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天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
一章、王国編
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四十五 小さな聖女マリアちゃんの日常2 《マリアのお話》 ①

マリアちゃん視点

剣舞祭が始まる少し前…


毎日、朝から街のお手伝いをして、お昼から夜まで冒険者ギルドで治療する

そんな日々に慣れてきた

冒険者の人達の中には、小さな聖女ってわたしに言う人もいるけど

まだまだ、半人前。ヒカリお姉ちゃんみたいになれるように頑張んなきゃ


そう言えば、そろそろ剣舞祭の時期だね

クレアお姉ちゃんも、またシスターとして呼ばれるのかな?


そんな事を冒険者ギルドで治療しながら、わたしは考えてる


「シスタークレアとマリアちゃん。ギルドマスターがお呼びです」

受付嬢のお姉さんが、わたしとクレアお姉ちゃんを急に呼んだ

わたしは呼ばれた理由も分からないけど、クレアお姉ちゃんとギルドマスターのお部屋に向かう

クレアお姉ちゃんは大体内容が分かってたみたいだけど…

ギルドマスターの部屋に入ると、書類に埋もれたオルナンドさんが顔を上げる

…少し疲れてるの?なんかげっそりしてる


「おぉ…二人とも…そのソファーに座って待ってておくれ…すぐ終わらせるから…」

オルナンドさん…

「同情は必要ありませんよ?サボってたのが悪いんです。」

サブマスターの受付嬢のお姉さんが、先にソファーに座ってお茶をのんびり飲んでた

サボってたんじゃ仕方ないね。わたしも納得する

「…はぁ…ギルドマスターの代わりに私が説明します」

ちらっとオルナンドさんを見た、受付嬢のお姉さんがため息を吐いてる

「剣舞祭の治療係ですよね?」

クレアお姉ちゃんが先に質問してる

受付嬢のお姉さんはそれに頷く

「今回はマリアちゃんも一緒にお願いします」

「マリアもですか?」

わたしも?

「総本部のマスターからの要請ですので、私達には拒否権が無いんです」

受付嬢のお姉さんは申し訳なさそうに、答える

それに合わせて、オルナンドさんも頷いてる

「…ギルドマスターが報告したせいでもありますが…」

お姉さんがオルナンドさんを睨む

オルナンドさん冷や汗がすごいよ?


「先に申しますと、多分マリアちゃんは王都で保護という扱いになると思います。総本部のマスターは色々と手を尽くしてくれてる用ですが…」

「…わたし、ここ離れるの?」

わたし、少し涙目になる

なんだかんだ、この街に愛着あるみたい

「マリアちゃん…ごめんね…本当はマリアちゃんの成長を私も見ていたかったんだけど…」

受付嬢のお姉さんも涙目になってる

「そうですか…いつかその日も来ると思ってましたけど…」

クレアお姉ちゃんは寂しそうにわたしの頭を撫でる


「護衛依頼の話を聞きに来たぞ」

部屋の扉がバーンと開くと大柄のお兄さんが入ってくる

「ちょっと!?もう少し静かにできないの!?!?」

後から、弓を背負ったお姉さん、杖を持ったお姉さん、盾と剣を身に付けたお兄さんが順番に入ってくる

大柄のお兄さんも背中に大きな剣を背負ってる…冒険者の人達かな?

「…これが噂の小さな聖女?ヒカリとはまた違う…」

杖を持ったお姉さんがわたしをじっくりと観察してる

「こら!小さくても聖女様なんだから失礼しない」

…弓を背負ったお姉さんは苦労してそう…

そのお姉さんは、わたしの近くに来るとわたしを抱っこして、そのままソファーに座る

お姉さん…満足そうに、わたしを撫でてる

「…はぁ…レーナ…お前も存外に失礼だぞ…」

盾と剣のお兄さんがため息吐いてる

この人が一番の苦労人?


「おぉ〔双縁の誓い〕か。待ってたぞ。お前達の護衛対象はシスタークレアと小さな聖女のマリアじゃ」

あっ!やっとオルナンドさんお仕事終わったみたい

机の書類を纏めてから、椅子から立ち上がって四人に近寄る

「総本部のマスターから護衛依頼をされるとは思わなかったけどな」

「でも、この街で聖女様がいるって噂広がってたし剣舞祭のタイミングに依頼くるのは予想できたわよ?」

「剣舞祭の聖女は…ヒカリなら頼めば受けそうだけど、メグミが強敵」

この人達、ヒカリお姉ちゃんとメグミお姉ちゃんのお知り合い?

「ヒカリお姉ちゃん達知ってるんですか?」

わたしは撫でてるお姉さんに聞いてみる

「知ってるわよ?一緒に護衛依頼した仲だもの。」

「最後は居なくなったけど」

ヒカリお姉ちゃん達と一緒に護衛依頼したんだ…

少しうらやましいなぁ…杖のお姉さんの一言は良く分かんないけど…


「自己紹介しとくわね?私はリーナ。こっちのがエヴァ」

「俺はレオニート。こいつはアルバート」

大きな剣のお兄さんがレオニートさん、盾と剣のお兄さんがアルバートさん

弓のお姉さんがリーナさん、杖のお姉さんがエヴァさん

大丈夫。覚えた

「わたし、マリアです。よろしくお願いします」

わたしがぺこっとお辞儀すると皆が笑顔になる

クレアお姉ちゃんは簡単な挨拶だけしてた

多分、知り合いなんだと思う


「そんじゃ、剣舞祭前に王都に着かないといけないから、すぐに出るぞ。」

レオニートさんがそう言うと、クレアお姉ちゃんがそうですねって返事を返してる

前々から剣舞祭にクレアお姉ちゃんが行くのは決まってたみたいだけど

わたしも行くのは急に決まったのかな?

お部屋の中で手を振ってるオルナンドさんと受付嬢のお姉さんにお辞儀して冒険者ギルドを出る

冒険者の人達も別れを惜しんでる

あっ!お肉屋さんのおじさんとお野菜屋さんのおばあさんがお弁当屋作ってくれたみたい。ギルドを出てから渡してくれた


皆と別れるの寂しいなぁ…孤児院の皆も元気でね

皆が泣いてる…わたしも泣きたい…

でも、我慢するお姉ちゃんだから


それから、馬車に乗り込んで王都までの旅を楽しんだ

あんまり、魔物も出てこないし怖い思いはしなかったよ

途中で野営したり、村に泊まったり

わたしからしたら、長旅だけど何事もなかった


旅の途中でヒカリお姉ちゃんのお話をしてもらった

ご飯が美味しすぎるとか、野営なのにテントがおかしいとか、魔法のポーチが規格外とか、あの双子は色々とおかしいって面白おかしく話してた

特に、リーナさんとエヴァさんが楽しそうに話してた

…ヒカリお姉ちゃんのお胸は凄く柔らかかった?なにそれ?


そんなお話を聞きながら、三日かけて王都に到着する

ヒカリお姉ちゃん達、王都にいるみたいだし

会えると良いなぁ…


それから、王都に着いてから翌日…

わたしとクレアお姉ちゃんは王都の冒険者ギルドでギルドマスターと面会していた

王都の冒険者ギルドは総本部って言われるだけあって、リアーデルのギルドよりもかなり大きい

流石に、レオニートさん達と一緒だったから怖い冒険者さんに絡まれる事もなく、すんなりとギルドマスターのお部屋に案内されたよ

「良く来たのぅ。ふむ…お主がマリアじゃな?儂はドミニカじゃ」

わぁ…あれ?ヒカリお姉ちゃん達と同じ感じがする?

ドミニカさんは口に人差し指を当てて、わたしにウインクする

わたしは、その仕草で確信し黙って頷く。…ヒカリお姉ちゃん達と同じ天使様だ

ドミニカさんはわたしの様子を確認すると、にこっと笑って頭を撫でる

…皆、わたしの頭良く撫でるよね?

その後、わたしはお話を黙って聞いてたけど、詳しくは分かんない。

ドミニカさんが砕いて説明しまてくれたけど、剣舞祭で怪我した出場者の治療や、想定外の出来事などが起きた際に集められたシスターが治療を担当するんだって

わたしはクレアお姉ちゃんのお手伝い

今回の重症を担当する聖女様は、ヒカリお姉ちゃんだから、わたしは保険なんだって

ヒカリお姉ちゃん、お姫様に気に入られてお国に勧誘されてるみたい。ヒカリお姉ちゃんもメグミお姉ちゃんも凄いからね

なんたって、わたしを助けてくれた天使様だもん


それから、さらに二日後…

剣舞祭の当日…王都はいつもより賑やかになる

元々、屋台とかあったけど剣舞祭の当日はさらに数が増えてる

わたしはクレアお姉ちゃんと手を繋ぎ、剣舞祭の会場であるコロシアムに向かう

…途中で、フードを深く被った人達が数人、小さい子連れて近くの家に入っていくのが見えた

その様子を、気になって眺めてると、黒髪のお姉さんが後から一人でその家に突入した。…入る時、一瞬こっち見た?

黒髪のお姉さんが気になったけど、クレアお姉ちゃんに手を引かれて、その場を後にする


コロシアムの入口には人々が沢山…

…多くの馬車がコロシアムの門まで行ったり来たりしてる

わたしは周りをキョロキョロと見ながらコロシアムの中に入る

クレアお姉ちゃんが受付のお姉さんとお話してる間、

わたしは出場者の人を観察してた

あっ!レオニートさんだ。他の皆もいるね

こっち見て手を振ってくれてる。わたしも振り返す

レオニートさん達、にこっと笑った後、お部屋に入っていった

…レオニートさん達と入れ替わりに、さっきの黒髪のお姉さんが部屋から出てくる…いつ来たの?見たのほんの前だよ?


「マリア行きますよ」

クレアお姉ちゃんに呼ばれた

案内の人と一緒に、治療室に案内される

他のシスターさんと対面する。クレアお姉ちゃんは軽く挨拶する

「マリアです。よろしくお願いします」

わたしも挨拶をする。すると皆が笑顔で、よろしくねって返事をくれる。皆良い人そう


それから、試合が開始するまでお話を聞いてたけど

皆、わたしのお話を聞きたがってたよ?面白くないのにね?


試合が開始されてから、怪我した出場者の方達がわらわらと運ばれてくる

予選は一斉に五十人中三人の生き残り戦だから数が多いね。

シスターさん達も二十人位いるけど、大変…

ヒカリお姉ちゃんが動くほどの怪我人は一人も居ないの凄いね…保護する魔道具でもあるのかな?


予選が全て終わる頃には、わたしはくたくただったよ…

まだまだ未熟者だなぁ…シスターさん達やクレアお姉ちゃんはまだまだ余裕だよ…

しかも、クレアお姉ちゃんが、まだまだね。って…まだやれるもん!


本選のトーナメントが始まる…

レオニートさんやアルバートさんも予選勝利して残ってる

メグミお姉ちゃん?心配してないよ強いから


ここからは、数人で一人を治療をするやり方に変更するらしい

本選での怪我は、全力の戦いで本人の体力も低下し、それも相まって治療効果が落ちるから、念入りに治療するんだって…

わたしもクレアお姉ちゃんと一緒にがんばるよ

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