夢なんて
今まで学校で将来の夢は?
とか
何目指してるの?
と聞かれるたびに私は鼻で笑っていた。
将来の夢?
バカじゃないの
そんなもの持ってたって叶うわけない
考えるだけ無駄だって思っていた。
でもその考えは一つの建物によって覆された。
先日ヒマだったので久しぶりに
●ヶ丘病院に行った。
名前は
日大●ヶ丘病院から
●ヶ丘病院になっていた。
内装は変わっていなかったが働いている人が
変わってた。
当たり前のことだけど、どうしても受け入れられなかった。
いつもどおり小児科に行っても受け付けの人
スピーカーから流れてくる声。部屋の前にある先生の名前
すべてが変わってた。
入院病棟は何年も前から入れ替わりかあったから驚きはしなかった。
でも私が夜さみしくなって家に電話していた公衆電話がなくなっていた。
もちろんあのすわり心地があまり良くなかったイスも....。
なぜか私はその場で泣いていた。
変わりすぎた病院にさみしくなった。
もうここは14年間私が通った病院じゃないんだって
この病院にもう通うことはないって
そう思うと今でも悲しくなる。
でも悲しい中で私の夢が決まった。
それは●ヶ丘病院で働くこと。
どんな形でも良い。
14年間通った分私はこの病院にお返しがしたい。
例え名前が違っても、建物自体が違っても
その場所にあるのは
その場所にあったのは
●ヶ丘病院だ。
そう思った。
私の初めてと言ってもいい将来の夢
その夢は悲しみの中に隠れていた。
重くてすいません