表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

2話 とりあえず能力チェックです。異世界物の常識だね

「それじゃ、どうする? 帰れるにしてもアテは無いでしょ。こういう場合どうやったら帰れるものなの? 何か法則とかあるんでしょ」


 ニコルちゃんが落ち着いた感じで今後の指示を煽ってる。

怖くないのかな。


「そうね。とりあえず冒険者になって、魔王を倒すとかで帰れるってのが法則だと思うけど……とりあえずギルドに行って能力チェックでもしようか。多分何か特別な力に目覚めてるはず」


と、レイカちゃんの指示で私たちはギルドに向かうことになります。

ギルドに直行、これって大事。


*******


数十分後。

私たちはギルドへと着きました。

通行人から聞いてようやくたどり着いたけど、この建物……大きいね


「大きいですね」

「立派な建物―」

「うわ、まじすご」


みんな口々に言うけど、本当に立派な建物だね。大きい大きい。

中に入ると内装も立派だった。

すぐに女の人が出迎えてくれた。


「いらっしゃいませ。初めての方ですね。ここ中級冒険者の町ラフィエルのギルドへようこそ。まずは能力チェックを始めますか?」


色々と一度に教えてくれる。 この町ラフィエルって言うんだ。って中級か。普通初心者じゃないの?


「ねえレイカちゃん。中級だけど大丈夫?」


 思わずレイカちゃんに聞いてみるけど、レイカちゃんも驚いていたようだ。


「そうね。まあとりあえず能力でも見てもらいましょう。問題はその後で考えたら良いし」


 と、とりあえず能力は調べるみたいだ。 まあ引き返しても行くあてもないしね。


「それでは皆さん11人。能力チェックを受けますね。事前に申し上げますと能力は最低がGランクとなっており、それから順番にF、Eと上がり、Aまで行き、その上にSランク、SSランクと上がり、最上位がSSSランクとなります。そして中級者ギルドなのでEランク未満の能力者は登録不可となりますので、ご了承下さい」


 受付の人は丁寧に説明してくれる。


「分かりました。それじゃ最初は……」

「はいはいはい。私やりたーい。ねえいいでしょリーダー」

「そう。じゃあジュンが一番ね」

「はーい。やったー」


ジュンじゃんが最初に行った。 ちょっと前まで半泣きだったけど、面白そうなイベントだとすぐに元気になるよね。


「えっと、どうしたらいいの?」

「目の前の水晶に手を当ててください」

「うん、これ?」


 ジュンちゃんは言われるままに水晶に手を伸ばす。

すると水晶は綺麗に光だした。

そして上空にスクリーン見たいなものが表示され、文字が浮かび上がる。



『 梅野 ジュン 15歳 女性

 能力(プラント) 植物支配(ドミネーション)

ランク S

備考 あらゆる植物を操作する。形状変化なども可能』


「うわ、私ランクSって凄くない?」


ジュンちゃんはすごくはしゃいでいた。

受付の人も驚いているようだ。


「凄いですね。ランクSなんて始めてみました。これなら十分にこの町周辺の魔物も討伐できます」


お墨付きのようだ。


「それじゃ次は私が行きます」


と、次はアカネちゃんが名乗り出た。

そしてそれに続いて私たちは順番に能力をチェックしていく。

一人一人の様子を言って行くのも大変なので、一気に紹介行くね。


『 城澤 アカネ 16歳 女性

  能力(ハイスピード) 高速分析(アナライズ)

  ランク A

 備考 あらゆる相手の行動を分析し、最適解を瞬時に導きだす』


『 最上 ミウ 16歳 女性

  能力(ミュージック) 音響兵器(ウェポン)

  ランク A

 備考 音の振動を操作し、遠くの相手に衝撃を与える』


『 穂風 レイカ 17歳 女性

  能力 完全治癒(パーフェクトヒーラー)

  ランク SSS

 備考 あらゆる負傷を瞬時に癒し元通りの状態にまで治す』


『 蔵丘 ミヤコ 17歳 女性

  能力(マインド) 思考透過(スキャナー)

  ランク SS

 備考 相手の思考を読む。人物以外に無機物の記憶のスキャンも可能』


『 川勢 ニコル 16歳 女性

  能力 超剣豪(ソードマスター)

  ランク A

備考 超一流の剣術を自在に扱える』


『 鈴華 ミカミ 16歳 女性

  能力(バード) 鳥使役(マイスター)

  ランク A

 備考 鳥、鳥獣を自在に操り使役する。 また対象の声を聴ける』


『 鷹辻 ユウキ 15歳 女性

  能力(エネルギー) 操気功(コントロール)

  ランク S

 備考 気の弾を出し操ることが出来る』


『 竹田 ツボミ 17歳 女性

  能力(ミラクル) 超強化(ボディ)

 ランク S

備考 身体能力を常人をはるかに超えるレベルまで強化する』


『 三耶瀬 アヤカ 17歳 女性

  能力(アイディール) 実体絵画(ペインティング)

  ランク SSS

 備考 スケッチブックに書いた物を実体化させることが出来る』


と、私サクラを除いてみんなが能力チェックしたけど、本当に凄い。

 みんなランクA以上の強いものばかり。

これなら私も期待出来るね。


「じゃあ最後行ってくる」

「頑張れ」


レイカちゃんに応援され、私は水晶に手を伸ばす。

でも流れ的に私だけ低ランクってオチな気がする。 どうだろ。

そうじゃないといいな。


『 雨樹 サクラ 16歳 女性

  能力(エターナル) 無限銃(ガンナー)

  ランク SS

 備考 銃火器を扱う時、無限に弾が出続ける。 弾切れということがなくなる』


「やったーランク高い!」


 本当に良かった。 先読みして低ランクオチを潰したのが良かった。


「皆さん……すごいですね。 集団で受けてここまで全員高ランク何て初めてですよ。 これなら早速町はずれの森にいる魔物の集団も撃退出来ます。 お願いしますね」


「えっ!?」


 私たちは声を失った。

 いきなり、魔物の集団を退治って、展開早くない?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ