これからも愛することを
春の暖かい風が吹き、桜が咲き誇る春のある日。僕は君に出会った。文字にすればたったそれだけのことだけど、今でも鮮明に覚えている入学式。在校生代表の挨拶をする君に、僕は一目惚れした。
あなたが私に声をかけてくれた日、いつまでも忘れない。入学式の次の日のこと。それから一ヶ月間のこと。中学の部活で鍛えられたと言っていた諦めない心。こんなことで発揮されてとても困ったのも今では良い思い出。
30日間毎日君に恋を伝えた。いろんな方法で伝えたけれども、結局は言葉が一番君の心に近づいた。言葉の重さを実感した。今でも忘れないあの日のこと。やっと君に届いた日のこと。あの嬉しさ、天にも昇るような浮遊感、忘れられる日は来ないだろう。
あなたの気持ちを受け取った5月のゴールデンウィーク明け。今でもあのときの選択に感謝している。あなたを選んだあの日の、15年前の私を誇りに思う。
君は赤色が好きだと、初めてのデートのときに言ったね。それから忘れては聞いてを繰り返して、たまには怒られたけど、もう忘れることはない。
あなたは青が好きだと言った。忘れないようにメモまでしたのにあなたは私の好きな色はなかなか覚えてくれなくて私があなたに恋をしてるんじゃないかと思った。あなたが私に恋をしたのに。今では私のあなたへの気持ちの方があなたの私への気持ちよりも大きい自信がある。それほどまでにあなたは私のなかで大きくなった。そしてこれからも大きくなり続ける。宇宙が広がっているかのように。
君と付き合い、結婚して今日で15年。我が家独自であろう『告白承諾』記念日。子供を母さんに預け夫婦水入らず二人っきりで過ごす。そこに添えるのは一輪の赤いバラ。これからも君を好きで居続けることを示す証。君の好きな赤色の花。僕は君をこれからも愛します。
『告白承諾』記念日、あなたに渡すのはあなたが好きな色のあなたが好きなもの。あなたが好きな青色のもの。青と赤のペアになってるグラス。それに愛を注ぐかのようにあなたが好きなお酒を注ぐ。決して愛が溢れないように注意深く。そして乾杯は今までの恋を祝しこれからの愛を誓う。私がこれからもあなたを愛することを。