第八話:プレスレットのなぞ
西の森の奥には湖があると言う噂があるが森の奥まで確かめに行った人がいない。
それは森には魔物が住んでいるという噂があるからだ。
もしも森に入り迷ってしまったら最後。魔物のエサになりかねない。
しかし、二人は奥まで入り森の中にあるであろうリースデイローズ王国の封印を解く手がかり探しに行くことを心に決めていた。
フェンリルの話からフェンリルはリースデイローズ王国についてはかなりの知識があることを伺えるが踏み込んだ話をしようとするとフェンリルは話を必ずしもはぐらかす。
「フェンリル、この辺りに見覚えない?リースデイローズ王国を知ってるんでしょう?」
っと一は聞こうものなら『我は本の中に居たのだ。詳しくは覚えておらぬ。』と言う。
「フェンリル、このブレスレットにはどんな力あはるの?」
っと聞くと『時期が来たらわかる。』とか教えなかたりとか曖昧な答えばかりが帰ってくる。 西の森の入り口には二本の大きな杉の木堂々とが立っている。何年もの長い間歴史を見つめてきた。
杉の木を通と森は鳥達の声と木々の間から降り注ぐ淡い光で別の世界に来たような感じを覚える。
フェンリルは本へと戻らず、黙ってついてくる。
『フェンリル……なんで何にも教えてくれないのだろう?気になる。』一はなっとくいかないという感じでフェンリルを見つめてみたが、フェンリルは表情を一つ変えずにもくもくと歩いていく。
「お兄ちゃん……」
「ん?なんだ?剛」
「これなんだと思う?」
剛は右手ん差出し中にある赤い石を一に渡した。
「石?ルビー見たいにキレイだね。」
一が言いおわらないうちにその石が激しく赤く光りだした。 『熱い!!また背中が……』 一は熱さに耐えられなくなり倒れかかったその時フェンリルが一の体を右手で支え左手で一の額に手をあてた、その瞬間その手から淡い光が見えた。
「どうだ?気分は?」
深いため息をはき一は答えた。 「大分楽になった……ありがとう。」
もう一回石を見ようと一が手のひらを見た時そこには石がなく火傷のようなあとしかなかった。
「あれ?!ない!落とした?」
一は周りをみわましたがなにもない。「お兄ちゃん!腕、腕!」
「腕?あっ!」
一の目に飛び込んできたのは姿形を変えたブレスレット。 真ん中の石が赤いルビーに変わり繊細な形になっていた。
しっかりフェンリルを見据えて一は聞いた。
「どう言うこと??」
更新に大分間をあけました。すみません! しかし、ちゃんと最後まで書き上げますのでよろしくお願いいたします。 最後に評価をくださった皆様ありがとうございました。貴重な意見参考にさせて頂きます(^-^) 作者:甲斐