十二 おっきなお風呂だねぇ
恵に連れられて、お風呂に来たよ
皆で入るお風呂だから大きいね
脱衣室で、恵ちゃんの視線が刺さるんだよね、お胸に
恵ちゃんもすこしはあるんだから気にしなくてもいいと思うのにね。…これ重いし
ちょっやめて、つつかないで無言でつつかないで
ふぅ…恵ちゃんすぐ、私のお胸を目の敵にする
「姉さんと同じはずなのに…運動で消費しない栄養が胸にいったのかな…」
恵…それは酷いよ…
「姉さんまず、体洗おう」
お風呂に入る前に体洗うのは当たり前だね
…皆なんで私と恵を交互に見てるの?
お胸か!?
ほらー恵ちゃんまた睨んでるよ
うん、体洗うと言うか恵ちゃんに洗われたと言うか、お胸めっちゃ揉まれた
酷いよね…
お風呂の中で私半分力尽きてたけど、お風呂はやっぱりいいねぇ…
隣で、さんざん私のお胸を弄んだ恵も気持ち良さそうにしてる
恵お風呂好きだもんねぇ
私?もちろん好きだよー
「ふぬぅー…ぬくぬく…」
「気持ちいい…」
ん?
女の子がこっち見てるよ
「…そっくり」
恵も髪下ろしてるからね
瞳以外そっくりよ
だから、恵はお胸つつかないで
お風呂を出て、いつの間にか恵が買ってた布の服に着替える
恵、いつの間にか色々買ってたみたい
一緒にいるのに不思議だねー
「姉さんが、のんびりしてる間に買っといた」
お姉ちゃんのんびり屋だからねぇ
しっかり者の妹ちゃんには頭上がらないねぇ
「私がしっかりしないと姉さんには任せとけないから」
異世界でも恵は、働き者
私は自由気ままにのんびり
恵は振り回される
ん?いつもと変わらない?気のせい気のせい
「んー?恵、ふと思ったんだけど、私達お腹すかないよね?」
「?そういえば、朝からなにも食べてない!でもお腹すいてない?」
食堂見たとき匂いで食べたくなったけど、食事もしかして私達要らない?
「でも、姉さん食べるの好きでしょ?」
私が食べるの好きなのは否定しないけど、沢山食べてないよー
というか、恵も同じ量を食べるでしょー
「とりあえず、行ってみる」
どんなものあるか気になるしね
「ほどほどにしてね」
だから、食べてる量一緒だってー
私がぷんぷんしながら、恵の後を追い、食堂のテーブル席の椅子に座る
どれどれ、メニューはっと…
おおぅ、ファンタジー料理だ…
オーク肉のステーキ、一角兎のスープ、ブレードバードの串焼き…
おっサラダあるね
「とりあえず、オーク肉のステーキいってみよう」
「私もそれで、あとサラダ」
恵、注文が全く同じですよ
「オーク肉のステーキ二つとサラダ二つですね。銀貨大一枚と銀貨小四枚です」
ふむ、価格的にはこの世界はこのくらいなのかな?
それとも、王都とか帝都とかは高いのかな?
恵が支払ってる横で私はなのかなー?とか思ってる
「…姉さんの予想通りだと思う。王都とかのが相場が高いはずだよ」
恵もやっぱりそう思う?
恵は頷いてる
んー?近い都市早い内に観に行きたいね
まぁちょっと気になってる事が少しあるからそれを何とかしてからかなー
「シスターの事?」
それもだけどね、路地裏に禍々しい気配があったんだよね
あの魔剣より禍々しいの
ほっとけないよねあれは
「姉さんが遅れた来たあの時か」
そうだよー
おっと、料理来たね
ふむ、オーク肉のステーキ…オーク見てないから分かんないけど、豚肉だ、見た目も匂いも豚肉だ。
どれどれ、一口…
「豚肉だ。美味しいけど」
わりと普通の豚肉のステーキだこれ
恵も同じ反応だね
美味しいけど
サラダまぁシャキシャキしてる
普通のサラダ…マヨネーズ無いかな…無いよねー
恵、そんな顔しないで、私もマヨネーズ欲しいけど無いよー
私達、味覚も一緒だから、考えることもわかるね
不味くはないよ、うん。ただ、肥えてるんだね舌が
「食べたねー。満足」
「マヨネーズとか、調味料何とかしないと」
恵ちゃんすでに自分で作る気になってる
いつも作ってたもんねー
私もお手伝いしてたから分かるよー
恵の料理は美味しいもんね
お部屋に戻ってきたよ。
「魔剣に魔力注いでみよっと」
「姉さん危ないことはだめだからね」
分かってるよー。
恵がポーチから魔剣を取り出し、私に渡す
魔剣を持ち手に魔力を集中させる
「おぅ!?吸われてる?」
魔剣に魔力がめっちゃ吸われてる
やばいかもこれ、止まんない
すごい勢いで怠くなる
「姉さん!?」
やば、意識…
「お姉ちゃん!?お姉ちゃ…」
恵、昔の呼び方になってる…もう…だめ…
私は意識をガクッと失った…