第六話:ラピスラズリの力
展望台からは街全体が見渡せる。
そこにはいつもと変わらない風景があった。
先程まで冬にめずらしく晴れ渡っていたのに雲があらわれはじめ灰色の景色に変わりつつあった。
しかし、そこにはどう見てもリースディローズ王国らしきものがないように見える。
日記から現れた青年を見てしばらくは驚きのあまりに一と剛は固まっていたがようやく一が恐る恐る質問を青年になげかけた。
「あ、あのー…君は誰?いったいどういうことか教えてくれないか?」
『…』
「…」
『そなた…我をわからぬか…まだ幼い、しかしリースディローズ王国の運命がかかっている。我の名はフェンリルこの本のとそなたを護るためにいる。』
「ッ!痛ー」
一の背中がまた痛みだし思わず口にするほどになっていた。
『痛むのか…本の表紙にある紋章に触れてみるんだ。』
一は半信半疑に触れてみた。
その時一瞬だけ痛みは増したがすぐに引いた触れた右手が急に冷やっとし、なんだろうと確かめるために目を向けたとたん右手手首に太い銀色のブレスレットがありその真ん中に丸い形をした碧い石があった。
その石の中に何やら文字が刻まれているが読めない。
『それは本の主であるあかしです。そのブレスレットはそなたを刻印の痛みから解放し、また本を使う助けになるものです。その石は現在ラピスラズリと言う石。最強の聖なる石。そなたの保護石にこの石が選ばれたことはいいことだ。そなたに強運を招き第三の目を開かせる。』
「保護石?何それ?お兄ちゃんのってことは毎回違っていたってこと?」
それまで黙っていた剛が興味津々に聞いてきた。
それまで剛の存在を無視していたフェンリルは剛の方を見て説明した。
『ブレスレットに現れる最初の石は誰にもわからないのだ。その人の性格などいろんな要素が重ね重ねで石が決まると考えられているのだ。』
「へーそうなんだーお兄ちゃんの石は良い石なんだね!」
フェンリルは大体二人に話は通じたと勝手に判断し、本題へと入った。
『そなたに言わなければならない事がある。リースディローズ王国を復活させなければならない。』
「復活?!」
二人は驚いた。
復活させるってことは一体どういう意味があるのか二人にこの時、一切検討がつかなかった。
石にはまりました!笑)なんてたんなる興味ですね。ラピスラズリは某アニメにもちらっとでていました。ジ〇リのアニメです。前々から誕生石とか聞いたりしてたが詳しくは知らんですなー変な後書きになってしまった(^^ゞはたして後書きまで読んでる方はいるのでしょうか?読んでいただけたらうれしいです。さて第六話についてですがまだなぞが多いようなきがしますが次回から展開が…お楽しみに!ここまで有難うございましたm(__)m