表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
一章、王国編
92/101

九十二 私は厄介事の中心人物じゃない

再び本編。ですが、恵視点です

どうも、恵です。

きゅうのお陰で、要塞街サンマールに予定より早く到着しました。

この街は、すぐ先が帝国領なので帝国に対する防衛として要塞化したらしいです。外壁が高く頑丈、そして衛兵も数がかなり多い。街って言うか、砦って雰囲気です…。

街の近くまで、きゅうに乗って来ていたら危険だったと思う。


そして…姉さんは、宿でぐったりしています。

まぁ、これは姉さんの自業自得です。

サンマールまでの道程、きゅうに乗った状態で色々とお話した結果…

…姉さんのお節介兼巻き込まれ体質は、この世界でも健在だと良くわかった。

姉さんのお節介で、私達が寝てた間に何が起きたのかを…正直に答えてくれたので…。

…まぁ答えるの少しでも渋った場合は、きゅうに手をふりふりさせたら素直になったし…ね。うん


サンマールに着いた頃には、姉さんは死んだ魚の様な目をして、ふらふらと揺れてました。けど、あれは反省しないので…またすぐに、やらかす。


そして、そこそこ人気の良い宿を取って。

ふらふらの姉さんは、部屋に入いると…早々にベッドにダウン…。

ダウン中の姉さんの面倒を見る兼監視に、ラヴィさん

…どの道、しばらくは動けなさそうだけども…。でも、決して一人にはしない。

ちなみに、メアは姉さんを抑えきれないと辞退した。


…多分、復活したら拗ねる。オヤツでも作って機嫌を取ろうかな…?

オヤツ…なに作ろうか…


という訳で、残りの私とメアはお買い物。

食材調達に店舗を見ていく

この都市、食材売ってる店の品質は…中々…

手に取り、じっくりと確認する。

ふん…ふん…。割りと野菜類は新鮮そう…。

流石に…魚介類は無いか…。


…ん?これ、廃棄品?でも…これ、じゃが芋…。…やっぱり、じゃが芋だ!!

それなりに、近い感じの芋は他にもあったけど…

これは絶対、じゃが芋だ。

…けど、なんで廃棄されてんのこれ?


「お?どうした?嬢ちゃん」

お店のおじさんが、じゃが芋を見てる私に話しかけてくる

「これ、いらない?」

「ん?おお、それ毒芋だしな。丸根芋に紛れて、よく出荷されんだよそれ」

なるほど、確かに根が生える所には毒がある

でも、じゃが芋は根元に毒があるだけなんだよね…。

それを知らないと、毒のある芋って認識にもなるか…。

美味しいのに…

後、丸根芋ってぱっと見、じゃが芋だね。味はどんな感じだろう…。


「じゃあ、これ貰うね」

「毒芋を?まぁ良いけどよ…」

いやぁ、じゃが芋が無料で貰えるなんて…得した気分。

…とは言っても、流石に悪いので…ついでに、丸根芋も少し購入。丸根芋十個で銅貨大一枚…。…安い?


さて、お次は…

油…。小壺で銀貨小八枚…高いかな…?。…塩…。大袋で金貨小五枚…高い…。香辛料…。小袋で金貨大一枚…高っ…

調味料類は高いな…やっぱり。でも、惜しまず買う

…数店舗まわって…だいぶ、食材補充できたし

姉さんには、ポテチ作ってあげようっと


「メグミ…お姉ちゃん…」

「ん?」

メアに、服を摘ままれて止められた。

「多分…、あれ…必要に…なる…。」

指を差すメアの先にあるのは、防具店。

店の中に入ると、メアはとことこ進んでいく。

そして、すっぽりと被れる大きさの雨具をじーっと見てる

「雨具…か。」

私達がこの世界に来てから、まだ雨が降る所は見てない

けど…、雨具があるって事は降るんだろう

あって困る物でもないし、買おうか。

「じゃあ、メアよろしく」

「…ん。」

メアに、金貨袋を渡し

私は、他の防具を見て回ることにする


…なるほど。

ローブとか、軽装の鎧とか、軽めだけど急所を守れる様に作られてる服とか…かなり種類あるね…。

まぁ…私達にはサイズ以前に、身長が合わないからほぼ無理なんだけど。…姉さんは、胸もあるからねとか言わない!!

…私達の鎧とか作る場合、特注になっちゃうからなぁ

まっ、必要ないから問題ない


…あっ…籠手だ…。

私は基本的に刀で弾いたり、無理するから腕を守れる物は欲しい…。

けど…サイズがなぁ…。

あれじゃ、でかすぎる。ブカブカだ…。


「…買って…きた」

…メアが戻ってきた。

さてと…ここには、もう用はないな。


…宿に戻る前に、最後に冒険者ギルド…。

私とメア。ぱっと見、子供二人…。

…これ絡まれる?絡まれそうだよなぁ…

ラヴィさんと、一緒の時ですら絡まれたんだし…

…て言うか、初回は毎回絡まれてる様な…。絡まれる率、私多くない?


そんな事を考えてる内に、冒険者ギルドの建物の前に着く

まぁ、四の五の考えてても意味ないし行くか…。

扉を開けて中に入ると、相変わらず視線が集中する…。

私はそんな視線を無視して、空いてる受付に向かう

「…メア…解体…お願い…してくる…」

メアが、魔法のポーチを私の腰から外し、隣の部屋に向う。姉さんと違って、自分から動いてくれるのは楽で良い

まぁ…姉さんが自分で動くと、余計な事にまで首突っ込むから私が優先してやるんだけども…。


さて、私もさっさと用事済ませるか。

「これ、ドミニカに送って欲しい。」

受付嬢に手紙を渡す。これ、前もって私が書いといた手紙

姉さんが、なんか書こうとしてたけど止めさせた。要らん事まで書くからね、絶対。

「二つですか?」

受付嬢、二つの手紙の安全確認をしつつ聞く

「二つ。ドミニカに届ければ、後はあっちでどうにかすると思う」

「分かりました。ギルドカードの確認をお願いします」

受付嬢は手紙を仕舞い、ギルドカードを要求する

…一応、身分証みたいなものだから当たり前か…

はぁ…毎回、カード出すと騒がれるから嫌なんだよ

「…はい」

「はい。たしか…えっ?…へっ?…はぁ!?」

ギルドカードを確認した受付嬢が…二度、三度私とカードを見合わせる

そして、私と目が合う。…受付嬢、目が点になってる

「ええっー!?B…むぐっ」

「落ち着きなさい!!」

慌てて隣の受付嬢に口を塞がれる、私を担当した受付嬢。

隣の受付嬢の反応が早い。これなら、今回は大丈夫そう…?

後ろをチラッと見る…。

うん、駄目だ。…周りの視線が再び集中してる…。

…はぁ。でも、この感じも大分慣れたな…。


仕方ない、話しかけてこない事を祈りつつ貼られた依頼でも見てるかな。

メアはまだ、時間かかりそうだし…姉さんのせいで…。

…コカトリスの頭とか、確実に困惑するでしょ!!

ふぅ…。さて…依頼は…っと…

…魔物討伐…馬車の護衛…うーん…

迷子捜索…薬草採集…

よくあるやつしか無いか…。

…うん?赤い依頼…。これって確か…緊急だっけ?

えーっと…緊急…コカトリスの…討伐…。近場のギルド、全体に緊急で出されてる奴っぽいな…。

……あっ…これの場所…蜥蜴の沼地…。

姉さんが、勝手に行った場所だよね…。確か、コカトリス討伐したのも…そこだったはず…。…あー……はぁ…

「「「っーーーー!?!?!?」」」

…隣の部屋から、でかい叫び声…

本当に…こういうの厄介…だよ…。姉さんー!!


「「「どうしたー!?」」」

酒盛りしてた冒険者達、受付嬢、ギルド職員が一斉に、隣の部屋へ向かう。その様子を、私は遠い目で見つめつつ…見送る。

隣の部屋…ドタバタ、大騒ぎしてる…。けど…私は知らない


それから、数分…

「解体…やっと…終わった…。メア…疲れた……」

やっとこ、くたくたのメアが帰ってくる

「メグミさーん!解体料及び素材の売却のお金の計算が終わりましたー!!」

と、同時に受付嬢は私を呼ぶ

受付に向かうと、先ほどの受付嬢…と、他の担当していた受付嬢が二人。

控えの二人の受付嬢は、金貨袋を持ってる。

だいたい予想つくな…これ

「はい。まずは…こちら、解体料を引いた素材売却のお金です。」

片方の受付嬢が、手に持つ袋を私の前に置く

「だいたい…えーと…、金貨大が四十九枚、小が二十五枚です。素材の…えーと、コカトリスの魔眼が二つとも傷なしで、一つにつき金貨大二十枚で高価買い取り。だそうです。残りは…」

…なるほどね。

それより、戻ってきた冒険者達…。さっきとは、違う変な視線が私に集中してるんだけど…

特に、見た目がアレな奴らから…


「…で、次はコカトリスの討伐の依頼を達成した報償金です。こちらは、金貨大三十枚です」

残りの受付嬢が、袋を私の前に…

合計、金貨大が七十九枚、小が二十五枚

うわ…視線が変わるのも分かる…

しかし、結構な量だ…重い

まぁ、ポーチに入れるから関係ないけど…。


「メグミ…お姉ちゃん…。」

流石に、メアも警戒したらしく

短剣を、すぐに抜けるように身構えている

…私は周囲の冒険者達を確認しつつ、受付嬢を見る

「あはは…できましたら、ギルドの外でお願いします…」

「ギルド内の備品破損は、できるだけ…やめて欲しいです…」

「大体、破壊した側が払うんですけど…そういう奴らってお金無い奴らが大半で、私達が肩代わりさせられるんです…。」

受付嬢達は、少し申し訳なさそうな顔してるけど止める様子はない。まして、中で暴れないで…って遠回しに呟いてる…。

まぁ、束で掛かろうとも私に勝てる相手ではないと理解してるからかな?私に、悲願してるし…

まぁギルドランクC以降は、化物揃いとかギルド内では言われてるらしいから…仕方ないか


「なあなあ、嬢ちゃん達。俺らに少し恵んでくれよー」

「そんなに必要ないだろー?」

「重いだろ、それ持ってやるよー」

…早速来た。と言うか、三人目!普通、渡すわけないだろ!!

「…メア、抜かなくて良い。」

私の指示に、こくりと頷くメア

さて、この三人は私達を小娘と思って舐め腐ってる

厳つい見た目と合わさって、脅してるつもりらしい。


…と言うか、立ち塞がられてて正直邪魔。

即座に、私の目の前にいる冒険者男の腹に拳をぶちこむ

「うげっ!?」

不意討ちを受けて、腹を抱えて倒れこむ目の前の男

「「お、おい…だいじょ」」

残りの二人も私から目を離した瞬間、同時に腹に拳をぶちこむ

「「おぐぅ!?!?」」

倒れこむ男達。これで、しばらくは動けないだろ

「こいつら、よろしく。」

受付嬢に、こいつらは任せて…さっさと宿に帰ろう。

とりあえず、まだ絡む奴居るかもしれないから、安全を確認っと…

…ん?端の方にフードを深く被ってる奴が一人で座ってる…。…フードのせいで、顔がよく見えない…。

けど、じっと…私達を見て…いや、メアを見てるのか…?…けど、他とは違う視線…。

…まぁいいや、今はここを早く離れよう。


…ギルドから、宿への帰路の途中…。

一応、索敵し…って、赤い点多っ!?

…頭の中で、地図を展開。そして、害意や敵意ある奴らは赤い点で表示する。無害、無関心は白。友好、仲間は青。ちなみに、死骸は灰色。敵味方ともに、瀕死は点滅する。


…まず、後をつけてる奴ら数十人…

物影、路地裏から私達を見てる奴らも数十人…

…多分、宿にも先回りしてる奴らも居そうだな…。

ここまで、露骨に狙われるのか…

大金も厄介だな…。


対処は出来なくはないけど、手加減は面倒だし

あまり、やり合うのは嫌だな。

はぁ…面倒くさい…


「厄介事…巻き込まれ体質…?」

とりあえず、背後を警戒する私を

メアが、じーっと見て呟く

うん、姉さん経由の厄介事には良く巻き込まれてるね!

決して、私は中心じゃない。…決して!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ