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鍛剣物語  作者: 個性的
絶望と出会い
1/16

第一話 リューンの退学

「お前の作る剣なんて鉄くず同然なんだ。」



僕はそう言われて名門の鍛冶学校を退学となった。



僕の名前はリューン・ダクト。



僕には夢があった。



それは世界一の剣士を支えることだった。



この世界は、代表的な職業がいくつもあるがその中でもダントツでも人気なのがある。



それはプロの剣士という職業だ。



剣士は魔物を討伐したり、大会に出たりして賞金を得たりする。



そしてプロの剣士には専属の鍛冶屋がつく。



鍛冶屋は剣士の専門の剣を作る人だ。



当然、技術やキャリアが高いものほど強い剣士などにスカウトされたりするものだ。



しかしその裏では目に入らなかったり、技術がなければ泥水をすする羽目になるという現実もある。



さらに大きな問題がある。



それはプロの目に入るほとんどの鍛冶屋は専門の学校に行っているという現実だ。



さらにその鍛冶屋の学校も1パーセントが入学できるだけだ。



しかも卒業できるのも1割だけでしかもそのキャリアをあきらめると結果的に待つのはたいていは死という道だ。



なぜなら鍛冶屋になるためにそれだけしか見ていなくその結果他の道をつくったりしないのが常識みたいなためだ。



そして学校を退学になったつまり待つ道は一つ。



僕は首を吊るための縄を用意した。



僕に道はないみんなそうだった。



僕の周りの退学していった奴らはたいていの奴らはほかの道もなく自殺していった。



さらに僕には親がいない。



そんな現実がある以上僕は死を選ぶしかないんだ。



そうして僕は首を吊ろうとしたその瞬間。



ドン!ドン!ドン!



ノックの音が聞こえた。



「リューン!おい!大丈夫か!」



その声は僕の学校の先生の一人、スパン・デュラ先生だった。



先生だけは僕のことを大切にしていてくれた。



僕はこの先生が来たから一度考えた先生に会いに行こうとドアを開けるべきかそれとも無視してこのまま首を吊るか。



いやでももしこのまま首を吊ったら先生が察して突入して来たりしたら、自殺できなくなる。



そう考えた僕は一度出て先生と会話を済ませたりしてから自殺しようと考えた。



だがもし自殺するのがばれたらまためんどくさいことになりそうだ。



そう思いながら僕は自殺がばれないようにドアを閉めて、先生のもとに向かう。



そして皮肉にもドアに向かう途中には僕の作った工房がある。



そこには昔、僕が作った剣がたくさんある。



僕が剣を作ってもう10年になる。



その間にも様々な努力をしながら頑張って剣を作っても結果がこれだ。



もう仕方ないんだコネもないし、そうまた考えるとどうしてもやはりつらくなる。



だって自分が頑張って努力してきてその結果がこれだから。



とか考えていると頭がドアにぶつかった。



「いてっ!」



僕はそう言うと先生の声が聞こえた。



「リューン!大丈夫か!」



その声にこたえるように僕はドアを開けた。



「スパン先生お久しぶりです。」



「リューン!無事でよかった。大丈夫か?」



「ええ。大丈夫ですよ。」



「それならよかったがお前もしかして自殺とか考えていないか?」



「何言っているんですか?僕がなぜそんなことをしようと考えるのですか?」



そういう様子を見ると先生は突然僕をどかしいて僕の部屋の中に入っていった。



「ちょっと先生!」



まずいと思った僕は先生を止めようとしたが止まらない。



先生は僕の部屋のドアを開けるとそこには自殺しようとして置いてあった縄の輪がある。



先生がドアを開け、そしてその先生に僕が追いつくとドアが開いていて先生は縄の輪を見つめていた。



僕は硬直状態にあり、パニックになっていた。



先生に何を言われるのか、もしかしたらやばいことを言われるのではないかとそのようなことを考えて志向がどんどん悪く偏っていく中、先生が僕のほうを向いて僕に何かを語り始める。



「よかった…」



「えっ?」



僕はさらに思考がわからなくなっていった。



何で自殺をしようとしていたとかあんなことを聞いてきたのによかったというのか、その言葉のわからなさに脳みそをフル回転させながらどういうことか考えていると先生が僕の両肩を両手で持って、僕に話してきた。



「お前が死ぬ前でよかった。お前に話したいことがあるんだ。聞いてくれないか?」



その言葉で僕は一度話を聞こうと思った。



とにかく頭は思考停止しているがとにかく僕は話を聞いてみようと考えて僕は先生の話を聞いてみようと考えた。



僕と先生は縄の輪がある部屋のドアを閉め、先生の話を聞くことにした。



「先生なんですか?」



「実はお前が何で落とされたか知っているか?」



その言葉を聞いて驚いた。



そしてそのあとに来たのは憎悪と怒りだった。



僕はそのことは聞きたくなかった。



もう終わったことだしなんで僕に終わったことを聞いてくるんだと考えるともう忘れたいことを聞かれたという怒りにさいなまれた。



その感じが見て伝わったのだろう、先生は僕に向かって話した。



「やはり聞かれたくなかったか、だったら重要な部分だけ言おう、お前俺の経営している工房に来ないか?」



その言葉を聞いて俺は驚いた。



なんでだ?



なんで退学させられた僕を自分が経営している工房に入れたいと言ってくるのか?



そして僕は先生に質問した。



「なんでですか?」



「えっ?」



「なんで僕を誘うのですか!僕はあの学校を退学させられたんですよ。そんな僕をなぜ工房に入れたいと思うのですか?」



その時、僕は少し怒りを込めていった。



退学している僕を入れるなんてもしかしたら何か裏があるんじゃないかと考えた。



実は僕のお金をだまし取ろうとしているのではないかとか雑用ばかり奈土でもよいからちょうど退学した僕が良いんじゃないかとか。



僕は先生にはお世話になった、しかしそれでも多分腐ってたのだろう自分が。



「その様子を見て先生は僕に話した。」



「理由は簡単だ。お前はほかの奴らとは違って剣の性能はとてもよかったんだ。ある一つの欠点を除けばな。その欠点があるからお前は落とされたも同然だったのだ。」



「どうゆうことですか?」



「お前の剣の欠点は使いづらいということだ。かなり丈夫に造り切れ味もよいだがつい重量感もあり意外と剣士には使いづらいものだったのだ。だから落とされたのだ。」



話によると僕の言ってた学校では様々なことを採点するがその中の剣のテストにおいてあることが一つでもかけていればかなり難しくなる。



そして僕の剣は性能が良かったがかなり使いづらいという大きな欠点がひどすぎたために落とされたのだ。



だから実際中には落とすのをやめさせようとした人間もいたが上層部の人間たちによって結果的には落とされるということになったの現実だ。



僕はそのことを聞いて悔しかった。



僕の剣は性能が良かったのにそんな一つの理由が上に落とされるなんて。



「先生それで僕を?」



「ああ。お前はセンスは良い。だから僕の工房に来て更なる技術を磨き弱点を克服しようではないかと考え僕はここにいる。それにお前だけではない。」



お前だけではない?



その言葉に俺は疑問を覚えた。



「お前だけではないってどうゆうことですか?」



「実は僕の工房ではお前だけではなくほかに退学になった奴らもスカウトしてるんだ。」



話を聞いていくと実は死んでいたと思っていたやつとかもいて僕は驚いた。



「どうだ来ないか?」



その言葉を聞いて僕は決めた。



もう一度剣を作りたいと。



そんな僕の答えは一つだけだった。



「はい。よろしくお願いします。」



「よし!行くのは3日後だ。準備しろよ。」



「準備?どういうことですか?」



「俺の工房は寮生活になるからその準備を頼むぞという意味だ。」



少しびっくりしたが僕は答えた。



「わかりました。」



今日はそうして終わり先生は帰っていった。



そして僕は寮に行くための準備をし始めた。



僕は様々なものを準備をしていった。



その中には父親と母親の写真があった。



僕はその写真に行った。



「父さん、母さん僕頑張るよ。僕の夢のためにもう一度頑張ってみようと思う。僕を今まで育ててくれてありがとう。」



僕はそう言った後、準備を続けていった。



そして僕はあることを考える。



それは昔の剣のことだ。



昔の剣は僕にとっては大切かもしれないが世間的に見れば何もならない。



実際重いし捨てたほうが良いのかもしれないな。



そのような考えもしたがやはり自分の作ったものだ。



そう考えて僕はこの剣を持っていく決意をした。



その後、いろいろな準備を重ねて、僕はすべての準備を終えた。



そしてその日はちょうど二日立っていたに加え、疲労もたまっていたので睡眠をした。



僕はそのときぐっすり眠れた。



一人で準備をしていたのでかなり疲労がたまっていたのがわかる。



そして起きたときには、かなりきれいな世界だった。



今日もいい天気だそう思った途端!



ドガン!



大きな爆発音が近くで聞こえた。



外に行ってみると大きな煙が舞っていた。



何があったのかと考えていると今度は後ろのほうから爆発が聞こえた。



そして僕は何なのかと思っていると謎の男たちの軍勢みたいなのが現れた。



そしてその男たちは言った。



「ここは乗っ取らせてもらう。」

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