7月1日14:00 始まり
ベア・グリルスさんとかは別として、事故からサバイバルの場合、五体満足でない状況の方が普通に想います。
さすがに両手や両足だと「寝て待つ」以外出来ないので「利き腕が使えない。」状況でのサバイバルを考えてみました。
他の条件「季節 夏」「場所 富士樹海」はイージーモードにしてます。(冬の雪山や夏のアマゾンは両手でもムリっぽい)
7月1日 飛行機が落ちた。観光用で4名も乗れば一杯になるセスナ(の様な小型機)だった。
得意先の金持ちのボンボンが「ボク飛行機の操縦してみたい。」と無理難題。
観光飛行の名目で安全な場所で、安全な範囲で操縦のマネをして満足して貰うはずだった。
私?観光飛行の員数合せ。貧乏クジと云うババ抜きに負けた もう一人とパイロット ボンボンの計4名。
「パラシュート欲しい。」と駄々捏ねてみたけどダメだった。
静岡から山梨方面へ富士山の脇を通り過ぎる時に ボンボンが操縦桿握って、、、。
いきなり宙返りしようとするか?スピード不十分で飛行機が上向いたママ真っ直ぐバックするとか もう笑うしかなかった。
パイロットさんが 色々手を尽くしてくれて 不時着。窓ガラス破って入って来た木の枝が槍の様に4人を貫いた。
えっと パイロットと同僚は即死か気絶(胸から枝はえてる)、ボンボンは「水 水。」とうわ言云っているので、ミネラルウォーター500cc ペットボトル フタ開けて握らしてあげました。まぁ飲んでも飲まなくても助からないかな。
私?刺さって無いのはラッキー。切り傷は有るけどね。ただ右肩がおもいっきり痛い。
手が上がらないから多分折れてる。
前席に移動。 まず無線機を試して、、、計器の液晶全部消えてる。ヘタに操作してガソリンに引火して欲しくない。携帯電話も圏外。
飛行機の救急箱を使ってキズ口の消毒をする。左側がほぼ無傷なのは助かる。三角巾で右手を固定する。一人で吊る時は、
1)90度の部分を片結び(肘を止めるストッパー)
2)45度 45度部分を適当な位置(先10cm下)で軽く2重結びする。
3)90度のコブを先に通す様にして頭と右手を通す。右手の重さを首で支える位置 かつ 首が締まらない位置か?の確認をする。
4)自分のちょうど良い位置に調整する。違っていれば一度外して2)を再度行う。
一応確認 パイロットの鼻の下に財布に入れてる鏡(名刺大 ステンレス 真ん中に穴)を入れて、、、曇らない。同僚も同じ。ボンボンは曇るけど、寒くて震えてる。私は汗だくになるほど暑いけど、ショック症状かな?毛布を掛けてあげよう。
積み荷から水のペットボトル2L2本貰う。ボンボンの荷物からチョコレートを私のザックに入るだけ貰う。ってチョコレートと酒とポテチしか入ってないい。おっカルパス(サラミ)
が入ってる。3本貰おう。
勿論 私のザックに入れてた背広とか会社関係は置いて行く。通勤で使う雨具は持って行こう。背広上はちょっと使う。
いつも入れてるマルチツール2本、火打石、使い捨てライター、エマージェンシーブランケット2枚 パラコード10m 圧縮バスタオル1個 常備薬(パナン100mg10錠 ロキソニン60mg10錠) 調味料(塩 胡椒 カレー粉) 食料は袋ラーメン5袋 えいようかん1箱 追加チョコレート 10箱 カルパス3本。水自前1L(後述) 追加4L
温泉に行くためのトラベルセット(シャンプー ボディソープ 歯ブラシ 歯磨き粉)があった。 シャンプーは出して残して行く。
では自分の荷物を持って飛行機から出よう。火が怖い。死体3人(体?)と一緒に寝たくない。ボンボンのお腹に穴が開いてるからちょっと臭う。
お読み頂きありがとうございました。