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天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
序章、双子転生
5/101

五 ブラッドベアーから女の子を助けよう

「さっきまで、少し浮いてたから足で走ると疲れるねぇ…」

「姉さん…」


私が弱音を吐くと恵は、まだ走り出してすぐでしょ…と呆れてる

いや、生前から運動神経抜群の妹ちゃんにはわからんのですよ…

運動能力が低い奴の事なんて…

双子で、妹に運動能力全部持ってかれた運動能力皆無の事なんて…


私が少し拗ねてるのを見て、恵は…姉さん極端に低い訳じゃないでしょ…と呟いていた


毎回比べられるからね!ネガティブにもなるよ…


「あと少しー」

「けどー小さいのーやばいー?」


妖精さん達が、私達に言うのと同時に、赤い熊が女の子に腕を振り下ろしていた


「きゃあぁぁぁー!!?」


「「間に合わなかった…」」

女の子は私達が駆けつける前にブラッドベアに斬り裂かれてしまった…私達の目の前で…


「…うん…恵、熊さんの相手よろしくね」

「姉さん?」

「私の治癒魔法試してみる」

「…わかった」


私の治癒魔法のLv10ならもしかしたら助けられるかもしれない

急いで女の子の元に駆け寄ろうとすると、ブラッドベアーは獲物を奪われると思ったのか私に向かって来ようとする


「熊さん!あなたの相手は私!!」

恵はそんなブラッドベアーに剣で斬りつける

が、ブラッドベアーの毛皮に阻まれて傷付ける以前に刃が欠ける


「っ!?硬った…」


ブラッドベアーが恵に振り向き、腕を振る

恵は剣で爪を受け流し、距離を取る

ブラッドベアーにしても、恵を脅威と見てそちらに向かう


「姉さん!今のうちに!」


恵がブラッドベアーを引き付けてくれてる間に、私は女の子に駆け寄る

「う…わぁ…」

女の子は爪で斬り裂かれて、微かに息をしている状態だった

うん、ほとんど虫の息…

「このままだと、数分も持たないね…」


私は自分の使える治癒魔法を確認する、治癒、上級治癒、最上級治癒…

ん?天使治癒?

天使治癒を深く観る…


天使治癒

エンジェルヒール

上級天使の癒し、この魔法は上級天使以上でないと使用できない

この治癒魔法はどのような傷、毒、呪い、病気でも完全回復できる

さらに、死亡後でも一時間以内であれば、蘇生することもできる

ただし、使用者は天使の姿でないと発動することが出来ない

大量のMPを使うため連発は出来ない

使用MP 1000


(これは…最上級治癒でも間に合うか分からない状態だし、これ使うしかないか…)


私は擬人化を解除する

「姉さん!?」

ブラッドベアーと戦ってる恵が流石に反応する

けど、今は放置しとく


「私、大天使が命ずるこの者を癒せ<エンジェルヒール>!!」


天使の姿に戻った私が天使治癒を使うと女の子は光に包まれてゆく…光が落ち着くと女の子は傷が無くなり、微かに残った力で私を見て天…使…様…?と呟いて気を失った


私はすぐにまた、擬人化を発動し、恵に目で合図する


それを見た、恵は…すぐ無茶苦茶するんだからと呟きながらブラッドベアーに迎え撃つ


「さて、そろそろ終わらせるよ熊さん!」


恵は剣を構えて、叫ぶ

「<ブレードロンド>!!」


武器スキル<剣舞>、剣姫ランクの戦闘職が使える剣術スキル

舞いの様に踊りながら無数の斬撃を放つスキルだ


教えて貰ってなかったけど、恵は守護天使、剣術スキルとか貰えてるみたい

…後で詳しく観よう


恵の斬撃で、ブラッドベアーは斬り刻まれて悲鳴を上げる


…普通に斬ったら毛皮に阻まれたのに、スキルだと斬れる…ふしぎだねぇ…


「姉さん、終わった」

恵が血塗れで歩いてくる

「熊さんは?」

「狼と一緒にポーチの中」


どうやら、恵は狼もポーチに仕舞っていたらしい

さすが、私の妹有能


「どうせ、私達じゃ解体は無理だし、捨てるのは勿体無い」


恵の言葉に納得する。殺したのに放置は命に失礼だからね


「う~ん…」

女の子が目をごしごししながら起きた

「あっ起き」

「ひっ!!?」

恵の姿を見て女の子が怯んだ


「あー…」

「…うん」


私が恵の姿を見て、恵自信も納得する

血濡れじゃ怖がるよね


「川か泉無いかな?」

「あるよー」

「こっちー」

恵は妖精に聞きながら、私と女の子から離れて行く


「で、あなたは何でこんな森の奥まで来たの?」

私は怯えて私に抱きついている女の子に優しく聞いてみる


「孤児院のシスターが病気になっちゃったから、お薬の為に…この先の薬草取りに…」

うん、とっても良い子

「でも、危なかったからね!無闇に森には入っちゃダメだよ」

「ごめんなさい…」

謝れるすっごい良い子


私が女の子をよしよししてると、恵が血を落として戻ってきた

「相変わらず、小さい子好きだね」


恵がいつもの冷たい目で見てくる

だって…かわいいじゃん…


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