やんちゃな王子達
短いです。
カールとハイリンヒのお遊びは、ジェームズの来訪で終了した。
「私もカールと打ち合いをしてみたかったのに、どうして先に部屋で謹慎しているはずのハイリンヒがやってるんでしょうね?どういう事でしょうか?」
「えーっと」
二人の前に腰に両手をついてニッコリと微笑みながらも、お怒りのオーラだすジェームズに二人は視線を彷徨わせた。
「運動不足解消のため、付き合ってもらった」
瞬時したのちに堂々と言ったハイリンヒにジェームズは笑顔で、「で?」としか返さない。
「楽しかったぞ!」
その言葉に、イラッとしたのであろうジェームズは、上着を脱ぎはじめた。
「お、やるか!」
その様子にハイリンヒは楽しそうに、模擬剣をまた手にしはじめてるし。ルッツも楽しげに、ジェームズに模擬剣を渡した。
「男子たる者!そうでなくっちゃな!」
ルッツの謎のあおりに、ジェームズは剣を構えた。
「えぇ?!いいの?」
カールが不安げにいえば、フェルディナントも差も当然という様に返した。
「肉体言語というやつだ。仕方ない。」
「仕方なくない!王子と公爵家のご子息だぞ!!」
それに突っ込んだのがバルドゥールだけだ。
二人とも楽しそうに、剣を交えていた。カールとするような魔法を使っての戦い方ではなく、純粋なる剣技。周りの兵士達も囃し立てれば、悪戯好きの青年達にしか見えない。先程のカールとは違い、時々力の押し合いもあるくらいだ。
ハイリンヒなんて、これで第二戦目といっていい、体力の多さにカールが舌をまいてると、そこに凛としたこえた響いた。
「私の目が可笑しいのかしら?部屋に居るはずの王子が遊んでる姿が見えるわ」
その声に周りは一瞬で氷り、兵士達は一斉に頭を垂れた。
「は、母上っ!」
「王妃様!」
二人も慌てて隠せもし無いのに、背に模擬剣を隠した。
「で、何をしているのかしら、ハイリンヒ」
「しょ、少々運動をしておりました。母上」
「ふふふ」
笑顔でお怒りな様子の王妃様に、がっつりと無言で首根っこ捕まれてハイリンヒとカール達は付いてくる様に言われてしまった。
*
「全く、まだまだやんちゃさんなんだから」
王妃様は大きなため息をつきながら。カールとお茶をしていた。二人は、汗を流すのと一緒に着替えをしに行っている。カールは汗をかいたまま、汚れた服のまま王妃様のお相手を仰せ付かったのだ。
「王妃様、僕も着替えを・・・」
「駄目よ。あの二人が帰ってくるまで、私の相手なのだから」
「はい・・・」
「はぁ、あの子にじっとさせとくのも、ここら辺が限界なのかしらね。陛下と似てやんちゃなんですもの。困ったわ」
「はぁ」
「明日からサロンを開く事を許すしかなさそうね。こう連日抜け出されたら。近衛達も大変ですもの」
連日抜け出していたのかっとカールは心の中で突っ込みながら。お茶を喉に流し込んだ。後ろにはルッツとフェルディナントが控えているのだが二人とも無言だ。
「貴方も遊びに来てね。」
「はい、是非」
「お待たせしました。母上」
「とっても待たされたわ」
ハイリンヒの言葉に大げさに反応した王妃様に、苦笑いをしながらハイリンヒとジェームズが席に着いた。
「全く。困った子達だわ。カール、貴方も着替えて来て良いわよ。服は此方で用意してあるから」
そう言って、王妃様の侍女が現れ先導された。
小部屋に付けば、綺麗な服と体を拭う水とタオル、そして桶が用意されていた。それを受け取れば、侍女は
「王妃様より、カール様はお一人で置き替えをされたいだろうという事なので、控えのまで待っております」
と告げると出て行ってしまった。その気遣いにカールは、まだまだ自分は未熟だなっと思ってしまった。
汗も拭いて着替え直せば、ちょっと服に着せられてはいるが、先程の土ぼこりの姿よりはマシになった。
王妃様達が居るお茶の席に戻れば、ハイリンヒが楽しげにカールに告げた。
「カール!明日から自由だぞ!」
「ハインツ、言い方に語弊がある」
「なんだよ、ジェームズ。俺は事実を述べているだけだ」
「自由も何も、散々抜け出した子が何を言ってるのです。」
王妃様も飽きれたように言いながら楽しげだ。
「それは良かったですね。明日からハインツ様は部屋にこもる必要がなくなったという事ですね」
「そう!早速手紙を書いて、彼奴らを呼ばないと」
「急に呼んでは、向こうも予定という物があるでしょう。それに暫くは大人しくして居なさい」
「分かっておりますよ。母上」
「本当に分かってるのかしら?」




