪なままかもしれない。文字通り、金銭のトラブルは尾を引く。
しかし、滝川さんがそのまま十円玉を着服していた可能性もあり――それを止めることができたのも事実だ。
何が良かったのかなんて、それは一生見つからないのだろうし。
ただ、由佳は俺に振り向いて言う。
「先輩がしたのは、余計なことじゃないですよ。本当のことを知らないと、きっと二人は本当の意味では仲直りできないでしょうし、先輩がいなかったら、もっと時間がかかってたと思います」
「……。」
「やっぱり、先輩はすごいって思います」
その言葉に嘘がないことくらいは、俺じゃなくても分かるくらいで。
薄気味悪いと視線を向けられると分かっていても、この真っすぐな言葉の前には、どうにも由佳の頼みは、断れないのだ。
「ところで先輩、コインに凝ってたなんて知りませんでした」
「ああ、最初、金属の材質を調べてて、そのうちに興味を持って」
「材質を調べてたんですか?」
「ああ。種類や年代の違う金属を、ダウジングで区別して捜し出す訓練っていうのをしてて、手近なところで、硬貨を土に埋めて捜したんだけど。その時に詳しく合金の種類を調べたんだ」
「そうなんですか……」
私はエラーコインに大金出す人の気持ちは分かりませんが、二千円札は何となく使ってない……。
お読みいただき、ありがとうございました。