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天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
一章、王国編
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九十一 ドミニカ、マリアちゃんと飛竜 編 11〈マリアちゃん側のお話〉

前半マリアちゃん視点、後半ドミニカ視点

飛竜の谷から飛び立ち、やく二日…

無事に、王都に帰還しました。


到着直後は…騎士団、冒険者に囲まれる修羅場がありましたけど、その場に居合わせた第二王女様のお陰で何事もなく、済みました…

まぁ、終始遠い目をしていたドミニカさんが、怖い顔したお姫様に連れて行かれちゃいましたけど。


ちなみに、飛竜達はヒカリさんのお屋敷に専用の建物を作るって事で対応されました。…住み着くらしいです

あっそうです。桃色の飛竜さんは、ももちゃんって名前を付けました。ももちゃん本人も喜んでたから良かったです

他の飛竜さんは、王都が落ち着いてから名付けるそうです


…そして、それから三日ほど経ち…。

王都に帰って来てから、未だ王都は騎士や冒険者達でかなりゴタゴタしています。他にも、何か合ったらしいです。

そのせいもあり、ドミニカさんはお城に連れていかれてからまだ戻ってきてません。


…わたしですか?

お城に連れていかれたドミニカさんの代わりに、冒険者ギルドでお手伝いしてます。

ギルドマスターのお部屋で、書類の確認作業。

もちろん、わたしが見ても平気なやつだけだけどね

「ひぃぃぃ…ぼくなんで…ここにいるのぉぉぉ」

「手の動き遅いです」

レイミィさん、ゴツっと杖で頭を小突かれてる

「…あだっ!?ぁぁぁぁ」

隣で、震えながら書類の確認作業してるレイミィさん。そのレイミィさんを、ラーンさんが杖を片手に笑み浮かべながら監視しています

…少しでも作業が遅くなると、杖で後頭部を小突かれてレイミィさん、半泣き状態です


わたしは、あそこまでは流石に出来ないのでゆっくりやらせて貰ってます。

「マリアちゃんには、あんな事はしませんよ。」

「…ひぎぃっ!?」


またラーンさんに、小突かれてるレイミィさん。とは反対側に座っているレーンさんが、わたしににこりと笑う

でも、作業してる速度はレイミィさんと変わらない。

わたしが一枚を終わらせるのに、レイミィさんは五枚だからね。早いよね


「おっすー。マリアっちのかいしゅーに来たぞー」

扉をばーっんと豪快に開けて入ってくるメイド服姿の赤青色のツインテールさん

「派手頭ぁ…助けろぉ…」

「そのままくたばれや、いぬっころー」

「くそがぁー……あだぁっ!!」

相変わらず、会うとこんな感じの二人です

ドミニカさんとデューナさんの決定で、手は出さない条件で罵り合うだけは許されたそう

ちなみに、この赤青色のツインテールさんは人族の様な見た目になってます

わたし達が王都に戻った際には、すでにお屋敷でメイドになってました。デューナさんが留守にしてる間の代わりだそうです

…ちなみに、立場はクレアお姉ちゃんより下。わたし達より上


レイミィさんを煽り終えると、ツインテールさんがわたしの所までやって来る

「あっそーだ、飛竜騎兵の件ーお姫様公認になったぽいよー。」

わたしを抱き上げながら、聞こえるように呟く

「アス…げふん、デューナ様が一人前のメイド竜騎隊にするだとかー、たいちょーはマリアっちだとかー言ってたっけー。」

ええ…そんな話、初耳なんですけどー!?

と言うか、わたし隊長なのー?!?!


冒険者ギルドを出て、お屋敷までの道をテクテクと進む。もちろん、わたしは抱っこされたまま

「理由はねー…桃色の飛竜。あれが指揮する権限を持ってるからー。乗り手はマリアっちだけだしねー」

わたしが隊長の理由を説明するツインテールさん。

ももちゃん…わたし以外、乗せる気無さそうだもんね


お屋敷の門から、お庭に入ると丸くなってくつろいでいたももちゃんが、わたしに気が付きトコトコやって来る

「ぎゃう!」

「ももちゃん。ご機嫌だね」

「ぎゃうん!…ぎゅぇぇ…」

でも、隣のツインテールさんを見ると露骨に嫌な顔をする、ももちゃん

「…なんだーこの桃色のとか」

「ぎゃぁう!!」

「ちょっ!あぶなっ!?!?」

ツインテールさんの暴言に有無も言わさず、ももちゃんは噛みつこうとする

…ここ最近のいつもの光景。


ツインテールさんとももちゃんが、お庭でじゃれ合ってるとしばらくかかるからね。とりあえず、放置しとこっと

あっ、わたし達メイド見習いが世話してる花壇のお花に、デューナさんが何処からか連れてきた透明な蜂さんが止まってる…花の蜜集めてるみたい

お腹に貯まってた蜜は、回収されたらしいね。…蜂蜜。…食べてみたいなぁ…じゅるり…


お庭にメイド見習いの子達が…三人ずつで、固まってお掃除してる。

お庭のお掃除って大変だよねー。

…んん?あれ…?あの子…見た事無いなぁ

んん?あの子も知らない。なんか知らない子増えた…?

「マリアちゃーん。」

とっ、わたしに抱き着くミューデちゃん

小さい翼がピコピコ動いてる。

「ねぇ、ミューデちゃんあの子達って…?」

「んー?…えっとねー、副メイド長が王都の孤児問題が一段落したからって、今度は奴隷の子を買い始めたんだってー。」

「…ええー!?」

…クレアお姉ちゃーん!?

ねぇ、それって大丈夫なの?ヒカリお姉ちゃん達、知らないよね?奴隷とか勝手に買っちゃって大丈夫なのー!?


ミューデちゃんの話しに驚いてるわたしの隣に、セレナーデさんが歩いてくる

「だいじょーぶだろ?副メイド長の話通りなら、お嬢様方はその程度の事なら笑って許すお方なんだろ?」

セレナーデさん。今回はメイド服ではなく私服。

いや、冒険者用の防具を身に付けてる。

「セレナーデさん、その格好は?」

「ん?ああ、アタシら冒険者登録してある戦闘メイド組は護衛依頼とか討伐依頼とか定期的にやってるんだよ」

…メイドって、なんだっけ?

「じゃ、アタシは討伐依頼に行くわ。…たしか、ウルフ数匹だったよな。二人連れてくか…」

セレナーデさん、呟きながら去って行く。

「マリアちゃんは、しばらくお休みでしょ?」

隣で、ミューデちゃんがキラキラした目で見つめてる

「うん。お休み貰った」

「じゃあ、お出かけしよーよ。」

勢い良くわたしの手を引っ張るミューデちゃん

ちょっ…ミューデちゃん!?

急に、強く手を引っ張んないでー。

行く…行くからー!!



王城…内部。とある部屋

この部屋の窓には鉄柵、扉は厳重な鍵が付けてあり、中からは出ることが出来ない。そして、生活できる一通りの物が用意されてある…。要は、監禁部屋である。


その部屋のテーブルに、対面するように置かれた椅子に儂が座ってる

「のう…。マリアを連絡無しで連れていったのは、儂が悪かった。じゃが…もういい加減許してくれんか?もう三日じゃよ…?」

椅子に座る儂を囲むように騎士が並び、前にはレティア姫が椅子に座り儂を睨んでる

「駄目です。許しません!」

「ぬぅ…」

もう三日間も軟禁されとるんじゃが…

「マリアちゃんの件もですが、なにより王国が危機的な時にギルドマスターの貴方が留守にしてるのが、まずいけません!」

「それは…」

いや、知らんかったんじゃ。…じゃ許されんよなぁ。デューナにしてやられたわ…。

結果的に、何もなかったが…内乱が実際に起こってたら、流石に儂も自分を許せんからな…。


「他の場所でも、色々と騒動が起きてましたけど…。例の貴族の屋敷であの双子が巻き込まれてました。いや、中心に居た…?…とりあえず、迷惑かけてしまったようです」

双子…?あぁ、ヒカリとメグミか…。

あやつらも…巻き込まれるの好きじゃな…。

「無事に逃げ延びたらしいですが…。やはり、迷惑かけたお詫びは必要ですよね…?」

目で騎士に合図する姫様。部屋の扉を開け、騎士は大きな袋を受け取り姫様に渡す

…いや、お詫びって事より黙秘料?

「…なにか?」

「なんでもないのじゃ…」

姫様、視線が鋭い。

「で、これがお詫びの品です。」

儂の前に、白金貨五枚、金貨大三十枚が置かれる

「…多過ぎでは無いか?」

普通なら、白金貨三枚でも多いくらいじゃろ?

口封じ目当てでも、流石に多過ぎんか?これ

「これは、お詫びとちょっとした警告のつもりです。」

「…。」

…あえて、多く渡し恩義を与えて王都に最終的に帰ってくる事を強制させるのが狙いか…?。

ヒカリはともかく、メグミは感付くじゃろうからな…。

「あの二人は他の国にはあげません!…国々の均衡が崩れかねないですし…。あの二人の存在は…」

少し目を据えて呟くレティア姫。

まだ弱いと言っても、儂ら三人と同様の力を持っておるからな…。

どこかの国にでも従いでもしたら、均衡は崩れるじゃろう。

まぁ、あやつらは国々に従う事は無さそうじゃがな…


その後、レティア姫は少し緊張を緩めると懐から手紙を取り出す。

「あっ、そうでした。ギルドマスターに帝都の魔法学院の院長からお手紙届いてますよ。」

儂に手紙を渡す、レティア姫。

…冒険者ギルド経由した証の印が入っておる。

なぜ、ギルド経由の手紙を姫様が持っとるんじゃ…?

ふぅ…なになに…。


ドミニカちゃん。

王都でなにやら、色々と起きたみたいですね

多分、一段落ついた頃に手紙が届いたと思います。

剣舞祭の時に行けなかった事にも、お姉ちゃんは悔やみました

…で、せっかくなので

帝都に遊びに来ませんか?

ちょうど、学院の低級生が冒険者ギルドと共同の戦闘実習をやる予定なので

是非とも、ドミニカちゃんにもお手伝いをお願いしたいです

皆の可愛いジュナーレアお姉ちゃんより。

ps.本当は羽を使おうとも思ったけど、抜くの痛いから止めました。


…儂が大変な時はスルーした癖にぃぃぃ!!

あの年増ぁぁぁ…ぁひぅ!?

ぞくっ…体がぞくっとした…。

まるで、近くで睨まれたみたいに感じたんじゃけど!?!?

まさか…見とったのか?ぬぅ…恐ろしい…


「内容はだいたい分かってます。」

姫様、違う手紙を取り出して見せる。

内容は近い事が書かれてる。王族…いや、レティア姫に用意した様じゃな…用意周到なやつめ…。

「まぁ、一段落着いたのは事実ですし…。帝都に行くのは構いませんよ?ただし、マリアちゃんは連れていかせませんが…。」

いやいや、二回も連れていかんよ…。


「さて、お話はこの辺で終わります。とりあえず、王城に閉じ込めておくのは後、数日…。もうしばらくしたら解放する予定です。しばらくの間は、大人しくしててくださいねドミニカ様」

「はぁ…分かった。」

儂の反応を聞いて満足そうに、部屋から出て行くレティア姫。後に続き、騎士達も部屋から出て行く

…最後の最後で、儂の名を言うのか…。

信仰心が、高いのか低いのか分からんぞ…レティア姫


儂と言うか、女神様に対して…か?

一応、儂らの事は一部の国の上層部数人には知られておる。じゃないと、誤魔化しきれんからな。

とは、言っても…この国で知っとるのはレティア姫と国王だけじゃが…。

国王はともかく、レティア姫は…現状、王国を仕切ってる存在じゃからな。必然的に知られてしまった…。

国王?あれは飾りみたいなもんじゃよ。


…ぬ?手紙もう一枚入ってたのか?

どれどれ…


そう言えば、ドミニカちゃんは聖剣とかコレクションしてたよね?

帝国領のダンジョンで、新しい聖剣一本見つかったから来たらあげるねー。

ps.聖剣六本も壊しちゃったの遠視で見てたよー。あんまり無理しないようにね。お姉ちゃん心配です


…いや、じゃから何時から姉になったんじゃこいつは!!

儂らは同期じゃろがぁぁぁぁ

…ふぅ。でも、聖剣は貰う。


…そう言えば、儂の戦い見てたってことは悪魔の姿も見たって事じゃよな…?

ジュナは、あまり気にしてないのか…?

まぁ、それに関しては会ってから問い詰めるか。


…それにしても、なにやら秘密裏に色々と起きておる様じゃな…。それに、悪魔共が裏で動いておるなら…いずれ、何か大規模な事でもやるつもりなのかもしれん

…ふむぅ…。流石に、後手に回るのは不味いか…?

ルーファの奴は、あれ以降姿も見せんし…。

…やはり、三天使で情報を交換する位は必要か…。


とは、言っても…ジュナはともかくエクタシアは、全くの音信不通なんじゃよな…。

儂が、送った羽も返事すら来ぬし…

場所が場所故に、余裕が余り無いんじゃろうか…?。

まぁ、奴に限って囚われるとかはないじゃろうがな。


…ふぅ。

さて、どの道…儂はこの部屋からしばらく出られん。

少しゆっくりするか…。

…帝都か。行くのは…かなり、久しぶりじゃな…

帝都は騒がしくて、儂あまり好きじゃないんじゃよなぁ…。

王都の数倍の大きさじゃからな…。

「はぁ…面倒じゃ…」

行かん訳にも…のぅ…。

こんな儂の憂鬱な姿も、どうせ遠視で見とるんじゃろうな…。ジュナの奴は…

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