弱さ
「誰もお前の事なんて必要としてないんだよ」
「何であなたは生まれてきたのよ!!」
「何簡単に騙されてんの?バッカじゃないの~?」
いや・・・やめて・・・
出てこないでよ!!!
橆「い・・や・・・凍也、凍也!!!!」
凍「橆乃?!」
橆「凍・・也ぁ・・・・」
凍也の姿を確認した私はそのまま凍也に抱きついた
橆「も・・・ヤダよ・・・死にたいよ・・・」
何でこんな苦しい思いをしなきゃいけないの?
私何か悪いことした?
何で誰も・・・・・
ワタシヲミテクレナイノ?・・・
凍「橆乃・・・・死ぬのは俺が許さない。俺は橆乃の傍を離れたりしないから
死ぬなんて言うな・・・・俺だって橆乃がいないと・・・苦しいんだよ・・・」
凍也が辛そうな顔をして言う
あぁ・・・苦しいのは私だけじゃない・・・
凍也だって苦しいんだ・・・
私だけ甘えてちゃダメ・・・・
あの日以来・・・強くなろうって決意したんだ・・・
もう誰にも頼らないで二人だけで生きていくって・・・・
壊れかけていたココロを正常に戻し
いつもの無表情に戻る
普通に笑うのも泣くのも全て凍也の前でだけ・・・
誰にも・・・本当の私の弱さを見せてはいけないんだ・・・
橆「ゴメンね凍也・・・もう大丈夫だから」
少し顔が引き攣りながらも笑顔で言う
凍也はまだ心配そうにしていたが、私が「大丈夫」と言うので
素直に離してくれた
橆「ところで・・・私たちいつの間に家に帰ってきたの?」
凍「橆乃が寝てる間に帰ってきた」
橆「バイクで?」
凍「ん~ん、憂斗さんに車で送ってもらった」
橆「ふ~ん」
憂斗は優しいなぁ~
辰牙と言ったら・・・・ってアイツ私に告ってきたじゃん
返事はもちろんNOだけど、いつ返事しようか・・・・・
凍「辰牙さんから伝言、『また明日迎えに行く』だってさ」
橆「了解・・・・ってハァァァァァ!?」
いとも簡単にポーカフェイスを崩された
おかしな発言があった為つい、叫んでしまった
橆「迎え?!何それ!!何で迎えにくんのよ!!!」
凍也は私の気迫に圧されて怯ん(ひる)でいる
凍「な、何でって言われても俺も知らねぇ・・・」
・・・ざけんじゃねぇ!!!私の平和な学校生活を
いとも簡単に崩そうとしてんじゃねぇよ!!
あいつ等が迎えなんか来たら私メスブタ共に殺されちまうよ!!
まぁ殺られる前に殺るけど
その日は明日への一抹の不安を感じたが
寝ることにした
明日物凄い騒ぎになっているとも知らずに・・・・