二十三 野営するよ
盗賊を退治してから、私に対して扱いが少し変わっちゃったよ
聖女ってそんな存在なの?
ラヴィさんは対して変わってないけども
それと、冒険者パーティーの方々のお名前
リーダーの大剣士がレオニートさん、片手剣士がアルバートさん、狩人がリーナさん、魔法使いがエヴァさんだって
「聖女って言ったら何処かの国に雇われたりするんだろ?」
レオニートさんも態度変わんないね…国かぁ…
「姉さんは、拘束されるの嫌うので何処かに所属はしてないです」
恵の言葉に私も頷く
聖女って言うか、天使だしねぇ
国とかに雇われたりするの論外です
「あたし的には、ぜひとも研究対象にしたい」
エヴァさんが盗賊の亡骸を処理し終わって戻ってきた
遺体は焼かないと生ける死体…所謂ゾンビになっちゃうらしい。だから盗賊とかの討伐後に火の魔法で処理するみたい
まぁ生け捕りで犯罪奴隷行きも出来るらしいけど
今回は全滅だから焼き処理できるエヴァさんとラヴィさんが担当した
火魔法のLvが低いラヴィさんより、エヴァさんがほとんどやったらしいけど
…ん?私研究対象なの?
「姉さんこっち」
恵が、私を隠すように後ろに引っ張る
「…冗談」
エヴァさん、目が笑ってない…
「エヴァお疲れ様、でも聖女様で研究しちゃだめよ」
リーナさんの一言で、エヴァが残念そうに諦める…本当に冗談だったんだよね?
恵は信用してないね、私まだ隠されてるから
「盗賊の襲撃で進みが遅れてしまいましたので、今日はこのまま野営で一日を終えましょうか」
商人さんが、冒険者達が集まってる所まで来て言う
盗賊の討伐で時間かかったからね、夜になる前に野営準備は当たり前かぁ
野営は冒険者パーティー、私達、商人達で別れた。ん?ラヴィさん?私達と一緒だよー
冒険者パーティーはテキパキと野営準備してるし、商人達も器用に担当別にやってる
私達?恵とラヴィさんでやってる
私邪魔だって…悲しいね
料理は恵一人でやるそうです
恵の料理は美味しいし楽しみ。…この世界来てから美味しいもの食べてない気がする。薄味ばっかりだったし
「メグミさん、魔法のポーチ持ってるんですね。いいなぁ」
ラヴィさんが恵のポーチ見て呟いてる
便利だもんね。あれ
「でも、気を付けなさいよ。魔法のポーチとか収納の魔法がかけられてる物は貴族とかにも狙われるから」
ラヴィさんの呟きを聞いて、リーナさんとエヴァさんがこっちにくる
収納の魔法がかけられてる物は珍しいんだって
貴族とか、盗人に狙われるのは嫌だね…恵が持ってるなら大丈夫か
「…良い匂い」
エヴァさんが恵の料理に目が行ってる、良い匂いがしてるからね
多分、調味料を沢山使った野菜たっぷりのスープとかかな?
冒険者パーティーは干し肉と乾燥野菜のスープとか作ってたね
ん?これ食べたくて来たの?
「出来た。ん?人増えてる?」
恵が、調理を終えてこっちを見てる
最初二人なのに今四人だもんね
「食べたいの?」
二人とも頷いてる。男二人がこっち見てるよ?
あっスルーですか、なんかごめんね
「良いけど。おかわりは銀貨小一枚」
恵ちゃん、ちゃっかりおかわりはお金催促してるね
ラヴィさんとリーナさんとエヴァさんが、恵からスープの入ったお椀を渡される
三人ともうまっ!?て夢中で食べてるね
恵ちゃんドヤ顔しながら、私にお椀渡す
どれどれ、私も食べよ。…うん、恵の料理はうまいねぇ
結局、三人は三杯おかわりしてたよ。後から、男二人と商人さん達も来てた
皆一杯は食べれたんじゃないかな
商人さん達は香辛料とか、調味料の量に唖然としてたけど。美味しいものは食べたいからねー仕方ないねー
そのあとも、なぜかリーナさんとエヴァさんはこっちのテントに居るんだよね
魔法のポーチ使ってるからテントも大きいやつ、中にはベットがあるのは、二人も唖然としてたよ
「魔法のポーチでこれだけの量が普通入る?…いや、聞いたこと無い…」
エヴァさんが、またブツブツ言い出してるし
まぁ私達のポーチ普通じゃないからねぇ
だって女神様お手製の魔法のポーチだし
エヴァさんは私達が規格外って結論付けたらしい
たまに、観察してるような目で見てるけど知らないです
「広くて良いわね。普通のテントだと狭くて」
リーナさんご満悦だね
男の人と一緒だと、体を水で洗えなくない?どうしてるのかな?
まぁ、今は女の子しか居ないし気にしないで良いかな
「これ、体洗う用の桶とタオル」
恵がポーチから桶とタオルを二個づつ出した。元々二人だから二つしかないよね
「私が水出しますね」
ラヴィさんが魔法で水をだす
「じゃあ、あたしは火でお湯にする」
エヴァさんの火加減凄い。一回でお湯にしたよ
じゃあ、皆で体洗おうねぇ。
ん?なんで皆こっち見てるの?あれ…?この状態なんだか見覚えが…
「聖女様は着痩せするタイプ?」
「違う、胸当てで隠してた」
「おっきいですね」
リーナさんエヴァさん、ジロジロ見ないで…
ラヴィさん、貴女もおっきいでしょー
…で、恵ちゃんはいつも通り睨んでるよ…
で、こっそりお胸をさわったの誰です?ちょっ恵ちゃん、不意討ちでつつかないでー
エヴァさん、後ろからお胸鷲掴みしないでー
うわ~柔らかい~じゃないよー、リーナさん揉まないでー
…うぅ、ひどい目にあった…
「ひどい目にあったね。よしよし」
ラヴィさんが、よしよししてくれてる
でも、最初に触ったのラヴィさんでしょ…
他の三人は気にしてすらいないし…
そういえば、私の聖剣が鞘に入れた状態だと杖に見えるようになってたんだよね
試しに天使の瞳で観てみたら、仕込み杖になってたよ
仕込み杖の状態で持つと魔法の威力が上がるみたい
聖女にされてるし、剣より杖のが良いとは思うけど
聖剣さんが凄く私に合わせてくれてるよ
剣を抜くと相変わらず、刀身は青く輝いてる…綺麗だねぇ
「とんでもない剣とか、規格外の魔法のポーチとか、聖女とか、なんか貴方達見てると感覚可笑しくなりそう」
エヴァさんが混乱してる
私は剣を鞘に戻して、装備品の所に戻す
私達は別に普通ですよー
ん?恵ちゃんなんで目背けるの?
「「「どこがー!!?」」」
おうふ…ビックリした。えっそんなに?




