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天使姉妹の異世界旅  作者: kaito
一章、王国編
100/101

百 キマイラ戦の続き

……

…はい、どうも私です。光です。

恵と合流出来たのは、良いけれども…

またもや、体を乗っ取られてるんですよねぇ…。

こちらは慣れません。うん

まぁ私に害はないので、好きにさせるつもり


で、

さてさて、私は何も出来ないので

キマイラの戦いを眺めてた訳ですが…

恵も、戦闘に参加するっぽい感じになりましたねー。

そして…今は、尻尾の蛇に襲われてる


…あれ、ほっといても大丈夫?…本当に大丈夫??

……いや、いやいや、やばいよね?

恵ちゃん、完全にやばいよね??

ねぇねぇ、私?見てないで助けてー



「……まだ、時期が早かった…。……ですか」

私の体が、ぽつりと呟く。

早い?なにが?

いやいや、そんな事よりも、早く助けに行こうよ


「ふぁぁぁ…。あれ、ここ何処ですー?」

私の背後で、のんびりした寝起きの声が聞こえてくる

おぅ、ラフィーの事すっかり忘れてた。

と言うか、今起きたのか!?お寝坊さん


けど、今の状況だと余り役には立たないかな?


今の状況…

あの大鎌の子は、獅子の部分を相手してるから助けに動く事は、ほぼ無理。

私の体は、動く気配なし。

そして、ラフィーは私の背後…。


…あれ?これって、恵を助けるの無理くない?

今から駆けても、噛み付く方が速いよね?

……どうしよ。……ほんとうに…どうしよう……


頭を抱える位に悩んでる私

そんな、私を放置して

「…いつまで…寝ぼけてるつもりですか?」

私の体、振り向く事もなくラフィーへと喋る

そして、私の腰にある鉄屑を手に持つ。

…これは、元聖杖剣だった物。今は鉄剣よりボロい鉄屑

そんな元聖杖剣の鉄屑を、いったいどうするの?


何をするのかも分からないので、私は傍観することにする。…決して、興味があるからじゃない。無いったら無い

…私の体、手に持つ鉄屑に少し魔力を送る。…うん?魔力かこれ?

少し…違う?……うん、やっぱり魔力に近いけど違う。

なんか神々しい…ような?

「…少しは、役に立ちなさい…。」

魔力?を鉄屑へと送り終わると同時に、持ってた元聖杖剣の鉄屑をラフィーへ投げ渡す

「……私の力を…込め……ました……。…少しは……もつ……は…ず…………」

私の体から力が抜ける。

おっと、倒れ…っとと

…ふぅ。

あ、体が動かせる。

……けど、凄ーく脱力感やばーい。立ってるのも辛い


けども、怠ける余裕はない。

恵のピンチ!

助けないと!!


とりあえず、魔法を展開…

……って、あれ?何か魔力が安定しな


――ビキッ――


はわ…

手のひら…が

裂け―――


裂けた右の手のひらから、血と…魔力が溢れでる――


ズキッンと、後から痛みが来る

「な…なぁ、にこれ……痛いぃぃ…」

ズキンズキンと痛む私の手のひら

裂けた手のひらを抱えるように押さえてみる。とりあえず、止血だ…。

……駄目だ、痛みが弱くなる事もない。

そして、血も魔力も裂け目から溢れ出て止まらない。


『あちゃー、少し遅かったみたいですねー。…あぁ、なるほど、結構無茶したみたいですね』

…痛みに耐えつつ、声のする方向を見る

瞳以外私そっくりの少女が、私を観察するように見ている。両方とも金色。私は左だけ

私の体を観る金色の瞳が、ゆっくりと私の瞳へと視線を動かす

『……ふむ、ヨ*は力を使っちゃいましたかー。』

私から視線を外すと、周りを見渡す


…あれ?周り…。

異変に気が付いた。

私以外、皆止まってる?

これは…一体…


『ふむふむ、なるほど。剣に付与ですか…。ふむ…使えて5…いや、3回ですかね?』

私が目を離した隙に、金色の瞳の私は止まってるラフィーの前に居る。

そして、ラフィーが手に持つ剣をマジマジと見ている


…ちょっと待って

この止まってる状態なら、恵助けられるんじゃっ…!?


『あ…、今は止まってるだけです。何かすると動きだしますからね?』

私の考えを読んだのか、私へ答えつつスタスタと隣まで来る金色の瞳の私

…ちくしょう、駄目なのか。


『…貴女も含めて。』

私の裂けた右手の手のひらを指差し、笑顔で言い終わる金色の瞳の私

…そう言えば、痛みが……?


手のひらを見てみる。

ぱっくりと裂けてる。やばいくらいに

けれども、魔力も血も漏れない痛みもない


『少し、協力してもらいました。あちらの方々に』

私の手のひらの様子を見つつ、金色の瞳の私はゆっくりと歩く。

…あちら?

『さて、そろそろ戻りますか。私達の器でもあるので、体は大切に』

金色の瞳の私は、優しく私の体に触れると、すっと中に入るように消える

…と、同時に時が動きだす


『…手のひらは、こっちでなんとかしますから安心してくださいね』

最後に、頭の中に直接声が聞こえてくる…


何気なく、右の手のひらを見てみる。ぱっくりと裂けていた手のひらは縫われた様に、くっついている

…痛みもない。



…とりあえず、右手を開いたり閉じたりしてみる

ぐー、ぱー、ぐー、ぱー…違和感はないね


「行くですよー!」

私の背後から、鞘から剣を抜いたラフィーが声を上げる

ふむ…、鞘を左手に持つことで、擬似的に二刀流にするみたい

「はぁぁぁぁ!!」

私に構わず、ラフィーは足に魔力を纏い、力いっぱい飛び出す


って、あれ?

一瞬っで、恵と蛇の間にっ…!?!?

まるで、瞬間移動。でも、ラフィーには空間魔法は使えない…?

どういう事ー?


「加減が分かんないのです。巻き込まないように…」

「へっ?あっ、ちょ」

お間抜けなお顔の恵を、鞘で引っ掻ける。

鞘が杖状の形をしてるから、引っ掻けるのは簡単だね。うん

そして、キマイラから少し距離を取ると、ぽいっと放る。

…恵は、終始呆気に取られてたね…。…呆然としたまま、宙に放られてたよ。

黒刀は、…あっ、そのままだ。あれ、蛇に引っ掛かってるの?


「叩っ斬りますですよー!やぁぁ」

キマイラから離れたまま、右手の剣を大振りで振るラフィー。

…。いや、遠いよ!?そこだと、刃が当たらない。そんな、位置で振っても意味な


――ザシュッ―――

尻尾の蛇の居る空間ごと叩っ斬った。

一瞬、空間が裂けてずれた様な…

すぐに元に戻ったから、本当に一瞬だったけど…


そして、空中に舞う蛇の頭

蛇は完全に力尽きている。動く気配はない


残った黒い蠢く物は、蛇の斬り口からラフィー目掛けて飛び出す。…おわ、何あれ…離れてて良かったね…。

「はわわわ、気持ち悪いのです。嫌悪感やばいのですー」

黒い蠢く物を見たラフィーは、鳥肌が立ったらしい。

物凄い嫌そうな顔で怯んでる

「いやぁー、来るなーですー」

すぐさま、剣で振り払う

「ピギャッ」

黒い蠢く塊は、空間ごと斬り捨てられた

…やり過ぎィ。消滅したよ…。……って、あれ今悲鳴上げなかった?



…尻尾の蛇が死に、黒い蠢く物が離れたお陰で、恵の黒刀が地面へと落下する。

残るは、背中の山羊と獅子の部分だね


私も援護したいけども…

いやぁ、少し魔法使うの怖くてね。

裂けちゃったから右手。


多分、大丈夫だとは思うんだけど…

ほぼ怠さも、もう無いし。

けど、やっぱり少しね…


って、おおっ!?

山羊さん!?もしかしてー私を狙ってないー?

なんで、一番離れてる私を直視してるんですかー!?!?

近くに、三人も居るのにー!?

どうしてー


私があたふたしてる内に、山羊さんは魔法を展開する

氷の槍…

しかも、四本。あっかーん

このままじゃ、本当にやばっ

くっ、魔法っ――


「クソ山羊がっ!!姉さんを狙うなぁぁぁ!!!!」

私の防御反応よりも、素早く恵が動く。黒刀もいつの間にか回収してるし

…あれ?黒刀何か纏ってない??

恵の黒刀、黒い魔力の様な物を纏ってる。……刃も、うっすらと青く光ってるっぽい?


山羊が、向かってくる恵に振り向く

けれども、恵の斬撃の方が速かった

「くたばれ!!!!」

恵の恐ろしい殺気と共に、放たれた斬撃は山羊の首を問答無用で跳ね飛ばす

黒い蠢く物も、防ごうと一ヵ所に集まったけれど…

この一撃は、防げずにまとめてぶった斬られた


なんで、前の斬撃は止められたのに

この一撃は斬れたんだろうね?

不思議ー


まぁ、恵ちゃんのお陰で私は助かったわけですけどね。

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