六十二 とあるお部屋にて...
メアの視点
光がオークジェネラルと戦い初めて、すぐ…
メアはこっそり部屋を抜け出していた…
「ん…他の生き残りは…居なさそう…?」
魔法で索敵しながらある部屋に向かう…
て、言っても盗賊の生き残りが居るお部屋だけど
メアがお部屋に扉を開けて入る
「遅かったな。で、生き残りは…こいつだけ?」
吊るされたまま気絶してる副頭を、指でつんつんしながら紫髪の女性がメアに声をかける
「…そう。…他のは…皆…死んだ。」
メアの索敵では反応ない。他のは多分、皆死んだと思う
「ふーん。なら、こいつからアタイらの記憶消しとけば魔物提供者関連は闇の中ってわけだ。」
女性は副頭の頭を鷲掴み、魔力を流す
「あば?あばばばば…」
副頭は顔を歪ませて、苦しみ始める
ひとしきり、魔力を流し終えると副頭はぐったりとしてる
「んじゃ。アタイはこれで帰るわぁ!黒女神に次は宜しくって言っといてー」
女性、翼を生やし窓から飛び立つ
悪魔って自由だねって…メア思う
「…だって。…お母さん」
メアの後ろで空間が歪む
お母さんとメア繋がってるから居るの分かる
「ふふ…。本当はここ使うつもりなかったのよねぇ…。彼女達には悪いけど。まぁ…結果が良かったし、次は彼女達の要望も少し聞いてあげようかしら…」
お母さん…何考えてるんだろう…
メアにはわからない。…でも、
「…オークキングと…ジェネラルの…能力改変は…やりすぎ。」
特にジェネラルは…あれはお姉ちゃん達でも危険
「そう?まぁ、いざとなったら私が介入するつもりだったから大丈夫よ?」
………。
お母さん…過保護。なら、あんなに弄らなければ良いのに…
ん?…お母さんの隣の空間が歪む
誰か来たみたい
「おい黒女神!悪魔を勝手に動かすなぁ!!」
十歳位の少女が現れて早々、お母さんに食って掛かる
「あら?予想よりバレるの早いわね。運命神」
そして、お母さんは少女の頭を撫で初める…
お母さん…それ煽ってない…?
「黒女神ぃ!!頭撫でるなぁ!?殺す!!」
ほら、怒った…
「貴方じゃ無理でしょー。」
お母さん変わらず、頭撫で続けてる
運命神は…ムキーって腕をくるくる回してる
全く届いてない…
なにしてるの…この二柱…
「貴方達…なにしてるのよ…」
あ…フレアリード様
「何って?見れば分かるでしょ。おちょくってるの」
お母さん…
「もう終わりにしなさい。…望には、この子の事で言いたいことがあるの」
あ…フレアリード様、凄く怒ってる?
「フ…フレア…もしかして、怒ってる…?」
これには、お母さんも冷や汗かいてる
「怒ってるわ!…別に、天使とかを作るな!とは言わないわ。でも、わざわざ自分の神核削って作らなくても良いでしょ!!」
お母さん…自分の核使ってメア作ったの?
それは怒るよ…
「適合率考えたら…これが一番楽だったから、つい…」
「貴方ねぇっ!!神核削るって事は…ミスすれば、私達でも死ぬ事があるのよ!分かってるの!!!!」
フレアリード様、お母さんの両頬を引っ張る
「いひゃいわ…。ごめんなしゃい…」
でも、お母さん抵抗しない。怒られてる理由が理由だから
「ぷふー…黒女神怒られてやんの」
運命神…煽らない
…ほら、フレアリード様がこっち向いたよ
「シャール貴方にも言いたいことあるのよ?」
「げぇっ!?」
あ…運命神固まった
「貴方が、古龍の亡骸用意したのよね?あれのせいで私が望に滅茶苦茶怒られたのよ?お陰で、頬っぺたすっごく痛かったわー」
運命神、冷や汗たらたら
「だいたい、運命神なのに…」
フレアリード様のお説教が始まった。
「ふぅ…まだ、ほっぺ痛いわ…。…運命神なら、能力で未来見えるのに…馬鹿ねシャール…」
あ…お母さん。頬っぺた真っ赤
赤い両頬擦りながらメアの横に来た。少し涙目
(…この三柱…女神モードと…通常の状態、本当に別人みたい…)
あっ…お母さんは対して変わらないか…
たまにポンコツはいつもの事だし
て、言うか…お母さんもヒカリお姉ちゃん、メグミお姉ちゃんもたまにポンコツになるよね?これ魂の繋がりが原因?
…メアもたまにポンコツになるの?
「メアは引き続き、あの子達を手伝ってあげてね。その方が、私自身安心だから」
「…ん。」
分かってる。
お姉ちゃん達、見てるの楽しいし
「にしても、お前のお気に入りは面白いことになってるな。僕の能力で見てもコロコロ未来変わるから見てて飽きないぞ。」
怒られてた運命神がお母さんに言う
強制的にお叱りが終わらせられたフレアリード様は少し不機嫌だけど…
「どうやら…あの子の中…残滓じゃなくて、神自身が何故か二柱もいるみたいね。両方とも、協力的だから問題はなさそうだけど…」
少し複雑な表情のお母さん
「さっき見てたけど、あの女神…かなり力あるわ。私と同等位のね。」
フレアリード様…それって…
「創造神クラスの神ってことか?それか主神?だとしてもかなり位が高いなそれ」
ヒカリお姉ちゃん大丈夫なの…?
「問題は体よね…?二柱も居るとなると、あの体で耐えられるのか…」
お母さんの言葉にフレアリード様も頷く
「それなりに、強化したけど…厳しいかもしれないわ。多分、中の女神達が気が付いたら、力抑えてくれると思うけど…。共存にしろ、融合にしろあのままだと天使の体が耐えられなくていずれ崩壊すると思うわ」
フレアリード様…それまずい…
「まぁ…これについては、私に考えあるから大丈夫。望は予兆が見れたら私にすぐ教えてね?」
考えあるんだ…流石、創造神で主神
「ふーん…。まぁ僕は変わらず、あれらの未来見てるわ。最悪な展開にならないようにちょくちょく連絡はするけど…。さて、そろそろ僕は行くわ…じゃあなー」
運命神は言い終わると、空間を歪めて消える
ふと、メア気になった…お母さんに聞こう
「…ねぇ、…お母さん。…メアって種族…天使なの?」
ステータス上は天使になってるけど…?
「ん?メアの種族?うーん…半女神?半天使?」
お母さんも分かってない…
「望わかってないの?メアは貴方の神核が混ざってるのよ?だから、半神天使よ。どちらに近いって言うと、神に近いわ」
メア…女神だった!?
でも、強くない…よ?
「まぁ、神核の欠片だからまだ強くはないわね。完全に適合したら下級の神位にはなれるわ」
メア…お母さん達しか見てないから分かんない。下級の神?
「…お母さん…他にも…神って…いるの?」
「私やフレアリード、シャールなんかは最上位神の三柱だけど、下級や中級なんかの神は世界の調整をやってるわね。お陰で創造神がサボってても大丈夫なのよ?」
お母さんも割と遊んでない?
「望ー!言い方!!私サボってないわー!!」
「そうかしら…?ふふ…」
お母さん達がサボってるのなんとなく分かった。
「ぷぅ…」
創造神なのに…頬ふくれてる…
「と言うか、貴方は望の欠片だから私と対等でいられるよ?。本来なら下級や中級の神の位だと私達とは格が違い過ぎて目視すら出来ないのよ?」
「それが寂しくて、私を女神にしたんだものね?…シャールはふらふらしてて全く帰ってこないし」
…フレアリード様、お顔真っ赤。お母さんをぽこぽこ叩きだした
…照れ隠し?
「そうそう。メアと望に伝えとこうと思ってた事…光達と一緒にいる古龍の子はしっかり様子見ててね。多分大丈夫だと思うけど…」
まだメア古龍の子見てないから、分かんないけど…
とりあえず…分かった。
「あの子…ね。光と恵になついてるから大丈夫だと思うわよ?」
お母さんは良く分かってるみたい
二柱の会話でなんとなく、良くない事になるかもしれないのは分かった
…メアもしっかり面倒みる
「頼んだわよ?…そろそろ戻らないと。じゃあね」
フレアリード様も空間歪めて帰って行った
「そろそろ、私も次に移るわ。ラフィーの件以外、何もないと思うけど。気を付けてね」
お母さん、メアの頭撫でてから空間歪めて消える
「…メアも…戻ろう」
多分、皆気が付いてないと思うけど…
仮に気が付いてたら、見回りしてたって言えばいい
「…望、あの子にも肩入れしてるわね」
メアが部屋を出ていった後、フレアリードがふっと現れる
「望が元々可愛がってた子だったから…かしら。あの子の魂」
フレアリードは少し複雑な表情をする
「まぁ…あの砕けた魂をあそこまで集めて修復したのだから文句は言わないわ。本来なら出来っこない事だもの。でも…修復に自分の核削って補うのは本当に想定外よ…はぁ…」
ため息を吐くフレアリード
「恵に似てるって嬉しそうに言ってたものね…」
フレアリードは呟きながら、再び消える…




