八 シスターさんの病気は呪いでした?
「とりあえず、シスターさんに話を聞こう」
「そうね」
私は子供達と遊ぶのを一旦止めて、恵と共にシスターさんに近付き、具合が悪いのにお礼を言いたいからと立ったままのシスターさんを自室まで手を貸してベットに寝かせた
「すいませんでした。マリアまで救っていただいて感謝しても仕切れません」
「マリアちゃん凄く良い子ですよね」
「シスター慕われてる」
私はそっと天使の瞳を使う
クレア
人族 20歳
修道女 職
神官 戦闘職
Lv25 状態 呪い
ステータス
HP 250-230 MP 380-370
力 50-45 魔力 250-230
素早さ 85-84 知力 120-100
運 100-100
スキル
祈り 献身的 慈愛 魔法発動簡易化 MP消費軽減 呪い
魔法
光魔法Lv7-7 治癒魔法Lv7-7 水魔法Lv5-5
E修道女の服
シスター、クレアさんか…ステータス観た中だと高い方かな、魔法のLvが高いね
にしても…
ひどい…呪いか…
深く観る
呪い…衰弱の呪い
時間経過で徐々に弱り始める
最初は軽い体調不良と勘違いするため、呪いだと気が付いた頃には間に合わない
ゆえに、この呪いに侵された場合助かる者は少ない
『…最悪の呪いだね』
『これ気が付かない、普通』
『私が治しても良いかな?』
『助けたいんでしょ?ならやりなよ。どうせ止めてもやるんだし、私達がやばくなったら逃げればいい』
『さすが恵、私の事良く分かってる』
『当たり前』
恵さん、照れてるー
じゃあ、浄化かな
さすがに、天使治癒は使えないからね
「シスターさん、私に病気の治療させてもらえませんか?」
「え?ですが、薬を飲んでいればよくなりますよ?」
「えー…とですね、その病気は薬では治しにくい…いや、はっきり言いますそれは病気ではなく呪いなんです。」
「えぇ…呪いですか?でもなんの?私が分からないことはないと思うんですが…」
私は頷いて、
「はい、"普段"のシスターさんなら多分気が付きます。"今"のシスターさんは衰弱していて深く考えられなくなってます…おそらく」
「…まさか、衰弱の呪い?」
「分かりましたか」
「…徐々に肉体を蝕む恐ろしい呪いです。しかし、ここまで侵食してしまうと浄化では効果が恐らくありません」
「恐らく、上級または最上級の浄化が必要です…しかし、私のようなシスターではお金が…とても依頼出来ません…」
(司祭が治療魔法で治すにしても、上級、最上級はどの位のお金かかるんだろう?)
私が恵に目で聞くが、私も分かるわけ無いでしょと目で帰ってくる。それはそうだよね
「…シスターさん、私が最上級の浄化をやりますから安心してください。ただ、この事はご内密にお願いします」
「っ!!?…お願いします」
シスターさんは私の言葉に両目を見開いたあと、目を閉じて一言お願いする
まるで、私は見てませんと暗示してるように…
「では、我が目の前で苦しむ者を救いたまえ<ハイリジェネレーション>」
シスターさんの体を光が包み込む
光が消えるとさっきまで青白い顔色をしていたシスターさんが目を開けて私達を見てにこりと笑う
「ありがとう…」
シスターさんの目から涙が流れる
その様子を扉の隙間から覗いていたマリアちゃんと子供たちはシスターさんの様子を見て、わーっと雪崩れ込んでくる
『私達は部屋から出ようか』
『お人好し』
私達はそっとその場を後にした
孤児院の外で私達は改めてどうするのか話し合うことにする
ていうか、行き当たりばったりすぎる
「お人好しが勝手するからね」
恵はいつもの呆れ顔で指摘する
まぁ反省はしても、後悔はないから気にしない私
いつも通りである
「それより、私の剣凄くボロボロなんだけど、あの熊固すぎだからね」
ブラッドベアーの事か、私達の力で斬れないとか私が相手してたら剣折れてたかも…あっ光魔法で戦えば良かったんだ…まっまぁ私は治癒してたし、しょうがないよねっ
「とは言っても、私達金貨十枚しかないからね?」
「熊と狼解体込で売る?」
「じゃあ、冒険者ギルドかな」
「登録無しで行ける?」
「分かんないね。一応、擬人化は鑑定には見破られないらしいけど」
上級とか最上級が有るのかは知らないし、あまり使える人は居ないはずだけど…
擬人化は人族に合わせてステータスの数値も弄ってくれるみたい
本体は変わらずに
(そう言えば、恵のステータス観てないや)
と、私はそっと天使の瞳を使用する
天間 恵
<メグミ・アマツマ>
天使 族
<人族>
上級天使 位
<旅人 職>
守護天使
<剣士 戦闘職>
Lv1
ステータス
HP 2500 MP 2000
<HP 350> <MP 200>
力 700 魔力 300
<力 250> <魔力 75>
素早さ 400 知力 450
<素早さ 100> <知力 125>
運 500
<運 50>
スキル
大天使を守護する者 武術の達人 視覚共通化(姉) 大天使の加護(大)
魔法
光魔法Lv6 治癒魔法Lv4 探索魔法Lv6
<光魔法Lv3><治癒魔法Lv2>
武器スキル
剣術Lv10 槍術Lv8 斧術Lv6 刀術Lv10 居合いLv10
<剣術Lv3><刀術Lv3><居合いLv1>
Eボロボロの鉄の剣 E天使のワンピース
大天使を守護する者…うん、恵にぴったりだね私の事守ってくれるし
詳しく観てみよう
大天使を守護する者…大天使の近くにいる時に常時発動する
大天使に害するものに対してステータスが二倍になる、大天使のダメージを肩代わりし、大天使からの治癒の効果が倍になる
…これと、加護(大)含めて考えると…私を完全に守るために、作られたみたいだよねこれ…私、お姉ちゃんだよ?
武術の達人…うん、生前の剣の達人ぶりは今回の転生でも健在です
…私だって剣の修行したはずなのに…Lv1もない…運動能力皆無…
擬人化はこんな感じですか、Lv1には高いようにも感じるけどまぁ大丈夫だよね
スキルは見えなくなるみたい
魔法はLvが下がると、武器スキル?は魔法と同じかな
「姉さん、私のステータス勝手に観てるでしょ」
「ふぇ!?」
「視覚共通化(姉)で分かるんだからね」
「おうふ…だから、さっきの呪い分かってたのか…」
て言うか、(姉)って何!?…あぁ私の目ですか、そうですか…
女神様…双子だからって私だけプライバシー無くないですか…
えっ?勝手に観る奴が言うな?すいませんでしたー
そう言えば、赤熊さんステータス観てる余裕なかったなぁ
どれ位だったんだろう…