四 樹精霊ドリアードさん
「こっちー」
「この先ー」
「精霊の木ー」
妖精さん達はふわふわ、さきに進んでいっちゃった
「この先にドリアードがいるみたいね」
恵が妖精さん達が飛んでいった大きな木に目を向ける
(なんだろう?凄く力を感じる…)
私は精霊の木に圧倒されながら先に進む
精霊の木のふもとまでたどり着くと、精霊の木から美しい女性が姿を表した
「天使様方よくおいでくださいましたわ。樹精霊のドリアードでございます。」
ドリアードさん、よく見ると髪ではなく、葉っぱが髪の代わりに生えている
「樹精霊ドリアードね。私達に何か用?」
恵は睨むようにドリアードに聞く
勿論、庇うように私の前にいる…私お姉ちゃんなのに…
「ふふ…仲が良いのね。別に襲ったりはしないわ」
「ただね、まだ生まれたばかりみたいだから、この世界の事少し教えて上げようかなって。」
なんなら瞳で観てくださいな。とドリアードさんは天使の瞳を使おうとしてる私に微笑みながら見つめる
バレてた…
私は冷や汗かきながら天使の瞳でドリアードさんを観る
ドリアード
精霊 族
樹精霊
LV55
スキル
樹精霊の恵み 妖精との念話 森の迷路 森の裁き
魔法
風魔法LV7 樹魔法LV10 土魔法LV5
ステータス
HP 1250 MP 1500
力 250 魔力 430
素早さ 350 知力 510
運 100
樹精霊ドリアード、森の精霊であり、森の守護者
基本的に、森に害が無ければ襲うようなことはない。むしろ、森の恵みを分け与える心優しき精霊
ドリアードが興味を持った場合、だいたい妖精により案内がされる。ドリアードが興味を持つ対象は基本的に魂が綺麗な場合が多い
ただし、悪意や害意的に森を破壊しようとするとドリアードの怒りに触れる
(Lv高い!?でも、ステータスそれほどじゃない?)
ドリアードさんは私の様子を見てにこりと笑うと
「天使様方は最上位の種族なのですわ。基礎のステータスが古龍より高いのです。代償にLvが異常に上がらないそうですわ。」
その言葉に私達がポカンと唖然する
「まぁ天使様は女神様が直接作られているそうなので、詳しくは分からないのですわ。」
そう言えば、女神様は天使に魂を入れるとか言ってたような…
「私達のような精霊は基本的に、天使様達に危害を与えるような真似はしませんわ。」
ドリアードさんの言葉に妖精さん達も「「「しませんー」」」と続けている
「ですが、人族は何をするか分かりません。危険と見て排除に出るのか、希少として捕らえるのか、神の使いとして信仰の対象にするのか、私達精霊には分かりません」
「人族はー妖精も捕まえるー」
「精霊もー」
「怖いも多いー」
ドリアードさんの周りにいる妖精さん達も怖い思いをしたことがあるらしい
「中には魂の綺麗な方もいるのですが…」
「いるー」
「仲間の為ー」
「危険な森に来るー」
「薬草取りにー」
「さっき居たー」
最後の妖精の言葉にドリアードさんと私達がえっ?っとその妖精に視線がいく
「んー?ブラッドベアーの縄張りーに入ってったー」
「まぁ!?ブラッドベアーの縄張り!!?」
ドリアードさんが驚いて叫んだ
「ブラッドベアーって?」
「えっとねー」
「おっきな熊ー」
「赤い熊ー」
「怖くて強いー」
「冒険者ーよく殺られるー」
妖精さん達はふわふわしながら説明する
「ランクBの鮮血熊です。この森にいる一番強いユニークな特殊個体の魔物ですわ。この森は冒険者のランクが低い者がよく来るのですが、ブラッドベアーの縄張りに誤って入ってしまうと生きて帰れないのです。まして、冒険者じゃ無い庶民では…」
「入ってったのー小さかったー」
「子供ー」
「武器ないのー」
「…姉さん」
「うん。間に合うか分かんないけど行こう」
「助けに行くなら擬人化したほうがいいですわ」
ドリアードさんの一言で私達はスキル擬人化を発動する
頭の輪と背中の羽が消え
そこには金髪青瞳の少女と金髪赤瞳の少女が姿を表す
まるで、双子の姉妹な少女達
「髪型以外ー」
「そっくりー」
「眼の色もちがうー」
「よく見たらーお胸もー」
「青瞳ーお胸おっきー」
「赤瞳ーお胸ないー」
妖精達は興味深く周りを飛び回って見ている
「………」
恵は私の胸を睨み付けている
(め…女神様ここまで再現しなくても良いよ…)
「ブラッドベアーの縄張りには、妖精が案内してくれます。急いでください」
「急ぐー」
私達は目を合わせてから妖精の後を追いかけて行く




