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天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
一章、王国編
72/101

七十二 悪魔の二人

エヴァの視点

リーナとヒカリ達が貴族の屋敷に向かってから少し後…

あたしは自分のお店の中で薬を黙々と調合していた。

「やっほー。アタシっちがきたよー」

お店の扉を豪快に開けて入ってくる

「やっぱり来たか…」

あたしは調合を止め、その人物に振り向く

見た目は、髪が赤色と青色で真ん中から分かれてる大人の女性。

相変わらず、凄い髪色…しかもツインテールだから余計目立つ


「エヴァっちはー、今回の遊びには参加しないって聞いたんだけどー?」

「むしろ王国を襲うのは反対してる」

あたしは冷たく言い放ち、再び薬の調合を再開する

「それってー、やっぱり身近の子が原因ー?」

その言葉にあたしはピクッと反応する

「…リーナ達に手を出したら殺す」

咄嗟に魔力を放出して、睨む

「ふは…マジになんないでよー。エヴァっちと敵対なんてするはずないでしょー。命幾つあっても足んないよー」

と、けらけらと笑う赤と青のツインテール

「目が黒くなってるよー。ほらほら戻してー」

と、ツインテールに言われて擬人化が解けかけてる事に気が付く

魔力放出した影響か…

瞳は赤く、周りが黒いなっている

すぐに、魔力を安定させて擬人化し直す。


「流石、大罪因子持ちだねー。魔力段違い」

赤青ツインテールがにやにやしながらあたしに絡んでくる…けど無視する

「無視しないでよー。エヴァっちー…いや、エヴァンジュ・アモン」

あたしは再び、睨み付ける

「…なに?喧嘩売ってる?」

「売ってないー」

その様子を、にまにましながら見てるツインテール

コイツ…あたしをからかってる。…やっぱりコイツ嫌い


「王国じゃなければ参加するのー?」

「嫌、面倒。…で、何しに来た?それ聞く為に来たんじゃないだろ」

だいたい予想はできるが…

「いやー、王国襲うの止めになったー。」

まぁ…だろうね。

「黒女神が止めろってさー。んで、盗賊の方は問題無くなったんだけどねー」

「ここの貴族は王国を襲うの止めようとしない」

あたしが言うとツインテールが頷く

「しかも、女神のお気に入りに手を出すとか面倒やらかしたー。これで黒女神ご立腹ー」

あぁ…黒女神の怒り買ったのか…

「んで、アスモっちにどうにかして来いってー」

なるほど。で、パシられたと

アスモも相変わらず…はぁ…面倒…


「でー、強欲のエヴァっちに助けてもらおうとー」

あたしが強欲の因子持ちなのは否定しないが、それだと勘違いされる

「…ほれ」

私は近くにある一枚の紙を取り、放る。その紙をツインテールが素早くキャッチする

「ほぇー?なにこれー地図ー?」

紙を見て、ツインテールはマヌケな顔してる

「そこから、屋敷の非常用隠し通路に入れる。」

街の路地裏に隠し通路が繋がってる。貴族の住む家なら避難通路が基本的に用意されてる

ツインテールは、なるほどーって呟いてる

「で、その後は?」

…コイツ、自分で考えないのか?

後は、自分で考えろ


「んじゃ、アタシっち行きまーす」

面倒なやつがやっと行く気になった…

…って、コイツに任せっきりで大丈夫か?

最悪…メグミかヒカリに被害でもでたら、女神の怒りにあたしも巻き込まれる…それだけはごめんだ!!

仕方ない…

あたしも少し手伝うか…


…って、おい!何処行く気だコイツ?

「ちょっと待て!」

「おんー?なにー手伝うのー?」

おい、マヌケ。なんで反対に行こうとしてる?地図の方角と逆だ!

「…はぁ。こっちだ…」

「ほーい」

なんで…ご機嫌なんだこいつ…


どこの街でもスラムの様な場所は必ずある

基本的に路地裏から繋がる場所に貧民やそういった連中が集まりやすく、そういった場所がスラムになって広がっていく

故に路地裏では、夜など暗くなると荒くれやスリなどに絡まれる可能性がある

なんで、今言うのか?

今絡まれてるから。赤青ツインテールが…


「嬢ちゃん達こんな所に来るとあぶねーぞ」

「そうだぞ。拐われちまうかもしんねーぞ」

と、荒くれが三人ほどであたし達を囲んでる

コイツら、拉致して奴隷として売るのが目的か?

「何こいつらー?」

「よく居る違法奴隷売人」

「ほーん…なら殺してもいっかー」

ツインテール、あたしが答える前に動く

こいつの速さだとコイツらには何が起きたか分からないだろう…

まぁ、別にどうでも良いか。減っても困らないやつらだし

「…は?」

話かけてた荒くれ者の胴体に大穴が開く

「待て…」

「ひゅ…」

そして、同時に残りの二人の首が落ちる

流石に悪魔、容赦ない

「エヴァっち行くよー」

何事も無いかのようにツインテールは再び歩き出す


「そう言えば、他の因子持ちは何してる?」

あたしみたいな事してるのは、他には居ないだろう

特に、暴食や憤怒なんかは人族や魔族も下等生物として見てるだろうし

「んー。色欲のアスモっちと嫉妬のレヴィっちはー、運命神と黒女神の両方に協力してるー。んで、憤怒と傲慢と暴食は知らない。怠慢のベルっちは相変わらず、怠けてるー」

まぁ、アスモとレヴィは比較的に好戦的じゃないからそうだと思ったけど…

後、ベルファは変わらずか…

「んでー、アスモっちはアタシっちとアミーっちが配下。レヴィっちは支配してる海の魔物達を配下にしてるっぽい?」

アスモはともかく、レヴィは海の支配領域だいぶ進んだんだろう

異名の海の女王が本格的にそうなりそうだ

「エヴァっちも人族と魔族の争いで遊ぶなら参加歓迎だよー。特に、エヴァじゃなくてアモンで参加してくれるなら余計にうれしーし」

ツインテールがあたしを見て、にこにこしてる

いや、参加しないから

あたしは自分の望む事だけに強欲なだけだから

別に、女神だろうが天使だろうが悪魔だろうが興味ない

まして、因子の成長とかどうでもいい


「駄目かー。アスモっちに出来たら参加させろーって言われてたのにー」

アスモならそう言うだろうな。自分にそこまでの強さがないから、戦闘用の保険が欲しいだろうし

レヴィは他者から命令されるの嫌がるし、アスモの言う事は絶対聞かない。それに、実力主義のレヴィだ。自分よりも弱い奴の話は聞くわけない

あたしでも、レヴィの領域である海だと勝てないんだから戦闘力がないアスモなら間違いなく勝ち目はない

海の支配者は伊達ではないのだ


「で、あの天使の管理は今はアスモ?」

「そうだよー。黒女神がそろそろ返す様に話を持ってってたよー。」

黒女神は天使すら使えるなら使うんだろう

まぁ女神側の考えなんかあたし達には分からん

少なくとも三柱の女神と敵対なんてしても、あたし達に勝ち目はない。怒り買わないようにしといた方がいい


…さて、東門まで来たが、案の定閉まってる。面倒だけど飛び越えるか?

少し魔力で肉体強化すれば飛び越える事は動作もない。

あたしが飛び越えると、ツインテールも真似て付いてくる

そのまま、東門からを越えて近くの森の中へ

森の中の、街の外壁から少し離れた場所に古びた小屋がある。目的地に着いたみたいだ

街の外、まして魔物がいる森の中…街の外壁の近くだが、人が寄り付く場所ではない。弱い魔物でも危険だから

この小屋から、貴族の屋敷に繋がってるとは普通なら思わないだろう


さて、この小屋の中の…

この床を外すと…狭い通路に繋がる隙間ができる

ここから貴族の屋敷に入れる


「おー。地下通路ー。」

ツインテールが先に隙間の中へ入る

って、おい!先に行くな!

慌ててあたしも中に入る


…なるほど。これは…

「おー…」

地下通路が拡張されてる…地下牢か?

ここにも…地下通路を改造して地下に牢屋を増築したらしい

そして…牢の中の魔物…

「…なぁ、これアスモがやった?」

「いや、アタシっちも聞いてない…」

流石にツインテールも苦虫を噛み潰した様な表情してる。なぜなら、ワイバーンが十匹ほど牢の中に囚われてる

本来、飛竜…ワイバーンは手を出しては行けない。奴らの仲間に手を出すと全ての飛竜が住み家から出て来て仕返しをする可能性があるからだ

「アスモだとしたら王国滅ぼす気か?アイツ」

「アスモっちも何か考えがあると思う…多分…」

無かったらあたしでも、全力でぶん殴るわ!


「うわー…」

先に進んでたツインテールが小さく声を漏らす

「趣味悪ーい…」

また、ツインテールが声を漏らす。

流石にあたしもツインテールの隣に行く。

地下に…拷問部屋?確かに趣味悪いな…


その部屋に…両腕を鎖に繋がれ下着姿で吊るされてるメグミがいる。そのメグミを容赦なく鞭で打つ男と太った貴族の男、そして…なぜか魔人族の男がいる

本来なら鎖ごと千切れる力があるはずのメグミ。しかし、力なくぐったりしてる

原因は、首に付けられてる首輪だろう。多分、魔力妨害の首輪

(…なんで、魔力妨害の首輪?…天使だと気が付いてるのか…?)

ただ、ぐったりしてるメグミに容赦なく鞭を振るってる男

見るに耐えない…

「アタシっちでも、あれはないわぁ」

ツインテールも顔が真顔になってる。少し切れ気味

とりあえず、今分かる事はあの魔力妨害の首輪は低品質の魔道具。完全に魔力を妨害できてる訳じゃなさそう。天使に戻ってないのがその理由

後、ツインテールには任せられない

こいつら全員をすぐ皆殺ししかねないから…


でも、あたしがやるにしろ…もう少し情報が欲しい…

もう少し近くで…太った貴族の喋ってる事を聞きたい

あたしは身を潜ませつつ、近くで話を聞く

「いい加減本当の事を言ったらどうだ?」

「…」

「本当は噂通りなんだろ?」

「…」

「ふん、強情な奴だ…」

「…」

「もう少し、いたぶってやれ!」

「…あぐっ…」

再び、鞭を持った男がメグミを叩き始める

ただ一方的にいたぶられてるメグミ

体中、鞭で打たれた場所が赤く血が滲んでいる


「これは、本当に天使なのか?」

「報告した者は信用できる。が、実は姉の方と言う可能性もある」

「…ぐぅっ…ね…姉さんには…手を…だすなぁ…」

鞭に打たれながらも、メグミは声を絞り出す

「…ふん。どうせ、そっちもすでに捕らえてある。どっちにしろ、完全に服従させるのだ。まだまだゆっくりと時間をかけてな…」

…ゲスだコイツ。

とりあえず、コイツは生かす気もしない。生け捕りにするつもりだったけど止めた

双子が天使だと知ってる見たいだしコイツら全員殺しとかないと…面倒になりかねない


あたしは指先に魔力を集中させる

「死ね〈ファイアーボール〉」

加減無しの高火力の火球を三人に三連射する

「な!?」

「へ?」

「ぎょわ!?」

三人まとめて火球に包まれる。そして、あたしは火力を一気にあげる

「「「ぎゃぁぁぁぁ!?!?」」」

すぐに燃え尽き、灰になる三人。久々に全力で魔法使ったわ

「うへー…やべぇ火力じゃん。エヴァっち、すげー…」

赤青ツインテールが若干引いてる

やばっ…やり過ぎた?

「…エ…ヴァ…?…」

っと、メグミ助けないと…あっ!?

…首輪どうやって外す?これ、あたし達も触れない

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